暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

日常

2018年10月31日 | 古民家
通勤途中にこのまま反対方向の電車に乗ってしまいたいと思う時…

会社に行かず、このままどこか知らない場所に行ってしまいたい時…

そんな非日常に向かいたくなる事を思う方も多いと思います…。



古民家に住むとは…そんな非日常の生活で、隠居生活の様だ…そんな風に考えている方もいますが
…。

田舎暮らし=古民家暮らし。

自然に囲まれた、環境の良い暮らしで…ムリなく生活したいと思えば…

田舎での生活を思い浮かべるのが普通だと思います…

無農薬の農業は、いずれ世の中を席巻する!

そんな話を聞きました…

無農薬で作られるお米が、最先端の技術ならば…

隠居生活で、田舎の古民家に暮らし…農業する事は、ハイテクな暮らしと言えるのかもしれません…。



そこそこ環境に優しく…循環型の生活が古民家の田舎暮らしであれば…

これからの住まい方のお手本になるべきですし…

心病む様な社会生活にも…少し安らぎが、与えられのかなと思います…。

日常が、当たり前のように穏やかだと…満足されない方もいらっしゃいますが…

未来の子供達が、安心して暮らせる住まい方が大切です…

どんな電車に乗るか迷わなくて…進む方向が定まっている住まい方が出来ればと想います。


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2018年10月30日 | 古民家

 日本の伝統的な良いものが、海外に流失・・(言い方が良くないかもしれませんが)・・・して来ました・・・。

浮世絵や工芸品・・・その土地の伝統技術の傑作の多くが海外に持ち出されました・・・。

それだけ日本の技術や文化が認められて・・・すばらしいと言う事なのですが・・・。

その文化が日本にはあまり残されていない、悲しい現実があります・・・。

開国がなされて・・・貿易が始まると・・日本の金が、本来の価値よりも低く取引され・・・

絹や茶葉なども安く取引されたようです・・・。(後に適正な取引がはじまりました・・。)

戦争などで、その国の価値ある文化財が略奪される行為は・・・世界中にあったようですが・・・

日本で言えば、100年以上も前の文化財や・・・国宝級の伝統工芸品が大切に保管されているのは・・・

他国のほうが、歴史や文化に対する尊敬の念・・・価値ある物への意識が高いのだと思います・・・。

空き家対策・・・町おこし・・・農山漁村の支援・・・・

今まさに、問題になっている部分に対する、国の補助の予算は手厚くなっています・・・。

国宝や重要文化財に対する補助もそれなりに充実していますが・・・。

民・・・の残すべき歴史的資産に対する補助は、年々減っていると聞きました・・・。

税金を・・・一般家庭の資産保存に使っても良い訳ではありませんが・・・

普通の暮らしが、日本の文化と思えば・・・本来の文化継承・・・保存は・・・

そう言った所に向けられるものかな・・・?と、思います・・・。

海外に眠る日本の歴史・・・・大切に世代を受け継いで、残してくれた事に感謝です。

 

 

 

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出会い

2018年10月29日 | 古民家

 空き家が多くなってきた大きな理由は・・・少子化(人口減)だと思っています・・・。

長男が家督を継ぐ・・・大切な住まいは、世代を越えて住み継がれてきました・・・。

時代か移り変わり・・・長男が家督を継ぐ事もなくなり・・・

多くの子供が、親との同居から離れて・・・

6人も7人もいた兄弟は1人や2人になり・・・誰かが家を継ぐ事も無くなりました・・・。

仕事で活躍する場が・・・日本各地に広がり・・・大きく世界にも広がっています・・・。

そんな事も・・・関係しているようにも思います・・・。

離婚率が増えていると聞いています・・・。

シングルマザーの数は・・・2000年に87万人だったのが・・・2015年には106万人・・・

その内、未婚のシングルマザーは・・・2000年が約6万人2015年は約12万人・・・・だそうです・・・。

ある取り組みの会合に参加したところ・・・空き家の問題の提案として・・・

民泊や店舗・・・・サテライトオフィス・・・などはいろん解決策が出されますが・・・

シングルマザーへ向けの賃貸物件としてみては・・・そんな提案がありました・・・。

諸問題はあると思いますが・・・各地で行われた民泊の問題点・・・

不特定多数の知らない人が出入りする不安・・・騒音問題・・・生活のリズムの変化・・・など・・・

店舗にしても・・・生活できるだけの売り上げが確保出来るかの不安・・・

いろんな意見が出ていましたが・・・シングルマザー向けの賃貸に関しては・・・

子供が増える・・・地域の活性・・・女性と子供が相手の安心感・・・否定的な意見は少なく・・・

おもしろい提案だと思いました・・・。

子供の頃は古くて汚くて狭い住まいだったけど・・・修理に入った大工さんに・・・

この家はこれから良くなるんだよ・・・・。

その一言で・・・この住まいを残そうと考えました・・・。そんな言葉もありました・・・。

必要ないと思っている人と・・・それを必要とする人・・・上手く出会えば良いのですが・・・

その出会が、今は出来ていません・・・仕組み造りも出来ていません・・・。

情報は溢れていても・・・多すぎる・・・本質は解からない・・・

その舵取りを、少しづつでもすすめて・・・いろんな人が出会えれば・・・

空き家・・・地域の問題にも生かしていけるのかなと想います。

 

