暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

恩恵

2020年04月30日 | 古民家

 陽気な季節に浮かれた面々が・・・どんちゃん騒ぎで繰り出す様子がTVで流れるこの時期に・・・

閑散とする、町に海に公園の様子を・・・喜ぶばかりは自然の営みばかりで・・・

人が動かざる事態に陥れば・・・気持ちは右往左往しながらも・・・なすすべなく憂うばかり・・・。

縁側に腰を据えて・・・日ごろの喧騒から外れた時間を過ごす・・・

何かしなければ・・・何か先の事を考えなければ・・・

何もしない時間に・・・何も考えない時間があっても良いと思いながらも・・・

余裕なく・・・でも、何をする訳でも無く・・・そんな時間は「もったいない」と吐く言葉に・・

こんな場面で使う言葉ではない、と・・・思い返すと・・・

知恵熱が出ない程度にいろいろ考える機会が、たまたま降って湧いたと思えばよいのかも知れない・・・。

与えられた仕事を・・・生活する為に働いて、もう少しだけ良くしようと、なんとなく考えていた日々は・・・

あくせく働くでも無く・・・のんびりでも無く・・・無心に働いていたのだろうか・・・?

身の丈に合った働きを、ほんの少し感謝される毎日が続けば幸せだと思える暮らし方で・・・

皆がそこそこ幸せなら良いのだろうけど・・・そんな綺麗にも行かず・・・

生きていれば、へこたれる時もあるけど・・・僅かな喜びが毎日の糧になる時もあります・・・。

そんなかけがえの無い営みは・・・自然との関りと・自然からの恩恵無くして、成り立たないのだろうと思います。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和のしつらい

2020年04月29日 | 古民家

 和室と言うのは非常に煩わしいもので・・・定期的に畳は干さないといけないし・・・(今はあんまりしていませんが。)

表のゴザも裏返したり張り替えたり・・・襖も障子も汚れや黄ばみが出てくるので・・・

やっぱりある程度の年数で、張り替えないといけ無いのである・・・が・・・

せっかく張り替えても・・・血気盛んな子供が動き出せば・・・

真新しい襖紙など・・・いとも簡単に破かれてしまうのでしょう・・・。

床の間があれば・・・意味も解らない床柱や床框に地板・・・落とし掛けなどの細工が必要で・・・

畳の敷き方にも作法があると言われ・・・洋室よりも建築費の増額が見込まれるとなれば・・・

敬遠する若者が増えてもおかしくないのでしょう・・・。

便利でお得なホーム・〇ンター・・・なんでも揃うので・・・

DIYをする方々御用達のお店ですが・・・安いなりにはそれなりの意味があると・・・

言えば・・・素人の方が、職人さんの長年経験して来た技の完成度に近い仕上がりにならなければいけない・・・

ましてやそれを安く提供しなければならない・・・

そうなれば・・・素材は簡素で脆く・薄くて強度の無い素材で・・・

それをカバーするには、本来の施工方法とは違う素材を使い・・・

何とか形だけ納まるような仕上がりになる・・・そんな結末になります・・・。

和の暮らしが年々小さくしぼんで行くような時代があって・・・

季節が変わっても・・・生活に変化が生まれない暮しに流れてしまいました・・・。

夏は建具を簾戸に変えて風通りを良くして・・・葦簀を掛けて、差し込む明りを調整して・・・

冬は炬燵を出してホカホカ温まり・・・陽だまりの縁側で一息つく・・・

繰り返す日々の暮らしに・・・訪れる四季の変化は住まいのしつらえにも大きく影響されて・・・

その面倒な作業が愛おしく感じ、それがあるからこそ感じる暮らしの豊かさが・・・

日本らしさなんだろうと思います。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学ぶ

2020年04月28日 | 古民家

 いつも見慣れた風景が変わらずそこにあり・・・幾度となく交わす言葉と・・・

飽きるくらい遊んだ仲間たち・・・

おっかないおじいさんも・・・優しいお姉さんや・・・ちょっとあこがれるお兄さん・・・

同じように時が過ぎて・・・それぞれ家族を持ち・・・

その子供同士が、同じように繋がって行く、そんな暮らしでした・・・。

時間が過ぎて・・・姿を見かけなくなる人が増え・・・若者が少なくなり・・・

町の景色も・・・山や川の景色も様変わりし始めた頃・・・

穏やかに過ぎて来た時間の流れが・・・ザザッと変わり始めました・・・。

人生50年だとすれば・・・結婚は10代で、子供が独り立ちする頃に、自分は40代で隠居生活・・・

残りの10年を穏やかに暮らす人生・・・。

贅沢なのか・・・?短い人生だと嘆くのか・・・?

