ジラゴンノの週末

鳴沢村のジラゴンノにあるセカンドハウス(ジラハウス)での出来事を綴り、その時々の富士山の写真などを掲載しようと思います。

忍野村から高座山と杓子山を一周(11/21)

2015-11-21 | 山歩き
今年の7月に登るつもりだった杓子山だったが登山靴びしょ濡れ事件で断念したため、今日はそのリベンジを晴らそうともう一度やってきた。

ジラを6:00に出発し、忍野村のふれあいホールの駐車場に到着したのは6:30だった。
まだ薄暗い上に、霧が掛かっている。
気温は6℃とそれほど寒くは無い。軽く準備体操をして高座山に向かう。

ヤマレコ

§高座山へ

霧の中を鳥居地峠まで歩く。もっと時間が掛かるかと思ったがそれ程でもなかった。
駐車場には既に2台の車が駐まっている。
ここから先の道は悪路なので四輪駆動の車じゃないとなかなか厳しいからだろう。
さらに悪路を上ってと高座山登山道入口の駐車場に着くが、ここには車は駐まっていない。
少し、朝日が差し込んでいる。
前回は登山道を通らずに真っ直ぐ車道を行って、登山道に戻るために雑草の多い歩道を突き抜けたため靴の中が水浸しになったので、今回は車道は行かず、素直に登山道に入る。

入ってしばらくは林の中を歩くが、殆どの木は落葉している。
やがて橋を抜けると目の前には青空が広がり、右の忍野村の上には雲海が広がっていた。
期待して後ろを振り返ると青空の中に朝日を浴びた富士山が立っていた。
山頂の雪は少し増えた様だがまだまだ控えめである。

少し進むとカメラマン1人が三脚を立てて、富士山を撮影していた。
話を聞くと、朝焼けで紅く染まった雲海と富士山を撮れたそうだ。
もう1時間早く出てくれば良かったと更改した。

ここは丘の上だが、下の中腹には車が数台駐まっており、カメラマンが数人居て写真を撮っているいる。
ところがその場所はまだ一部霧の中に埋もれている。
丘の上にいるカメラマンは霧を抜けるために下からここまで登ってきたらしい。
ちなみに彼の車は四駆だそうだ。私も四駆に変わったら、気兼ねなく下の撮影ポイントを訪れたい。

上から見ると、忍野村は四方が山に囲まれている盆地地形なので、霧が溜まりやすく雲海が出来やすいのだろう。
手軽な雲海+富士山の撮影場所として記録しておこう。

カメラマンと別れた後は、高座山に向かって登山道を上って行く。
時折、後ろを振り向いて富士山を見ながら、構図が良いなと思ったらカメラを取りだしてシャッターを押す。

高座山までの登山道は上に行くほど急になる。こんな時に頼りなるのは登山用ストックである。
足の踏ん張りが足らない時は、ストックを立てて腕の力でサポートして行く。
(このストックと虎ロープの多用のためか、翌日、右手の中指にマメが出来ているの発見した)
それでも無理な時は、虎ロープに頼るしかない。高座山山頂手前の虎ロープは毎回お世話になる。

7:46 やっと山頂に着く。
夏場は山頂からの展望は無かったが、この時期は落葉した木々の間から富士山が見えるのは嬉しい。

ふれあいホールの駐車場の回りは霧の中


登山道入り口は日が差してきた


後ろを振り返ると富士山がくっきり


カメラマンが三脚を立てていた場所からの富士山


忍野村は雲海の中


枯れた富士アザミと富士山


なかなか良い雰囲気


富士山の北側には雲が出てきた


かなり登ってきたが、登山道が伸びたくらいでしか分からない


さらに登山道が細くなっている


高座山山頂からでも富士山が見える



§杓子山へ

高座山から先の杓子山に向かうのは2013年7月以来、2度目である。
途中にパラグライダーのスタート台があったことと、それなりに体力が消耗したと言う記憶が残っている。

落葉してしまった森の中を歩くのは、見通しが良く明るくなる反面、日陰が無くなり日光が顔に当たるので帽子が必要にある。
気をつけ無ければならないのは、登山道の上に積もった落ち葉でその下にある岩や木の根が隠れて見えなくなることと、特に下りは靴底のグリップ力が無くなり滑りやすくなることだ。

