暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

果てに

2024年07月22日 | 古民家
 入道雲の空の下・・・チリンと静まり返る公園と・・・
派手に見上げる歪んだ空に、夏色を想い出し・・・
笛の響きや太鼓の音はひとしきり・・・
騒がした祭りを他所に・・・焼けた頬と鼻の頭が声を上げ・・・
神輿の声は遠くに運ばれ・・・フラフラ避けながら・・・
色を濃くした道路の染みを飛び越して・・・夕涼みへ抜け出す・・・。

色を造る自然を背景に・・・生まれた伝統の様子を感じ・・・
世代を繋いだ音も香りも・・・人の顔色も・・・
そこに暮らした人の仕業と息を吐き・・・
意味を探さない意識の果てに・・・地域で生まれる文化は生きて行く・・・。

小さな手を離さないで・・・先を示し跡を残す・・・。
コロガリ当てもない・・・不用心な心を見守りながら・・・
育つ時間を測ること無く暮らしは歩き・・・
気付けばゴールを前に、果てない夢と問いかけて・・・
たどり着けない場所に意味はあると・・・繋がりを探し繰り返して来た先人の声を・・・
聞き分け、寄り添う意味を知る。







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歪み

2024年07月21日 | 古民家
 手を広げ・・・散らばる全てを受け取るには小さく・・・
想いつくもの全てを手放すには大き過ぎ・・・
内に残した鍵の在り処を悟られないように、振る舞う全てが・・・
隠しきれない心の内をさらけ出し始め・・・
見つめられた幼さの中に巣食う妖が・・・
吉か凶か、問われてみても・・・濁り目に浸る合間は長すぎたのかも・・・。

梅雨色に生まれる綿雲は・・・
息を吹き返す草花の呼吸ほど荒々しく・・・
柱に刻む背丈の印も・・・自然の勢いに埋もれてしまうけれど・・・
昨日と明日の狭間で手に入れた・・・文明開化の始まりは・・・
知るを知り始め、受け取る量の何倍も・・・
知恵や知識の文化を守り始め・・・
歪んだ笑顔の明後日を造り始める・・・。

無造作に言い合い、笑えた顔が並んで・・・
両手をぶら下げ上がり込む、大らかさも含めて・・・
理不尽を背負い・・・含み笑いの面々には嫌味を言いながら・・・
暮らしの豊かさを求め続けて夢を漕いでいても・・・
乗り込み行き着く先が宝島なのか・・・無人島なのか・・・
泥船を作り続けた後先に・・・歪んだ知恵が食われて行く。




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遊び

2024年07月20日 | 古民家
 お寺の裏の、お墓を影に駆け抜けて・・・神社の裏の、軒下に体を忍ばせて・・・
秘密基地の居場所は性懲りも無く・・・秘密の合間を越える考えは浅く・・・
遊びと悪戯に想像力は育てられ・・・忘れた頃に想い出す、謎の言葉と暗号に・・・
歳を重ねた不自由さは、遊び心に飢えている・・・。

初々しく始まる祭りの後に・・・
浴衣に花火とめくられた・・・一枚の写真が伝える奥底と・・・
暗がりの灯しに浮かび出る・・・いつもと違う彼女の視線と・・・
悪ふざけの言葉や・・・甘い香りが煙と浮かんでくすぐると・・・
お囃子も背中を押し・・・一つ背伸びの勇気の中で・・・
口から出て行く文字は振り子のように・・・
時を揺るがす一枚になる・・・。

出会える数が決まった暮らしに・・・
突然降って湧いた出会いの事故を経験すると・・・
吉か凶かの詮索は・・・無粋なおまけになり下がり・・・
知らない世界の入り口に・・・遠い昔の記憶が戻り始める・・・。
生まれた視線が眩しくて・・・
負けそうに真っすぐを受け止められるほど・・・覚悟もそこそこの心持は・・・
誰もが夢の中で唱える合言葉に・・・
生まれて来た意味を感謝で唄い・・・命を繋ぐ自然な答えを・・・
無意味な暗号の中で・・・探し続けているのかも知れない

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旅立ち

2024年07月19日 | 古民家
 初めての暮しと・・・不安を超える出会いに若さがプラスして・・・
驚くほど変わらないモノと、いつまでも変わり続けるモノと・・・
初めてを初々しく、持ちきれないほどの真面目で潰れてしまいはしないかと・・・
老婆心は、旅立ちの鐘を鳴らし・・・繋がれてゆく・・・。

出過ぎた想いは打ち砕かれ・・・
手前勝手は、心を砕いて・・・
帰る場所を手探りで回り続ける様になるまで・・・
暮らしの納期は決まるはずも無く・・・
頑なに偉ぶる大人の威厳に、誇りは加わり・・・
笑い飛ばし泣いて震えるやわらかな手は・・・幼さを隠しきれてはいない・・・。

奉公や元服と・・・揺れるオトナの仲間入りに・・・
独り立ちの去勢を張りながら・・・甘えた大人の子供じみた態度はオロオロと・・・
旅を迎えて、旅に出す想いは傾き歩いて行くけれど・・・
今日と明日では変わらない景色も、コトバ遊びと姿カタチの違いが震えるほどに色を変え・・・
旅立ちは、魔法の言葉で唱えている。




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記憶

2024年07月18日 | 古民家
 遠くなれば褪せてしまう・・・記憶のカタチは揺らいだ積み木と・・・
体に刻まれた記憶の様子は・・・香る風に吹かれて取り戻し・・・
五感で記憶するには意識も遠く・・・自然に馴れ合う暮らしのようで・・・
近くで覚えた複雑な毎日は・・・
弾けた驚きと刺激に踊らされる・・・。

温もりを預けた拠り所と・・・香りに求めた安らぎは・・・
大きな屋根と暗がりから、手招きしてはついつられ・・・
誘い込まれて甘えては、手放しで運んだ変化は・・・
二度とと戻らない記憶の底で書き綴られ・・・
むかしむかしの語り口は色を付け・・・遠い国の昔話になって行く・・・。

好かれたふりをして、別れた様子でごまかして・・・
興味を誘って悪戯してみても、子供じみた態度は覚えて貰えもしないまま・・・
不思議と通り過ぎた出会いみたいに、欲しいものはおいてきぼりで忘れられてしまうのは・・・
刺激的な誘いだけでは覚えられない、記憶のカタチがあるのかも。

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