暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

選ぶ

2023年06月30日 | 古民家
 タイトルに惹かれる・・・表紙に浮かれる、レコードのジャケットに心奪われるのには訳があるのか・・・
言葉が頭の中に廻り・・・心揺さぶられる頃合いは良く見かけて・・・
文字のカタチや色合いから選んでしまうのも・・・
人を引き寄せる魅惑が・・・言葉や文字には潜んでいて・・・
太く無骨な筆の文字も・・・イガイガと節操無い声も・・・
ピチピチ踊る光の文字も・・・耳を通り抜ける澄んだ声も・・・
不思議の世界の入り口に立たせてくれるのだろう・・・。

古文書とも言えない・・・紐で閉じられた家計簿の不思議な文字を見ていると・・・
打たれた文字からは手に入らない・・・暮らしの風景が浮かんで来る・・・
時代劇でしか記憶の無い・・・日めくりカレンダーみたいな台帳の文字を眺め頭をかけば・・・
おじいさんのおじいさんが本当にいたんだと・・・あまりにも前の事に頷いてしまい・・・。
どこまでが本当で・・・どこまでが夢の境界線か解らなくなる事も無い時代の・・・
少し古い白黒の暮らしの中では・・・勢いが躍り過ぎて行くように・・・
迷いあきらめ戸惑いながら・・・表通りの看板だけを見ていたのかも知れない・・・。

意外に科学的で・・・文明的な古民家の暮らしの中に・・・
文学的だとか・・・哲学的だとか、暮らしに持ち込んでいたかは解らないけれど・・・
住まい造りも・・・お米造り達も、経験を数値化するにはそこそこ無理が付きまとい・・・
屁理屈に頼る言い訳もそこそこに・・・不特定多数が理解しないと通らない理屈が必要な様子で・・・
自然相手に無理維持をしても・・・ドン・キホーテに憧れるのでも無く・・・
そこそこではいられない、人の欲があるようにも思える・・・。
現実に浮かぶ分かれ道に、幾度も出会う度・・・いちいち計算してみても答えは自分で選ぶように・・・
沢山の言葉や文字と出会い交わす暮らしが・・・好き嫌いで選ぶ感覚に、不思議の答えがあるのかも。




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いつか

2023年06月29日 | 古民家
 平凡な暮らしを重ねながら・・・言いたいことも言えないまま過ごす繰り返しを・・・
何度も廻り道しながらの行き違いは・・・いつかたどり着く遠回りの、いちいち面倒くさい言い訳なのかも知れない・・・。

庇の簾がパタパタと、言い訳ほどに鳴きながら・・・夕暮れの薄い風にあおられながら・・・
火照った体を流してくれる・・・。
夕立の藍色に踊るのは・・・いくつも重なる彩の美しさに心誘われて・・・
何度となく忘れながら・・・頭に浮かんだいくつかの影を、追いかけてしまう時がある・・・。

想い出の風景は・・・どこか迷路の中にいて、出口は解らないけれど何時も迷いながら・・・
コツンと嬉しそうに思い出し・・・また夢に見て・・・
忘れる風も無く・・・暖かそうに抱きかかえているのかも・・・。
恥ずかしそうな町と、元気な人に出会うのが久しぶりだと・・・古い町並みを転がるように通り過ぎて見ると・・・
小さく歯がゆい町の声が・・・頭に影を映して・・・
忘れていた場所にたどり着いたように思い出せば・・・
きっとその先に見える迷路の道筋は・・・遠回りでもおもしろく・・・
いつか後を追うようになるのかも知れない。



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詠う

2023年06月28日 | 古民家
 正しいと思う事は、移ろい変わりやすいモノで・・・
何が正しいのか間違っているか・・・歴史の中で言葉は軽く・重く・・・
理不尽が正義の時代は・・・走り回り詠うのは、いつも若者だったように思う・・・。

町の様子が変わるのは・・・暮らしのアレコレが生まれるだけでも無くて・・・
長すぎる平凡にチグハグは生まれ・・・変わろうとして廻してみれば、自分が一番変わってしまう・・・。
住まいのカタチが変わってしまうのは・・・暮らしが環境を変えてしまったから生まれて来るもので・・・
走り始めが良くてもツラツラと・・・取り繕う事しか生まれて来なくなるのかも・・・。

古風な暮らしに想いを馳せては見たものの・・・
畑や田んぼに一苦労して・・・100年も前と同じ体力が持てないと・・・
時代に頼ってみては・・・経済の重みに右往左往する暮らしに挫折してしまうみたいで・・・
理想と現実はすれ違うけれど・・・
理屈抜きの、自然な暮らしの答えにウソは無く・・・叶わない自然に答えを求めれば・・・
先人の詠う声が聞こえて来るような気がする。

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面影

2023年06月27日 | 古民家
 ガクガクと・・・曲がりくねった道が続き、迷路か嫌がらせか解らないまま・・・
時代もゆっくり閉じて行くと・・・意味ある町づくりが、ただ厄介な通り道になってしまい・・・
信号や角っこに・・・死角が生まれて危ないとか、渋滞に詰まり歯がゆいとかで・・・
繰り返し町が、街に塗り替えられて・・・面影はどこ行く風・・・。

白いヘルメットを載せてすれ違う・・・自転車の流れに沸いた声は・・・
変わろうとする暮らしの中に色を振りまいて・・・
年老いた店先の花よりも・・・色鮮やかに咲いて行くけれど・・・
高く跳ねるこれからの笑い声に・・・暮らしはどんな答えを預けてくれるのだろうか・・・。

余裕が見えなければ、目の届かない所はあるモノで・・・
目の前に差し出されても・・・手を触れないのは、気付いていないのか・・・
気付こうとしないのか・・・。
足元がフラ付かないほどに・・・荒れた道に立ってみても・・・
慣れてしまえばそれまでで・・・尊宅しない子供の言葉が、聞こえて来るのは童話の中だけみたいな・・・
大切な出来事に頬を寄せられる暮らしは・・・意味ある歴史を掴みながら・・・
カクシャクと・・・過ごして行く事なのかも。




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遠くなる

2023年06月26日 | 古民家
 過ぎてしまえば他愛ない憂さ晴らしも・・・ずいぶん先には後悔になる事もあって・・・
ドギマギした過ちや、後ろめたさとを・・・一瞬を通り過ぎて来た身には・・・
忘れる装いしかできないモノで・・・
ほかの誰でも無い知らない人が、肩をかすめても・・・背負った想いは無くなりはしないのだと想う・・・。

幼い子供がたわむれて・・・若い2人が飛沫を上げて、波打ち際に映っていると・・・
シルエットの音は、朝夕と踊り始め・・・悲しい場所に時間は訪れると気付いて来る・・・
のほほんと暮らす毎日が・・・つまらない世界なら長生きしても・・・
激しいばかりの繰り返しは・・・飛び抜けてはいても、命短しなのかも知れない・・・。

気が遠きなるほどの大木が見て来たモノを・・・住まい造りに生かせば、景色は一緒に歩いて・・・
過ごした時間と・・・濃密な時間は反比例なのかも知れなく・・・
どこかで想い続けるひとときの時間が・・・どれほどとなく先に受け渡されると・・・
長い歴史に紡がれる・・・遥かな暮らしの始まりになるんだろうと思う。
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