暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

丹精

2021年02月06日 | 古民家
 漆喰や聚楽土で、壁が仕上げられる作業を見ていると・・・
シャリシャリと流れる鏝さばきで・・・
職人さんはやりづらいとおもいますが、いつまでもウットリと見ていられます・・・。
日当たりに湿気、骨材や水の配合で仕上がりも変わり・・・乾き具合を見ながら押さえる鏝の力も変わり・・・一気に塗る体の動きにも伝統の技を感じます・・・。

左官の壁に亀裂が入る・・・木の床が鳴る・・・建具と柱に隙間が空く・・・。
自然の環境を変えようと人の知恵を集めても・・・
地震の発生が予測打出来る訳も無く・・・天気予報が100%当たる訳も無く・・・。
自然相手の手仕事が・・・日々の手入れ無くして、何事も無く使い続ける事はありません・・・。

御用聞きの習慣が無くなる・・・顔を合わせなくても品物が届く生活は・・・
便利で欲求は満たされても・・・
計算や数値では表せない・・・ストレスや加齢であらわれる体の変化のように・・・何か言いようの無い物悲しさを感じて・・・。
暮らしの中に自然がある古民家の日々は・・・目に見えない心を包んでくれて・・・
人と人の繋がりを大切に感じられる住まい方が育てられる気がします・・・。
丹精込める造りとは・・・一生のお付き合いを造る事なんだろうと思います。





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