狭い世界で育ち・・・それが自分のすべてだと思えば・・・次の世代に受け渡す事が自分の役割だと思ってしまいます・・・。

少し手を伸ばして世界を飛び回れるのなら・・・見知らぬ何かを追い求めるのは必然だと思います・・・。

海の向こうから、人がこしらえたとは思えない何かが向かって来る・・・

恐怖でドギマギしてしまうのか・・・・何か特別な物語が始まるのかとギラギラ目を輝かせるのか・・・?

好奇心が恐怖に打ち勝ち・・・その先の世界に飛び出して来た歴史が人を育て・・・

文明が大きく花開いたのだと思います・・・。

そんな冒険にもそろそろ飽きが来て・・・贅沢な話しですが・・・

不便に感じ、手放して来た暮らしの中に・・・本来の喜びが詰まっていたのかも・・・

違和感を感じながらも・・・便利な暮らしの中で見ようとしなかった暮らしを少しづつ思い出し・・・

もう一ど手に入れようと・・・わがままだとか・・・調子が良いとか言われても・・・

古き良き時代の暮らしを少しづつ学び・・・思い出してみるのもいいのかも知れません。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笑い話

2020年04月27日 | 古民家

 貧乏話をするのは・・・今がそこそこ暮らせて、なんとなく幸せを感じているから・・・

だから笑い話にもなって・・・いつまでも語らえるとおもう・・・

これが、その日暮らしで・・・生活もままならない、切迫した状況ならば・・・

笑い話どころでは無く・・・思い出をを語る気力もなくなろうと言うものだ・・・。

農地解放で、自分の土地を(田んぼ)を手に入れて・・・理不尽な小作料から解放される事で・・・

持つ者と・持たざる者の関係が、少しは解消された様ですが・・・

日本の農業は、お米を育てても赤字になるのが現状・・・国の補助金が無ければ生活出来ない・・・

次の世代に受け渡せる環境で無ければ・・・苦労する姿を見たくないのが親心なのかも知れません・・・。

朝早くから日が落ちるまで体を酷使した作業でも・・・明日はもっと良い暮らしになるよう頑張って働いて来た・・・

社会が前に進む様子をわずかながらも感じられる時代だから・・・もっと良いモノを・と・・・

みんなが前を向いていました・・・。

繁栄を誇った世代が生まれては消え・・・多くの積み重ねで今日があるのは言うまでも無く・・・

些細な事でうろたえる毎日ですが・・・何とかなっても来たような気もして・・・

でもそれはたまたまだったのかもしれないし・・・誰かが頑張っているおかげかも知れないし・・・

相手の事を思いやる・・・この先の世界を・・・未来の子供達を想って今を考える・・・

多くの職種が携わり完成する住処は・・・そんな積み重ねや歴史があって・・・

住み継がれ行く・・・笑顔の絶えない、立派な住まいになるのだと思います。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不思議

2020年04月26日 | 古民家

 流れる水が穏やかで綺麗すぎると・・・川の底の景色が止まって見えて・・・

まるで水が無いような錯覚を覚えた経験があります・・・。

音の無い世界は無いと思っていましたが・・・

自然に囲まれた中で・・・無音の世界を経験したことがあります・・・。

人の思い描く絵空事・・・空想のほとんどは、実現可能なはず・・・と誰かが言っていました・・・。

アニメのように「どこ〇もドア」は作れなくても・・・

世界のどこかであれば・・・時間差のほぼない通信が出来上がり・・・精巧なロボットや、映像技術があれば・・・

遠く離れた場所に行く事は可能になります・・・。

世界には・・・言えばもっと身近に、人の理解を超えた出来事やモノはたくさん存在していて・・・

あくびの意味や、筋肉痛が遅れてくる理由など、はっきり説明出来ない出来事があります・・・。

人の可能性は無限と思えるほどの身体能力や技を身に着けた人もいますが・・・

それは、日々の生活や鍛錬で培われた技術で・・・超常現象でも、説明が出来ない出来事でもありません・・・。

その中には、とてつもない時間と手間を惜しまず造り上げた技術もあって・・・

今の技術でも再現できない技があります・・・。

ピラミッドでは無いですが・・・どれだけの人と時間と、当時考えられる技術で造られて行ったのか・・・?

想像は出来ても・・・実際の事は解りません・・・未知の力が働いたかどうかは別として・・・

出来上がった姿はそこにあります・・・。

古民家の中にも、どんな加工で納めたのか、少し考えてしまう造りはあって・・・

構造解析などない時代・・・想像し・何度も原寸で造って・・・幾度となく失敗して造り上げて来たはずです・・・。

どんなに時代が進んで、驚きや目新しいモノが出て来ても・・・

自然が創り出し・・・人の手仕事が生み出すすばらしさを大切にしたいと思います。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする