くにたち PEACE WEB

東京・国立市の平和運動のネットワーク
日々の暮らしの中に、足下から平和を
地域で平和や人権、環境を育む動きを伝えます

辻つじ反戦ながし

2009年12月27日 | 反戦・平和

第125回♪ 辻つじ反戦ながし

  日 時 2009年12月27日(日)14:00~15:30
  場 所 大学通り・一橋大学東キャンパス正門前

 参加は11名。チラシの受けとりは悪くなく、フリーマーケット売り上げもありました。で1対10。来月もこのテーマです。
 来月のピンポン玉投票も「日米安保続けますか?止めますか?」で。「瓦版」は表が「安保をつぶせ!ちょうちんデモ400回」、裏が「府中緊急派遣村」。パネルは「伊藤真講演会」と「日米安保条約」。


まちかど世論調査(ピンポン玉投票)
日米安保続けますか?止めますか
続けます1 止めます10


【チラシの表面】
日米安保条約の実態

 自民党政権は、日本国憲法を破棄できないかわりに、憲法の理念と相容れない「日米安保条約」を「世界で最も好戦的」な米国と締結してきました。1960年の実質的な施行から来年で50年を迎えます。
 その間、適用範囲も極東から無制限に世界に拡大しつつあると同時に、米国との戦争協力一体化は強化されるばかりです。
 日本は戦後アジアにも世界にも本当の友好国をほとんど持っていないと私は思います。米国と緊密に同盟を結び、その「下請」と化している国と「真の友好関係を築こう」とする国はほとんどないからです。
 沖縄の「普天間基地移設」問題が世間の耳目を集めています。しかし、基地の移設や縮小あるいは安保条約の存続を前提にした日米関係の論議などは、そもそも「枝葉」の問題に過ぎません。戦争で甚大な犠牲を被ったアジア諸国をはじめ沖縄のひとたちの想いに報いるためにも、いまこそ「安保条約」が日本の平和と安全保障に役立っているのか一切の予断なしにゼロから見直すべきときなのです。アメリカの軍事戦略にだけ役立ってきたのが「日米安保条約」の実体なのですから。
 「安保条約が日本の安全に役立っている」が7割に達し、「日本が戦争に巻き込まれる危険性がある」が2割から3割へ増加する一方で、「その危険性はない」が3割から2割強へと減少しているという世論調査が存在します。他方で、「9条を変えないほうがいい」とする世論は過半の6割前後になっているともいわれれています。「核密約」問題が象徴しているように、都合の悪いところは隠蔽して世論を誘導してきた自民党政権とそのお先棒を担いだ大手マスコミの呪縛から逃れきれずに、立ち往生している日本人の意識の「ゆらぎ」が示されているといえないでしょうか?
 暴力による紛争解決がまったく効力がないことが立証されつつあるなかで、安保条約締結から50年目の2010年を機に、「安保条約」は破棄されるべきです。あなたは知っていますか? 締結国の一方が破棄
を通告したら、1年後に自動的に「安保条約」が消滅するという明確な規定があることを。
 「日本国憲法」の精神に立ち戻って、それを実現すべく努力する国に生まれ変わるべきです。そうすれば、いつか遠くない時期に基地はすべて無くせるでしょう。武力としての自衛隊も必要なくなるでしょう。「平和国家」日本が真の国際貢献ができるようになるでしょう。それは為政者の決断ひとつで可能でしょう。しかし、日本の市民の後押しがなければ実現できないことなのです。
 日本の市民の「平和」と「安全保障」は、まさに「日本国憲法」によって保証されています。ただし、市民が日本国憲法の理念を信頼し、その実現のために「不断の努力」を傾けるかぎりにおいてなのです。
 さて、「日米安保条約」はもう必要ないと思いませんか?そして、「日本国憲法」を維持して、その理念が具体化されたら素晴らしいと思いませんか?
【家坂平人】

