暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

細やかな

2021年02月15日 | 古民家
 地方の町を歩けば・・・当時の姿を残す立派な住いを見る事が出来る・・・
暮らしている人は、日常の中で流れる時間・・・特別と思わないまま過ごしているようで・・・
廻りがなんとなく騒ぐので・・・もしかして貴重なものなんだ・・・?
と、気付いて見て・・・急にいろんなモノが色めく立つ事もある・・・。
それが良い事か悪い事は解らないけれど・・・大切なな文化が引き継がれるきっかけになれば良いと思う・・・。

人も容姿で判断はしない方が良いのと同じで・・・
しょぼくれた住まいの佇まいも、案外バカにしたものでは無く・・・
何かのひょうしに、室内を覗いて見れば・・・驚くほど丁寧な造りの、立派な住いに出会う事がある・・・。
質素な感じでも・・・広い玄関に小奇麗な、淡い漆喰壁が美しく・・・
長い広縁に、磨かれた床がまっすぐ伸び・・・おひさまが差し込んで・・・
二間続きの和室には・・・礼儀正しく、書院と床の間が鎮座している・・・。

長屋のような小さな玄関にも・・・ガラス窓に型ガラスの模様がステキで・・・
杉の細い上がり框に、暮らしを刻む傷があちらこちらに目立ち・・・
色着いた、柱の日焼けも・・・テラテラ輝き・・・
台所と居間に置かれるちゃぶ台や茶箪笥も・・・時代を感じる細やかな造りの良さが、空間を彩っている・・・。
田舎でも・・・地方でも・・・華やかさを感じられる粋な暮らしはあると思う・・・。
そんな出会いが、田舎には残されていて・・・もうすぐ失われそうな大切な暮らし何のに・・・
目を向ける人も、同じように失われしまっているように思う。

コメント
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