暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ちぐはぐ

2021年02月26日 | 古民家
 宿主が見当たらなくなり・・・佇まいはカラッポでも、布団や箪笥・・・
暮らしの跡形の残る古民家が・・・また一つ失われようとしています・・・。
残すよりも・・・不動産屋さんに任せるか・・・
大手ハウスメーカーに委ねて、大きな力で解体される事が多いけれど・・・
建売住宅1棟ほどの費用があれば・・・再生出来る古民家は多く残せるとしても・・・
おとぎ話に出て来る茅葺屋根に住もうなどと・・・
愛嬌のある人は少ないと思う・・・。

古民家でも無く・・・昭和レトロでも無い・・・中途半端な建物が空き家となり、活用するのに頭を悩ませています・・・。
古くからの商店街・宿場町・・・風光明媚で歴史ある場所であれば・・・
何かしらの発想で再生可能として・・・本当に何もない場所であれば・・・
それもまた、魅力的な場所となるかも知れないけれど・・・
時代の勢いが無理して生まれた暮らしと建物の、どうにもならない寂しさが足を引っ張っています・・・。

歪んで、無理している暮らしが続いて・・・反動で元に戻ろうとする力のように・・・
自然と調和した時代に助けを求めているかもしれない・・・。
町を洗濯しすぎて・・・綺麗なものしか受け入れない生活に・・・
古民家は、薄汚れた建物にしか見えないのかも・・・?
落ち着いて立ち止まって見返せば・・・そこにある景色がちぐはぐで・・・
大切なモノは何かと・・・気付く心が生まれるような気がします。






コメント
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