毎日新聞 記事

2009年12月25日 | メディア・論壇
住基ネット 総務相「選択制に」 法改正検討の意向

 原口一博総務相は24日、毎日新聞のインタビューに応じ、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)へ登録するか否かを住民が自由に選べるよう、住民基本台帳法の改正を検討する意向を明らかにした。住基ネットの選択制は東京都杉並区が導入を求めて国を提訴したケースがある。同区は08年に最高裁で敗訴が確定しているが、原口氏は「(自民党)前政権が作った住基ネットが、私の考え方とずれているのは明らかだ」と語った。
 原口氏は「(割り当てられている住民票コードは)強制されるものではない」と述べた。
 ただ、各種住民サービスを受けられないようになることを踏まえ、選択制とする必要があるとの認識を示した。
【石川貴教】

子どもの学びと成長は、いま

2009年12月20日 | 子ども・学校教育

(↑)公民館

【教育問題講座】
子どもの学びと成長は、いま

  と き いずれも10時~12時
  ところ 国立市公民館3階講座室
  定 員 30名 (先着順)  
  申込先 公民館 電話042-572-5141

 いま、子どもはその子らしい子ども時代を生きているでしょうか。知識偏重の学力や大人が御しやすい子ども像を求められてはいないでしょうか。経済的な、あるいは学習面の負担は子どもにあきらめをもたらしていないでしょうか。子どもの学びと成長の環境はたいへん厳しい状況にあります。政策・施策の面から、また大人たちの価値観の面から、いま一度考え、とらえなおしてみませんか。

  内 容 11/29(日)学びの格差はなぜ生じるか―教育政策を見る―
            児美川(こみかわ)孝一郎さん(教育学/法政大学キャリアデザイン学部)
      12/5(土)子どもがつけたい学力って何だろう―意欲を引き出す教育―
            児美川(こみかわ)孝一郎さん(教育学/法政大学キャリアデザイン学部)
      12/13(日)中学生の自立を支援する―甘やかさずに甘えさせて(実践報告)―
            宮下 聡さん(公立中学校教諭)
      12/20(日)地域で子どもの学習を支える―どの子にも学ぶ機会を(実践報告)―
            福田洋子さん(足立区「学び塾」スタッフ)

映画『コルチャック先生』

2009年12月18日 | 反戦・平和
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/004/952/44/N000/000/001/125682794954316116106_wgv85.jpg

第98回 子どもたちに豊かな未来を!映画会
映画 コルチャック先生
子どもたちは誰にもわたさない。

  日 時 2009年12月18日(金)19:00~
  場 所 国立公民館3F講座室
  参加費 無料
  主 催 子どもたちに豊かな未来を!映画会
  連絡先 〒186-0003国立市富士見台2-47-1国立市職員組合内(042-576-2231)

ナチスの迫害のもと、
子どもたちと共に生き、
共に命をなくした
ポーランド伝説の人。

 アンジェイ・ワイダ監督
ポーランド・ドイツ合作
1990年/118分/白黒

「慰安婦」意見書を市議会が決議

2009年12月18日 | 反戦・平和


日本軍「慰安婦」問題意見書
国立市議会で採択

【賛成】16人
 公明党      斉藤安由鈴木律誠中川喜美代小口俊明
 日本共産党    小沢靖子長内敏之吉村美奈
 生活者ネット   板谷紀子阿部美知子小川宏美
 民主党      丸井皇明生方裕一
 社民党・みどり  藤田貴裕重松朋宏
 つむぎの会    池田智恵子
 こぶしの木    上村和子
【反対】7人
 自由民主党新政会 石井信之・青木 健・石塚陽一松嶋寿延
 明政会      関 文夫・大和祥郎
 政和会      井上 健

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日本軍「慰安婦」問題に対する国の誠実な対応を求める意見書

