私は大世と忠成が根底でつながっているような気がしていた。
在日コリアン社会への深い愛着、
その気持ちを2人から感じ取っていたからかもしれない。
大世はギャップの連続。
忠成は安心の連続。
そんな印象から2人の取材は始まった。
――『日本代表・李忠成、北朝鮮代表・鄭大世~それでも、この道を選んだ』
(光文社)より
韓国籍を持ちながら朝鮮民主主義人民共和国代表の道を選んだ鄭大世と、日本国籍を取得して日本代表となった李忠成。日本生まれでJリーグに在籍、年齢も近いということの他に、朝鮮学校に通ったという共通点もあります。この二人が異なる国の代表選手となる道を選択するまでの葛藤は、選んだ結論ほどには異ならないものだったにちがいありません。
自分は何者なのか、という自問自答を繰り返しながら、大好きなサッカーを極めるためにはどうしても避けられない選択肢を突きつけられて懊悩する二人の姿は、この国で生きる在日朝鮮人の若者たちの姿と重なります。そして、選択後に二人が背負った重圧は、この国のあり様を照射しているように思えてなりません。
ドキュメンタリー映画『TESE』の監督で、二人を扱ったテレビドキュメンタリーや著書があり、朝鮮学校の卒業生でもある姜成明さんを招いて、二人のストライカーの「選択」が示すものについて、映像をまじえながらお話を伺います。この国で、私たちと共に生きる若者たちへの理解を深める一助になることを願っています。是非ともご参加ください。
日時:2013年2月9日(土)18時~20時半
会場:国立市公民館 集会室(3階)
資料代:500円
主催:朝鮮学校に教育保障を!オッケトンムの会
連絡先 watasitati2004@yahoo.co.jp
姜成明(カン・ソンミョン) 映像ディレクター
1979年東京都出身。早稲田大学人間科学部卒業後、「ヒストリーチャンネル」番組制作でキャリアをスタート。2008年にドキュメンタリー『祖国の選択~2人の代表ストライカーの決断~』を演出。鄭大世と李忠成という2人の「在日」選手の生きざまを撮る。主に海外ドキュメンタリーを中心に活動。2011年、ドキュメンタリー映画『TESE』を監督。著書に『日本代表・李忠成、北朝鮮代表・鄭大世~それでも、この道を選んだ』(2011年、光文社)。
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