暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

姿

2024年05月31日 | 古民家
 指を追い・・・波紋を数え、揺れる木々の騒がしさが頷き初め・・・
落ち葉をおひさまにかざし・・・迷路に迷えば・・・
ひと際真夏の雲達は・・・森を超えて、空を出て・・・
息も絶え絶え歩く姿を追いかけては、居場所を求めて・・・
木々と枝葉に影を落とし癒され・・・
互いに結ぶ姿に風は吹く・・・。

絶妙なバランスが自然を生かし・・・命に続きがあるようにと・・・
廻り続ける暮らしに言葉があれば・・・言い合いと、慰めに幻滅して・・・
手を叩いて泣き笑う姿に怒りをぶつけては・・・
慣れ合う悪魔の暮らしに心は歪んで・・・傷つけあう退屈がマンネリになると・・・
痛みや悲しみは・・・昨日や今日の食事となり果てて・・・
自然の姿も見えなくなって行く・・・。

伝説の物語が生まれて・・・世界が震える言葉に変わっても・・・
近くて遠い存在が・・・100年前か・・・1000年前か・・・
写真も映像も残らないからこそ、終わりは無く・・・
リアルな姿を見てしまえば・・・その先の夢物語は小さく留まり・・・
有りもしない教えも・・・神話の雄たけびも小さくまとまれば・・・
暮らしの端の灯りが眩し過ぎてドギマギと・・・
知らない幸せに夢を託す暮らしは薄暗く・・・
神秘の自然に頭が上がらないと控えめであれば・・・
ゆっくり歩幅の四季の流れは・・・体の負担を和らげる。
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2024年05月30日 | 古民家
 割れたガラスを蹴飛ばし散らし・・・影と光の砕けた波は羽音のように打ち返して・・・
寄せては返す心の内は・・・気付かず知られず、通り過ぎ・・・
後で解り過ぎるほど腑に落ちれば・・・後悔の波を浴びて泣き・・・
蒼の海と空の青は繋がり結ぶ・・・出会いの先は知らず知らずに叶えられてしまう・・・。

始まりは単純に・・・片言交わした立ち話も現実になり・・・
無責任といい加減が混ざり合えば、世界の果てでも語り合う・・・。
行きつく先は夢の中にもあるはずと・・・その他大勢はその場を捨てて・・・
世界の果てまで覗き込み・・・見知らぬ場所に足は向く・・・。

国が守る伝統と・・・地域が繋ぐ伝統と・・・
価値や、歴史で線引きするのか・・・
想いや願いで手を差し伸べるのか・・・
人知れず生まれた暮らしの跡は、時間と共に変化して・・・
出会いや別れと比べる文化の色違いも・・・
趣味で残した色物が・・・歴史を揺るがす価値に変わり・・・
見向きもしないガラクタの行先は・・・波に揺られ人知れずたどり着くと・・・
1000年続いた伝統も・・・埋もれた文化の切れ端も、瞬きの中で光輝き・・・
悲しむこと無く暮らしは粛々と・・・大海原で泳いでいる。






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価値

2024年05月29日 | 古民家
 経験を投げ捨ててしまえば、無邪気に振る舞える自分でいられるのか・・・
生まれ変わりの先には・・・もとの木阿弥が待ち構え・・・
結局、自分を繰り返してしまうのだろうと・・・
夢物語を・・・意味なく笑えるその日々が・・・
時間を手なずけ、ゆっくり流れる自分になれるのかも・・・。

時間の理屈はいつの時代も・・・老いに任せて速くなり・・・
若さがむさぼる贅沢な時の使い方が、雑に遅く感じて・・・
寿命を数えて今昔の・・・時間の価値は、どちらを高値で買い取れるのか・・・
比較するほど落ちて行く・・・。

100年ひとまとめに・・・遥か遠くて一瞬の三桁でも・・・
まだまだ誰もが辿り着くには雲の上・・・
古民家の100年に委ねた暮らしのいくつかに・・・
重なる人の記憶は預けられ、世代の文化に染まりながら・・・
埋められた隙間がけなげに育つと、また次の・・・
行き倒れた人も、夢見る人も・・・まっすぐで頑固な人も・・・
100年経てば価値はあると、そう想える積み重ねに・・・
生まれ変わりの繋がりは・・・生まれていられるのかも知れない。

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誕生

2024年05月28日 | 古民家
 小道に出会い、覗き込んでいると・・・
目が合う窓の隙間から・・・怪訝な様子の香りを嗅ぎ分けて・・・
魅力的な暮らしのその先に、伺い知れない世界を妄想しながら・・・
下町をたしなめる訳でも無い下心に・・・
昭和の端しを、つまんでみる・・・。

泳ぐには狭すぎて・・・絡み合う屋根と見上げる壁の高さで空を探し・・・
手の平を扇ぎ、揺れる吹き流しと踊り、息を吐きながら・・・
悠々と流れる姿に面影を宿し・・・屋根より高い姿は遠くに飛んで・・・
大きな影を踏みしめると・・・日陰を愛おしむおひさまが仰いでいる・・・。

ジグザグ揺れるあぜ道に・・・遠くの山と雲を水面に映し逆さに覗けば・・・
泳ぐ空と風の波紋は顔を打ち・・・味気ない暮らしも豊かに微笑んで・・・
空飛ぶ羽をしまい忘れた鳥は・・・優雅に流れる季節の変わり目に舞って・・・
大事そうに抱える住まいは賑やかに・・・
家族総出の忙しさは・・・命の世代を越えて守られて・・・
風に舞う笑顔は・・・子供達の声で彩られている。

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しおり

2024年05月27日 | 古民家
 日ごと、目に鮮やかな色を頂いて・・・
梅雨の手前を幸せに・・・この至福を両目に写しては・・・ 
青く揺れる凪風を前に・・・頬を汗と涙が触り・・・
旅立つ羽根も、地に着いた手足も・・・
飽きる姿は、指し示すはずも無く・・・
描ききれない風景を残している・・・。

本の隙間に飾られた、止められた時を待ち望み・・・
主を探し始めても・・・動かぬ待ちぼうけの年月に・・・
数百、数千と刻みを与え・・・次の扉をカタコト開こうとしても・・・
欲望や妬み・・・夢や希望を重ねて繰り返した先に・・・
文字と言葉は力無く・・・
想像を物語が継ぐには頼りなく微笑み・・・
埃を探して目を閉じている・・・。

何度も読みふけ、目を擦り・・・
幾度も立ち止まり、空を見上げても・・・
辞め時を過ぎ・・・踏ん切りも無くし・・・散歩の歩幅は心地よく・・・
歩いて来た道のりに跡を付けた先人にさえ・・・断りを入れない気軽さでいるから面白く・・・
学びの先は狭くて重く・・・広がれば広がるほどに軽くなり・・・
枝葉の先は大樹となりて・・・読み続け、探し続けるる暮らしは・・・
栞を頼りに、よちよち育ち始める。






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