 かつての戦争において、日本が近隣諸国の人々に多大な被害を与えてから、すでに64年経ちますが、いまだに人々の戦争被害の傷は癒されていません。そして直接の被害者のみならず、その子孫も親世代が傷つき癒されていないことで傷ついています。日本軍「慰安婦」問題は、その象徴的な被害です。
 2007年にはアメリカ、オランダ、カナダ、EUなどの議会において、日本政府に対し、「慰安婦」問題の責任を認め、公的に謝罪することなどを求める決議が採択されています。2008年には、フィリピン議会の下院外交委員会並びに韓国及び台湾の議会でも採択され、国連などの国際的な人権擁護機関からも早期解決を求める勧告が出されています。国際社会は「慰安婦」問題を現在に通じる重大な人権侵害と認識し、日本政府が誠実に対応することを要請しています。
 「慰安婦」問題に誠実に対応することは、戦争を遂行するために女性の性が利用されるという人権侵害が、二度とないようにするという日本政府の世界への意思表示となります。そして、アジアの人々の戦争被害の傷を癒し、和解して平和的に共存していく道筋をつくることになります。
 被害者の訃報が相次ぐ中、被害者の存命中に納得できる解決が急がれます。
 よって、国立市議会は、国会及び政府が、1993年の河野内閣官房長官談話に基づき、次の事項について誠実な対応をされるよう強く要請します。

1 被害者出席のもと、国会で公聴会を開くこと
2 「慰安婦」問題の責任を認めて、政府は公的に謝罪すること3 「慰安婦」問題の解決のため、政府は被害者の名誉回復を図ること

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

 平成21年12月18日
東京都国立市議会
提出先 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、法務大臣、外務大臣、文部科学大臣

シンポジウム『農といのちと』

2009年12月16日 | 環境・公害・脱原発
http://www.sakuraeiga.com/inochi/newimage/top003%5B1%5DD.gif

CsPRの森 シンポジウム『農といのちと』

  日 時 2009年12月16日(水)14:00~18:00
  場 所 一橋大学佐野書院
  講 演 渡部 務さん(有機農家/高畠町農協副代表)
  映 画 『いのち耕す人々』(100分)
  パネル・ディスカッション
       加藤哲郎さん(一橋大学/政治学・国家論・比較政治)
       関 啓子さん(一橋大学/比較教育学・環境教育学・教育思想史)
       足羽與志子さん(一橋大学/文化人類学)他
  主 催 一橋大学平和と和解の研究センター
  企 画 一橋大学社会学部足羽ゼミ学部学生



9条カフェ・20回記念

2009年12月12日 | 反戦・平和
 9条カフェ・20回記念イベント
平和コトバでつなぐ世界

憲法9条と平和を語るしゃべり場〈9条カフェ〉が20回を迎えます。そこで、楽しいイベントを企画しました。〈平和コトバ〉とは、憲法に表された世界平和を願う気持ちのことです。友だちを誘ってご参加ください。

  ●と き 2009年12月12日(土)午後2時~4時半
  ●ところ 喫茶 ひょうたん島
       JR国立駅南口下車、大学通りを谷保方面に徒歩25分
       大学通りの東側、「国立高校前」バス停前、障害者スポーツセンター向かい
  ●主 催:国立東9条の会  連絡先042-574-8012
  ●内 容:音楽とトーク(参加者全員リレートーク「平和にたいする私の思い」)
  ●出 演 河野康弘(ジャズピアニスト)
       国分寺エクスペリエンス(ギター:下郡幸夫、ボーカル:おちょこ)
       館野公一(語り歌)
  ●参加費 999円(当日受付でお払い下さい)+喫茶飲食代
  ●予 約 不要。どなたもご自由にご参加ください。

LONG LONG エコ・ウォーク

2009年12月12日 | 環境・公害・脱原発
地球をさまそう ストップ温暖化!
 12.12三多摩アクション
LONG LONG エコ・ウォーク
  
  日 時 2009年12月12日(土)8:00~13:10(途中出入り自由)

  コース・スケジュール(井の頭公園→代々木公園13km)
8:00     集合 井の頭公園野外ステージ前集合
8:30     出発(※全行程12.7km 各公園に水道、トイレあり)
  ↓(3.5㎞)
9:40~9:50  休憩:高井戸西公園(高井戸警察の近く)
 ↓(4.0㎞)
11:10~11:30 休憩:玉川上水公園(甲州街道との交差地点)
 ↓(5.2㎞)
13:10~13:30 代々木公園到着・東京パレードに合流
 ↓
13:30~14:00 MAKE the RULE グローバル・アクション・パレード
 ↓
14:00~15:00 渋谷駅前で宣伝

  主 催 三多摩エコウォーク実行委員会
  連絡先 橋本久雄事務所 T/F:042-348-1127 ANA15698@nifty.com
      090-4678-5400(大沢) 090-1849-9305(橋本)

