封建的な社会事情で祖先から引き継いだ仕事を生業としなければならない時代がありました・・・
日本で言えば、士農工商は誰もが知っていますが・・・200年以上もそんな仕組みがありました・・・。
良い悪いは別として、その中で残されてきた技術もあったと思います・・・。
今でも、伝統芸能・・・伝統技術は一子相伝として引き継がれていると思いますが・・・(すべてがうまく継がれていませんが)
派手な世界とは裏腹で・・・細分化された下請け加工の技術があって成り立つ伝統工法もあります・・・
そのどれ一つが欠けても、長年受け継がれてきた技術は残せなくなってしまい・・・
社会生活の変化で必要とされなくなって来ている物もあります・・・。
農業や林業・漁業は、その苦労を子にさせたくない親が、跡を継がせないと言う現状もお聞きしました・・・。
お米を作っても赤字・・・そんな仕事は続ける事が出来ません・・・国が補助金を出して生き延びているだけのようです・・・。
農家では無い自分は、農業の苦労や大変さを理解する事は出来ませんが・・・そんな現状は間違っていると理解する事は出来ます・・・
税金がお米だった国です・・・その核となる産業が、後10年・・・20年すると担い手が居なくなってしまいます・・・。
食を支える重要な職業です・・・ブランド米などの工夫で、付加価値を造り出して頑張っている地域もあります・・・。
以前も書きましたが・・・農家の子は農家では無くなってきています・・・酒蔵の蔵元の跡継ぎが社外の人材だったり・・・
伝統技術を受け継ぐ会社の社長さんが外人さんだったり・・・
サラリーマンの子供が農家さんや林業に携わる仕事をしています・・・。
垣根は低くなり・・・社会の構造も変わってきました・・・
ある新聞に伝統技術を引き継ぐ方の言葉が載っていました・・・。
「伝統とは技術や技法ではなく・・・取り組む姿勢です。」・・・・・・・
厳しく長い道のりの世界です・・・。一生修行・勉強とも言われる世界ですが・・・
それはどの仕事にも言える事・・・情熱を持って向き合える仕事に出会える事が大切です。