11月の定例情宣チラシです。
辺野古問題の新しい局面
いま変わるべきは本土の側
◆ 怒りの10万票差-新しい沖縄県知事
「辺野古新基地をつくらせない」「基地は沖縄経済の阻害要因」と主張する翁長雄志氏が沖縄県知事に選ばれた。翁長氏は自民党沖縄県連幹事長も務めた保守政治家。演説で「私は保守の政治家であります。しかしながら、私は沖縄の保守の政治家なんです。普天間飛行場は国外・県外。県内移設は絶対に許さない」と述べ、社民、共産、沖縄社大党の支援も受けて当選した。当初は普天間基地の県外移設を公約としていた仲井真知事が「振興策」と引き換えに容認に転じたこと、札束で頬を張り力でねじ伏せようとする日本政府のやり方が、沖縄県民の怒りに火をつけ、10万票という大差となった。
*「敗れたのは誰なのか」(久々にいいこと言った朝日新聞 裏面参照)
◆ 辺野古で続く抗議行動と海上保安庁の暴力
辺野古にあるキャンプ=シュワブ(米軍基地)のゲート前と埋め立てられようとしている海上では、毎日の抗議行動が続けられている。筆者も9月にゲート前抗議行動に参加したが、沖縄各地から(辺野古は那覇からかなり遠い)、全国からも参加者が来ていた。日本政府がなんと言おうと、決着はついていない。最近ヒーロー扱いの海上保安庁だが、ここでは裏の顔を露わにする。暴力で抗議行動と対峙しているのだ。その暴力行為は沖縄の地元紙では大きく報じられ、問題視されている(裏面参照)。話題にすらならない「本土」との温度差がここにも表れている。
◆ 政府は辺野古に何をつくろうとしているのか?
日本政府が名護市辺野古に作ろうとしている新基地は、広大な海を埋め立てて建設しようとするもので、環境破壊という批判も大きい。しかも辺野古新基地は、2本の滑走路を持ち、普天間にはなかった軍港機能が付与されるなど恒久化され、より強化された基地となる。これは代替施設というより、焼け太りの基地強化、基地恒久化だ。
◆ なぜ沖縄に「代償」を支払わさせるのか?
タダで最新鋭基地をもらえる米軍は大喜びだ。しかしそもそもは、「世界一危険」な普天間基地、隣接する沖縄国際大学にヘリが墜落炎上し、住宅地の上を軍用機が掠める基地を返還させる、ということのはず。その「代償」を、ただでさえ基地が一極集中する沖縄に求めることは誰が考えてもおかしい。本土に引き受けるところがない?だったら、日本に居場所はないということだ。お引き取り願うのが筋というものだろう。筋が通らないところに暴力が発生する。内に向けては市民の弾圧、外に向けては戦争。沖縄は政治的意思を示した。今度は本土が変わる番だ。
2014.11.24 くにたち駅前反戦 090-8888-2911
○ 辺野古への基地建設を許さない 防衛省正門前抗議行動 ○
日時:2014年12月1日(月)18:30~ 場所:防衛省前
主催:辺野古への基地建設を許さない実行委員会(090-3910-4140)