暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

漆喰の良さ

2021年02月25日 | 古民家
 漆喰は強アルカリの性格から・・・直接手で触り続けると手の皮が溶けてしまう・・・。
言い過ぎのようで、なかなか馬鹿に出来ない殺菌効果もあり・・・
そこそこの菌は死滅するみたいですが・・・塗り固まった漆喰壁の部屋が無菌状態になるかどうかは・・・
検証出来ていないそうな・・・。

自然素材がすべて健康に良いとは言えず・・・。
飲んだり、触って害のある素材も多くて・・・漆喰壁にカビが発生しにくいのも・・・
強アルカリが効果的に働いていても・・・人が塗る工程では、結構厄介なしろものでもあります・・・。
漆喰だけでは塗りずらいので、海藻糊を入れて・・・ひび割れ防止に藁スサを入れて・・・
海藻を煮て、ヌタヌタの煮汁を入れながら混ぜる消石灰は重たく・・・
手で練れば・・・相当な体力がいります・・・。
住いの1棟分材料を用意して・・・下準備にどれだけの時間が掛かるのでしょうか・・・?

化学的な樹脂を入れたり・・・科学的な接着剤を入れれば、もっと手間なく作業は進むのですが・・・
それでは素材の持つ個性が出せなくなってしまい・・・
20・・30年ほどで取り変えなければいけない住まいになってしまいます・・・。
30年ほどの時間で考えれば・・・最初は高い買い物かも知れませんが・・・
50年・・・100年で考えれば、持続可能な循環型の住まいになります・・・。
たまごが先か?・・・鶏が先か?ではありませんが・・・
100年暮らせる住まい造りに・・・手間暇は必要で・・・
これからを見据えた住まいの考え方が・・・古民家の考え方になるんだと思います。

コメント
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