鉄塔を越えてハングライダーの出発地点まで来た頃には、雲海はすっかり消えてしまっていた。
大権首峠から杓子山までは上りの連続である。
しかし、普段に比べて足が進まない。少し登ると息が上がってすぐ休む。頑張れ!と自分に気合いを入れながら登って行く。
そうする内に、下からソロのハイカーが近づいてきた。道を譲ろうと思ったが、遠くに杓子山の鐘が見えたので、一気に登ったが思った以上に山頂までの距離は長くて、山頂についた時は息がゼイゼイだった。

しかし、標高1576mの杓子山からの景色は、その疲れを吹き飛ばしてくれるほど感動的だった。
透き通った青空の中に凜とそびえ立つ富士山。富士演習場の茶色のススキがアクセントになっている。

先に山頂にいた私と同年代くらいの夫婦と後ろにいた若者の4人が杓子山からの景色を堪能している。
夫婦は山登りのベテランなのだろう、南アルプスの方を見て指さしながら、次々と山の名前を言っていた。
ここからだと三ツ峠が邪魔をして八ヶ岳が見えないことを残念がっていた。
甘いおやつを食べて、富士山を眺めながら、15分ほど休憩を取った。

ハングライダー発射台と富士山


やっと杓子山に到着


どれが高座山だったかな


鐘と一緒に


いつの間にか雲が増えている


ベテラン夫婦は鳥居地峠の車まで戻る



§鹿留山へ

杓子山から先は初めて歩く道である。
鹿留山(ししどめやま)は1,632mと杓子山よりも高い。下山ルートから少し外れてピストンしなければならない。
鹿留山まで行くかどうか迷ったが、行ってみて良かった。
見晴らしはそれほど良くないが、御利益のありそうな巨木が立っていた。何の木だろうか。

山の尾根を歩く


笹の生えた場所もある


鹿留山山頂の木々達



§忍野村へ

鹿留山から忍野村はほぼ下りであるが、思っていた以上に急坂で、ところどころ虎ロープのお世話になる。
しかし、危険な坂に比べて虎ロープの設置箇所が少ない気がした。
それに加えて、道に積もった落ち葉で何度か滑りそうになる。
なかなかスリリングな下山だった。

途中から緩斜面になり、右に富士山を眺めながら下って行く。
なぜか回りの木にはプラスチックの白い帯が巻かれている。
作業中の測量技師にも聞いて見たが、知らなかった。
単調な長い下り坂、持病の膝痛が発生するかと思ったが、なんとか静まってくれている。

立ノ塚峠からは未舗装の車道を歩く。更に傾斜は緩やかになる。
かなり成長した木々ばかりなので、森の中は暗く鬱そうとしている。
急に道幅10mくらいの舗装道路に出た。正面に富士山が見える。
別荘地として開拓するだろうか?

下り途中の展望台(岩)から


プラスチックの白い帯を纏った木々


立ノ塚峠には、熊出没の看板が立っている


ここが車道?落ち葉で埋もれている


ここなら四駆で走れそう


いきなり舗装道路に出た


何か施設を建設中


村の中へ

普通の民家が建ち並ぶ町までやって来た。
もう11月下旬だと言うのに回りに蝿が飛び交っていてブンブンと五月蠅い。
家の前のポストやガードレールにも無数の蝿が止まっている。
何かの死骸とかが放置されているのかと心配になったが、すぐに原因が判明した。
養鶏場があったのだ。「たまご牧場」の看板がある。
戸や窓が開けっ放しなので、蝿は自由に行き来ができるし、鶏が1匹戸の所に立っている。
1kmほど町の中を歩いたが、あちこちに蝿が飛び回っている。
ここに住んでいる人は気に成らないのだろうか。

川沿いを西に向かってふれあいホールまで向かって気が付いたのだが、この辺りは田んぼや畑ばかりで長閑な上に、高い建物も無いので、家から真っ直ぐに富士山が見渡せる。
富士山を見ながら過ごすには、河口湖や富士吉田よりも、この忍野村がベストかもしれないと感じた。

大きすぎるスズメバチの巣


黒く見えるのは蝿


養鶏場があった


長閑な村の中からはどこからでも富士山が拝める


葉っぱを丸く剪定するのがここの特徴か


しかし上手く刈っている


特徴のある一軒家からも・・・・


特上の富士山が目の前に広がっている



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