蔵の壁にはいろんな表情があります・・・。
漆喰の白も・・・藁・スサが入っていて、少し変化があるものから・・・
触るとすべすべしていて、少しヒンヤリするキレイなし上がりなど・・・
海鼠壁と言って・・・平らな瓦を張り付けた後に・・・その繋ぎ目を。漆喰で盛り上げて仕上げる独特な表情だったり・・・
今では施工するのも大変な様ですが・・・漆喰に松煙や墨を入れて造る、黒漆喰壁仕上など・・・。
伝統的な技術が継承される機会が少なくなったのと・・・使用頻度も減って・・・
使われなくなれば・・・当然、材料を造る業者も無くなってきます・・・。
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需要と供給のバランス・・・経済状況が変化すると、今まで必要だったものが少しずつ淘汰されて行きます・・・。
それが時代の流れですが・・・老舗と言われるお店は・・・
歴代当主の工夫や時代に合わせた判断で、今でも老舗と言われ活躍しています・・・。
日本の得意分野・・・特徴・・・日本らしさ・・・とは一体なんでしょう・・・?
困難を乗り越え・・・努力する・・・モノ造りに対する情熱・・・不屈の精神・・・・
なんとなく、薄れ行く精神論的な考えで・・・今では時代錯誤な気もしますが・・・
その考え方・・・その精神・・・団結力で積み上げてきたから、今があるように思います・・・。
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毎年、少なからず・・・若者が職人を目指して、狭き門を叩き入ってきます・・・・
その中には、女性も少しづつ見かけるようになりました・・・
男の世界と言われる業種に、女性が進出して・・・違和感を覚える親方衆もいます・・・。
マイペースな若者に、戸惑う親方もいます・・・。
両方が切磋琢磨しながら、お互いが成長しあう形になっているようにも思いますが・・・
人が育つと言うのは時間が掛かり・・・努力しないとその成果は現れず・・・
その成果が出るにも・・・5年・・・10年と・・・すぐに現れるようなものではありません・・・。
頭で覚えるのではなく・・・体が反応する・・・そんな教えは、今の時代に合わなくなっているのでしょうか・・・?
AIが、社会を席巻するような流れの中・・・仕事が終わった後に・・・鉋の刃を研ぐ若者・・・
納得できるまでの仕上がりは・・・1年・・2年の修行では出来ません・・・10年経っても出来ないかもしれません・・・。
住まいは引渡しが出来て完成なのですが・・・その後の暮らしに終わりはありません・・・
いずれ・・・家主が変わり住み継がれて・・・新たな暮らしが始まります・・・。
終わりの無い修行を辛いと思うか・・・新しい出会いや発見があるとおもしろく思えるか・・・。
終わりの無い暮らし方も、そんな風に考えられて・・・それを受け止められる住まい造りが出来ればと想います。