 

 

 

 

 

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修行

2018年10月28日 | 古民家

 蔵の壁にはいろんな表情があります・・・。

漆喰の白も・・・藁・スサが入っていて、少し変化があるものから・・・

触るとすべすべしていて、少しヒンヤリするキレイなし上がりなど・・・

海鼠壁と言って・・・平らな瓦を張り付けた後に・・・その繋ぎ目を。漆喰で盛り上げて仕上げる独特な表情だったり・・・

今では施工するのも大変な様ですが・・・漆喰に松煙や墨を入れて造る、黒漆喰壁仕上など・・・。

伝統的な技術が継承される機会が少なくなったのと・・・使用頻度も減って・・・

使われなくなれば・・・当然、材料を造る業者も無くなってきます・・・。

需要と供給のバランス・・・経済状況が変化すると、今まで必要だったものが少しずつ淘汰されて行きます・・・。

それが時代の流れですが・・・老舗と言われるお店は・・・

歴代当主の工夫や時代に合わせた判断で、今でも老舗と言われ活躍しています・・・。

日本の得意分野・・・特徴・・・日本らしさ・・・とは一体なんでしょう・・・?

困難を乗り越え・・・努力する・・・モノ造りに対する情熱・・・不屈の精神・・・・

なんとなく、薄れ行く精神論的な考えで・・・今では時代錯誤な気もしますが・・・

その考え方・・・その精神・・・団結力で積み上げてきたから、今があるように思います・・・。

毎年、少なからず・・・若者が職人を目指して、狭き門を叩き入ってきます・・・・

その中には、女性も少しづつ見かけるようになりました・・・

男の世界と言われる業種に、女性が進出して・・・違和感を覚える親方衆もいます・・・。

マイペースな若者に、戸惑う親方もいます・・・。

両方が切磋琢磨しながら、お互いが成長しあう形になっているようにも思いますが・・・

人が育つと言うのは時間が掛かり・・・努力しないとその成果は現れず・・・

その成果が出るにも・・・5年・・・10年と・・・すぐに現れるようなものではありません・・・。

頭で覚えるのではなく・・・体が反応する・・・そんな教えは、今の時代に合わなくなっているのでしょうか・・・?

AIが、社会を席巻するような流れの中・・・仕事が終わった後に・・・鉋の刃を研ぐ若者・・・

納得できるまでの仕上がりは・・・1年・・2年の修行では出来ません・・・10年経っても出来ないかもしれません・・・。

住まいは引渡しが出来て完成なのですが・・・その後の暮らしに終わりはありません・・・

いずれ・・・家主が変わり住み継がれて・・・新たな暮らしが始まります・・・。

終わりの無い修行を辛いと思うか・・・新しい出会いや発見があるとおもしろく思えるか・・・。

終わりの無い暮らし方も、そんな風に考えられて・・・それを受け止められる住まい造りが出来ればと想います。

 

 

 

 

 

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塗装

2018年10月27日 | 古民家

 木材の耐久性を高める目的や・・・装飾的な意味合いで色を塗る事があります・・・。

昔ながらの塗料で言えば・・・柿渋や漆など・・・自然のものを醗酵させたりして・・・

保護剤として使われてきました・・・。

自然素材としての保護剤の種類としてよく言われるのは・・・

米ぬか・・・蜜蝋・・・えごま油など・・・木材などの表面を脂分で保護するタイプが多いようです・・・。

漆は・・・そのまま手に触れると、多くの方は、人のたんぱく質との関係でかぶれるようで・・・

柿渋も同じような現象でかぶれは出ますが・・・乾いてしまえばそんな言は無く・・・

数回塗り重ねる事で、深みのある色になっていきます・・・。

樹脂塗料・・・聞いた事がある方も多いと思いますが・・・

松ヤニや漆の樹液など・・・まさにその樹脂を塗料にしているのが樹脂塗料といわれているものです・・・。

今では科学的に調合したものが多いのですが・・・溶剤系が混ぜてあるものが多く・・・

体にあまり良くない影響が出る場合もあります・・・。

絵の具などの装飾的な色は・・・石を細かく砕いたものを油で溶いたり・・・

石器時代の洞窟の壁画などは・・・動物の血などで溶いた絵の具を使っていたようです・・・。

話はズレましたが・・・貴重な材料や・・・手間を掛けて造った建物・・・装飾など・・・

いろんな工夫をして塗装が施してあります・・・

弁柄・・・・土から取れる酸化鉄が成分で・・・防腐効果もあって・・お寺など・・・外部の柱や梁などに塗られています・・。

色合いも赤く・・・独特の雰囲気が出ますが・・・弁柄と柿渋を混ぜて色合いを楽しむ工夫もされています・・・。

自然素材は体に負荷の無い素材ですが・・・どうしてもその製造工程に手間が掛かります・・・。

土壁もそうですが・・・その手間を惜しまない工程があるからこそ・・・

その後の付加価値が増えて・・・暮らしの豊かさや・・・心の安心にも繋がるような気がします・・・。

ほしいものが手に入るまでの過程や・・・待つ間のワクワクが楽しいと思えるように・・・

仕上がりが、時間と共に変わる、柿渋や漆塗りのように・・・

暮らしの時間の中で、変わり行く姿を楽しめる住まいに出来たらいいな、と想います。

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