暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

魅力

2023年01月31日 | 古民家
 干上がった田んぼも・・・畑の薄茶色な姿も、今はじっと伏せたまま・・・
アマガエルみたいな若い芽も・・・気にもならない昆虫の寝床も・・・
頬に当たる風が微笑ましくなる頃合いになれば・・・
眠い目をこすりながら前を向いて・・・朗らかな季節が横に並ぶのを待っている・・・。

家族で営む商売も・・・家族総出の農業も・・・
地域で育てた林業や漁業も・・・自分たちのチカラだけでは成り立たない商売になってしまうみたいで・・・
無くてはならない手助けをしてしまうほど・・・大切な文化を育てる手仕事なのに・・・
それでもうまくいかないと、みんなで歩いているけれど・・・誰もが目を細めている・・・。

田植えも稲刈りも・・・家族や地域も総出のお祭り騒ぎみたいに・・・
ある時期になれば・・・みんな一緒に目を覚まし、誰もが足を揃えて歩き出さなければ・・・
手を繋いで助け合わないと・・・折角の命や作物が手の平からこぼれ落ちてしまいそうになる・・・。
全国から食材が集まる場所に魅力は詰まっていても・・・
一番嬉しいと思えるのは・・・きれいな空気と健康的な食が育つ場所なのかも知れない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とんでもなく

2023年01月30日 | 古民家
 遠くに見つけた灯りにつられてフラリとする・・・
どこでもまばゆい町の中で・・・足元も軽やかに夜の町を彷徨えるのは・・・
行きわたる灯りの整いに感謝はしても・・・きらびやかな夜の始まりを想えば贅沢で・・・
手にするモノと手放すモノが天秤にかけられ・・・失うモノの多さを忘れてしまう・・・。

ランプで過ごすお宿に不便を求めて・・・古民家の暮らしにひと手間を求めて・・・
時代の速度に疲れて降りたのか・・・毎日の密度に溺れてしまいそうなのか・・・
がむしゃらに働いて来たのは間違いでは無くても・・・
一期一会の中にも色は混じりながら・・・たくさんの経験が、1つの出来事を色濃くして行くと思う・・・。

伝統の工芸品は多くが手仕事で・・・気が狂うほどの細かさや・・・
大きな目が点になるほど緻密な作業の繰り返しと・・・毎日同じ事の中身で・・・
伝統の意味と・・・文化の積み重ねの理由を知れば、誰も真似できないと思える技に気付くと思う・・・。
古民家の中にも・・・遠くなる時間の繰り返しと、人の研鑽が生んだ伝統文化が残されて・・・
いつの間にか、関心も無くなるほどの暮らしに溶けた技が・・・ひっそり過ごして・・・
考える間も無く1日が終わってしまえば・・・
いつか灯りが無くなる日が来るのかも・・・そんなおぼろげな感覚は・・・
とんでもなく間違ってはいないような気がしてしまう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手に出来ない

2023年01月29日 | 古民家
 気になる風情を楽しむには・・・文化や歴史を手にすれば、いささか解りやすい様子で・・・
知る由もないまま出くわすと、驚きや感動は表しても・・・先の様子までは手に入らなくなってしまい・・・
その場所の香りや風情でしか手に出来ない時間を・・・後回しにしてしまうような気がする・・・。

持てる器のカタチも大きさも・・・人それぞれなら、中に何を入れておくか・・・
どれを仕舞い込んでしまうかもそれぞれで・・・
サラリーマンも農家さんも・・・手仕事のモノ造りをする人も・・・
何気なく持っているか・・・大切に預かっているのか・・・。
伝統文化は繋がり残して行くもので・・・誰かが仕舞い込んでしまえば、次の世代に移る事無く・・・
一子相伝は宝の持ち腐れになるのか・・・十数代も続いて、世界にも珍しい文化となるのか・・・。

求める暮らしが、よーいドンで揃って走ったから・・・伝統も守れる場所を奪われて・・・
だれもの暮らしから姿を消してしまった必然で・・・。
守る努力や辛抱が無ければ残らないのも・・・なんだかチグハグしてしまい・・・
古民家が文化になれば繋がれたはずなのに・・・抜け出したい生活と、流行りの中で翻弄されて・・・
古き良き時代の落ち着く場所として・・・ほんの少し見直されてはいるけれど・・・
その場所、その景色を感じる前の・・・大切だった風情を知らなければ・・・
手に出来ない伝統もあるような気がします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

混じり合い

2023年01月28日 | 古民家
 食文化の真ん中に・・・伝統を感じるのは家庭の味で・・・ 
手作りがどこまでなのかは解らないけれど・・・
忘れられない味はそこいらに転がっていても・・・食べ慣れた味をもう一度手にするには・・・
味を繋げる暮らしが必要なんだと感じてしまう・・・。

大きな通りを歩けば、見た目も美しいお店の並びは目を引くけれど・・・
何処から漏れた香りの正体を描きながら・・・急ぎ足で帰りたくなる見えない香りに・・・
古くて狭い・・・暮らしの歩幅に幸せを見つけてしまう・・・。

煮物に炒め物・・・食卓に並ぶお惣菜はゾロゾロと・・・
所狭しと並ぶ食卓に・・・貧しさは見えないのに・・・
贅沢なお皿1枚のテーブルに、食を楽しむ時間はさみしく感じられる・・・。
遊びも・・・喧嘩も・・・食事も案外楽しめたのは・・・
家族の集まりがいつも覗いて・・・そこかしこでいただきます、が聞こえて来るようで・・・
ご近所の香りも混じりあい・・・狭い暮らしが大きく広がるのは・・・
住まいと人の味わいが・・・程よく混じりあっているからなのかも知れない。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手にする

2023年01月27日 | 古民家
 人が住まいを造り・・・住まいは人を育て、住まいは町を造り・・・
町は人を造り、住まいは人を繋げて行く・・・。
どこかで繋がる「縁」の中には・・・人も家も町もどこかで出会いを見定めて・・・
不思議を手に入れる時間を歩いている・・・。

新しい住まいも・・・古い住まいも・・・
意味無く出掛けた場所で・・・大人になって見つけた場所で・・・
住みたい町をどこかで探して・・・町で過ごして住みたい町になる・・・。
生れた場所が永遠なのは遠い昔し・・・今はどこもかしこも足取りは軽く、暮らしは広がるけれど・・・
一つ所の一期一会に・・・立ち戻る幸せがあるのかも知れない・・・。

静かに居なくなる商店街や・・・おじさんおばさんのお店・・・
町に流れる通り道に、暮らしが連なり・・・いつの間にか通らなくなった住まいの道しるべは・・・
人を繋げる時間を育てて・・・町の中はガチャガチャと潤いで溢れていた・・・。
何かを手にするには何かを手放し・・・新しい何かを手に入れ、何かに迷い・・・
急に惜しくなって・・・不思議の時間を手にしたくなるのかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする