暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

超えて行く

2023年12月31日 | 古民家
 どうにかこうにか歩いた道のりを・・・二つ三つに分けて進む訳にも行かなくて・・・
選んだ道の先々に・・・うらやむ神話を聞きながら・・・
途切れる隙間も無いほど・・・詰め込む無意味な意味を探して・・・
答えも・・・問いかけも、忘れるには長すぎる道のりを・・・
今も堂々と歩いている・・・。

小さな小さな手の平の・・・指を指折り数える合間に・・・
重ねる肌の温もりと・・・
口をはさむ余裕も無い・・・気ままな成長は・・・
追い付き追い越して行く幸せに・・・
ホロホロささやき・・・涙は流れてしまう・・・。

365日想う間に・・・暮らしは刻まれて・・・
小さな手も・・・大きな手も、色の違いもカタチの違いも・・・
大した意味を持たないまま、日陰は増えて・・・
おひさまの当たる居場所探しに心を病めば・・・
生まれたばかりの灯の下で・・・微笑む暮らしは幾年月の・・・
無邪気な答えに祈りを添えて・・・
今夜は取りこぼしなく・・・手を繋いで歩いて行く。


良いお年を。










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なくなる

2023年12月30日 | 古民家
 失うモノの美しさに酔う中で・・・
探し、さ迷い・・・仰ぎ、振り向いて・・・
消えてしまいながら駆け出しても・・・
見えない姿の幻想は・・・写真も記憶も想い出さえも・・・
嘘の陰りに気付きながら・・・亡くなるすべての埃に取り払われてしまう・・・。

遠い記憶に偏りながら・・・失う儚さに、笑える姿と嘘は無く・・・
見失う町並みと・・・人の流れを切り替えられるほど・・・
生き死にと、交わるまでには行かなくて・・・
新しい町に生きる姿を遠くで見つめ・・・古い影は褪せて行く・・・。

解体されて行く空の向こうに・・・蘇る景色が大きく広がり・・・
元に戻ろうと・・・一生懸命探しているようで・・・
切り取られて過ごした時間は、命を考え・・・
借り物の過ごし方に・・・そうそう違いは無いとしても・・・
渡すはずの預かりものに・・・無くしてしまう手立ては追い付かず・・・
今日も忘れた町に・・・想い出が仕舞われて行く。

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鳴る

2023年12月29日 | 古民家
 シン・・・と無音を嗅ぎ分けて・・・
闇夜に灯りをかわして町に迷い・・・人肌恋しくたどり着く先は・・・
思いもよらず桃源郷の・・・足先わずかに踏み入れて・・・
おとぎ話しか落とし穴の・・・深い闇を覗いている・・・。

ドロンと化けて太鼓が鳴り・・・ドロドロ聞こえる、出番はお囃子に・・・
遠くに奏でる鐘の音も・・・慌ただしく・・・
出番を待ちわびる・・・手前の音を探している・・・。

朝の音に昼の音・・・夕時聞こえて音符は並び・・・
挿入歌は威勢よく・・・出番の足取りも軽々進んで・・・
誰が選んで、どこで鳴らすのか・・・季節の折々交わす唄は・・・
寒さも暑さも持ち寄って・・・ここぞとばかり流れに乗れば・・・
心も体も小さく構え・・・暮らしのそこかしこに組み込まれて沁み込んだ・・・
流れ流れて漂う暮らしに寄り添い・・・受け渡されて行くのかも。
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いつしか

2023年12月28日 | 古民家
 掴まれる苦しさに・・・言葉が追い付かず・・・
挙動不審な態度に廻りも追いつかず・・・。
どこに向けても叶わない・・・淡い想いの続きは無く・・・
解けて消えてく儚い記憶に・・・心はいつしか置いてけぼりに・・・。

許しがたい想いに景色が変わり・・・
気の許せない出来事が何度も打ち寄せると・・・
傷つき慣れてしまう日常に・・・麻痺した部分は無口でおしゃべりで・・・
よもや噺のその先に・・・変わらず始まる暮らしもある・・・。

師走に走る時間を追いかけ・・・
無駄に駆け抜ける忙しさもあり・・・
不便な冬ごもりを取り急ぎ・・・籠る準備の忙しさは・・・
解るはずの無い・・・記憶の奥の遠いお話しで・・・
手前みそと他人まかせの暮らし向きに・・・
意味ある言葉の食文化に・・・大きな変化が打ち寄せて・・・
綺麗に洗い流して、現れ出て見ると・・・
七色の文化は知る由も無し。




コメント (2)
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くすぶる

2023年12月27日 | 古民家
 記憶を運んで移せる力を持ちながら・・・一瞬のやり取りを刻んで暮らせば丁度良いと・・・
多くを語らない潔さを望んでも・・・伝え終わらない話しを続ける意味と・・・
渡し続けて行く物語の結末は・・・
誰が望むでも無い・・・どこか永遠の記憶を残そうとして・・・・
変化の無い世界は無いはずなのに・・・戻る事への臆病と後悔が・・・
くすぶり続ける言い訳に染まっている・・・。

代々伝統を受け継ぐ難しさが嵩を増して・・・やりきれない暮らしを守る度に・・・
文化の先を見つめて・・・守る意味を忘れないと想いながら・・・
入れ替わる意味を受け取れないまま・・・景色は変わってしまう・・・。

ひとつ・・・1000年変わらないモノがそこにあっても・・・
何ものかも知れないモノに・・・記憶は薄れて変化して・・・。
町や人が暮らす町は・・・入れ替わり過ぎ去っても・・・
カラコロ廻りながら・・・忘れて生まれて育ち・・・
くすぶり続ける文化になれば・・・たくさんの言い訳は増えて行っても・・・
移した記憶は誰かの手で・・・温め続けられるのかも知れない。

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