暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

価値のあるもの

2021年06月30日 | 古民家
 どこに相談したら良いのか・・・
誰に相談したら良いのか・・・
そもそも、何をしたら良いのか・・・・・・?
空き家の相談・・・古家の相談・・・
親世帯の住まいが溢れかえり・・・残されて行く・・・。
古民家よりも暮らしやすく価値があると・・・たくさんの住まいが建てられて来たけれど・・・
今では、明治、大正、昭和初期に残されて来た住まいに価値が生まれ・・・
快適な住いで、最新の暮らしが手に入ると増えて来た建物は、行先の無い建物として、空き家となりました・・・。

どうしてそうなったのか・・・
ありきたりな佇まいで、農村の暮らしに嫌気がさして・・・
木の板張りで、瓦屋根の風貌がみすぼらしく思えるから・・・
日本の伝統的な暮らしが時代の流れに合わないと・・・目を背けて来てしまったからなのか・・・

時代が変わっても認められ続けて来た事は・・・
この先もきっと守り続けられて・・・いつまでも残されて行くと思います・・・。
気付けば横にいて・・・目には見えていない気がするだけで・・・
誰もが本当の良さに気付くはず・・・。
伝統がこれから変化しても・・・本当に大切なことは何か・・・
気付く人はきっといて・・・大切なモノを残す力になると思います。




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目に見はえない

2021年06月29日 | 古民家
 目に見えないモノは沢山あるもので・・・知らない間に踏んづけたり・・・
蹴っ飛ばしたり、手で掴んでみたり・・・
ポケットの中に入って・・・髪の毛の中に住んでしまって・・・
顔の前をフラフラ廻りながら・・・目に入って・・・飲み込んでしまったり・・・。

発酵食品が体に良いと言われ・・・いろんな種類が並んでいますが・・・
これからの季節に良いとされる米麹から醸す甘酒は・・・夏の飲み物です・・・。
7月には新酒が市場にお目見えする、お米から作られる日本酒も・・・
お米を米麹へと醗酵させて醸される発酵食品です・・・。
土壁を造るには・・・藁やスサ、海藻糊を土に混ぜて発酵させます・・・。
1年もすると、独特の香りと、粘りが出て・・・竹小舞にしっかり抱き着く、力のある土の完成です・・・。

悪い微生物もあれば・・・良い微生物も共存する中で暮らすのは・・・
苦労もあるけど・・・それ以上に豊かな暮らしを与えてくれています・・・。
古民家の暮らしに残され、繋がれて来た教えは・・・
そんな良い微生物とも悪い微生物とも、上手に長く友達でいられる・・・
大切な教えが残されています・・・。
古いしきたりや手間の掛かる、古臭い教えとは思わず・・・
もう一度、目を向けても良いのかな、と・・・思います。









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共存

2021年06月28日 | 古民家
 子供の目でしか見えない世界・・・
動物の目線で見える世の中・・・
昆虫が感じる世界の景色・・・
大人になると見えてしまう世界・・・
どうしようもなく・・・返る事も、戻る事も出来ないその感覚は・・・
その時、その時代・・・生まれた時に手に入れて・・・
教えたくても教えられない・・・ぼんやりとしているのに・・・
感じた感覚はハッキリ覚えている・・・
その世界感を知る事が出来たら、どんなに楽しく苦しいのだろうと思う・・・。

数百年・・・千年以上もの間、立ち続けて動く時代の景色を見て来た大木は・・・
伐採された後・・・どんな世界を見る事になるんだろう・・・
日本のお山に残る木々に聞いても、丸太になった木々に聞いても、本当の所は解らないのかも知れない・・・。

死んだ森と、生きた森・・・
人の手が入らない森は・・・自分達の見る景色を自分達で決めながら、暗くなったり明るくなったりしている・・・。
人の手が入った森は・・・人がお手入れをしないと、暗く悲しい森になり・・・
数百年も千年を超える大木になる事も出来ずに、ただ立ち続け朽ちて行く・・・
豊かな森の育て方を教えてくれた、先人の教えをそのままに・・・
出来るだけ人が干渉しなくても良い森り造りも続くように・・・
共存の暮らしが出来たらと・・・思います。








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理想と現実

2021年06月27日 | 古民家
 ムッチリした後ろ足を・・・ヌルッと力強く漕いで・・・
水の中のカエルが・・・意外とカッコよく見えて・・・
座る姿が勇ましく描かれる事も多いけれど・・・得意の水の中で活躍する姿の、貴重な時間を大切に思う・・・。

家の目の前に、田んぼがある暮らしでは無く・・・
海が広がる、優雅な暮らしでも無い・・・。
森や川・・・湖が近い家でも無かったので、子供の頃に自然豊かな時間を過ごしたと、思わなかったけれど・・・
そこそこ田舎の山奥で育ち・・・今考えれば、自然と間近で触れあう機会は沢山あったように思う・・・。
田んぼの畔にはオケラがもぐり・・・生垣の枝にはアオモリガエルが普通に姿を見せて・・・
どこの誰も知らないようなお祭りが、大人になるまで続いている・・・。

日本の住まいが雄大で立派に見えるのは・・・大きな屋根に、太い柱や梁で組まれた木造の造りがあるから・・・
さげすまれ始めたのは・・・戦後の事・・・
毎年繰り返し、日課のように訪れる伝統の暮らしは・・・
住まう人が一番その良さを知らないといけないのに・・・
何故か・・・毎日見守り近くにいる人が、その良さを忘れ、カッコいい部分を忘れてしまっています・・・。
世界に認められる文化になっても・・・法整備と現実がかみ合わない、後を繋ぐ若者がいない・・・
理想と現実が話し合う・・・大きな動きが必要なんだと思います。


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繰り返す時代

2021年06月26日 | 古民家
 線路は続くよどこまでも・・・踏切の真ン中、線路が伸びるその先を見つめれば・・・
まっすぐ続く景色に何を想うのか・・・。
アスファルトの道が伸びる先・・・埃舞う、手入れもままならない街道を見つめる先・・・
どの時代も前を向いて来たけれど・・・この頃は、もう少しで行き止まりのような気分・・・

伝統工法が時代遅れで古臭い・・・この先の時代には不要なモノとして・・・
合掌造りの建物も・・・古く街道に残る時代を彩る建物も暮らしも・・・
少しの想いを手にしたいと願う人を残し・・・大勢の意見のまま、消えるように見知らぬ町に変わって行きました・・・。
同じように、人の心も考え方も流れてしまい・・・
地域で守って来た伝統は、人がどこか遠い場所へ飛んで行ってしまえば・・・
伝わるはずも無く・・・しょぼくれたように消えてしまうしかないのかも・・・。

人は自分が見聞きした暮らししか残せず・・・その楽しみも痛みも、時間と共に忘れるように出来ているみたいで・・・
それは良いのか悪いのか、自分には解りませんが・・・
時代が繰り返すのも・・・古い物が、知らない世代に新しいモノとして受け入れられるように・・・
古民家の良さや・・・古い伝統が実は大切なモノだったのかも・・・
そう思う酔狂な人達と・・・出来ればこの先も、振り返ってもらえる伝統の良さを残して行けたらと・・・思います。



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