  代表よびかけ人
吉岡 淳(カフェスロー) 田島征三(絵本作家) 坂田昌子(エコアクション虔十の会) 漢人あきこ(小金井市議)
  よびかけ人
青木 泰(環境ジャーナリスト) 池竹則夫(トラジッションタウン小金井) 稲見繁實(昭島市民) 大沢 豊(立川市議) 岡澤成郎(日本不耕起栽培普及会) 懸樋哲夫(ガウスネット) 影山貴美子(おさるの木) 亀倉順子(国分寺市議) 小島紀子(日の出の森・支える会) 酒村なを(みどりの未来) 佐藤弓子(六ヶ所村・再処理いらない!消費者の会) 重松朋宏(みどり三多摩) 嶋崎英治(三鷹市議) 島崎京子(立川みみずの会) 庄司 進(調布市民) 白石 孝(東久留米市民あおぞら市の会) 陣内泰子(八王子市議) 陣内直行(市民自治こがねい) 鈴木美紀(コミュニティ・レストラン「木・々」) 田浪政博(ごみ・ 環境ビジョン21) 津田誠一(生活舎) 長瀬りつ(東大和市議) 橋本久雄(小平市議) 野村羊子(三鷹市議) 野呂喜代子(自然食レストラン・シルフレイ) 古荘斗糸子(うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会) 中西千恵(日の出の森・水・命の会) 深澤洋子(八ッ場ダムをストップさせる東京の会) 布施哲也(宮武外骨私的研究会) 星川まり(府中市民) 星野ゆか(俳優・歌手) 松浦幸子(クッキングハウス) 丸山美子(檜原村議) 村上英徳(自転車タクシー・スマイル)  山崎陽一(羽村市議) 山本道子(自然派スイーツ・ナチュランド) 吉田和雄(みどり三多摩) 吉村一正(立川市民) 渡辺美紀子(原子力資料情報室
        
 12月、デンマーク・コペンハーゲンで国連気候変動枠組み条約第15回締約国会合(COP15)が開催されます。これに合わせ、12月12日に「世界同日アクション」として100を超える国と地域でさまざまなイベントが準備されています。日本でも、辻信一さん、鎌仲ひとみさん、田中優さん、きくちゆみさん、稲村和美さんのよびかけで、全国各地で「原発に頼らない中期目標30%削減(YES TO -30%! NO TO NUKES)」アクションが企画されています。
 私たちは三多摩アクションを企画して日本各地や世界の人たちとつながっていきたいと思います。
 三多摩では、豊かな自然を脅かす日の出のごみ最終処分場、圏央道に反対する取り組みをはじめ、ごみ処理の脱焼却、里山の保全・復元、有機農業、多摩産の木材やグリーン購入を広げる取り組み、脱原発や自然エネルギー、キャンドルナイトなど、さまざまなムーブメントが行われています。そのひとつひとつが三多摩に心を寄せ、地球を、未来を思い、あすの子どもたちへつながる動きです。
 鳩山新政権は「1990年比CO2など25%削減」という積極的な目標を打ち出しましたが、25%はIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が示す先進国全体の削減目標の最低ラインです。さらに高い目標をめざすためにも、これまでの社会、まちづくり、生活のあり方を根本から変え、「スローでグリーンな持続可能な社会」に向けた取り組みが求められます。また、民主党の原発推進政策も見逃せません。私たちは温暖化も放射能汚染もない未来を求めます。
 12.12世界が動きます。私たちも三多摩から「地球をひやそう」のメッセージを発信しましょう。

高尾山からとことこと。

2009年12月11日 | 環境・公害・脱原発

GLOBAL CLIMATE CAMPAIGN

プレLONG LONG エコ・ウォーク
 高尾山からとことこと。

  日 時 2009年12月11日(金)8:30集合~21:00

  コース・スケジュール(高尾山→井の頭公園)
8:30     集合:高尾山口駅前
9:00     出発
 ↓(南浅川沿い)
11:00     八王子市役所入口
 ↓
12:00~13:00 昼食:大和田橋(国道20号線沿い)
 ↓
14:00     北八王子駅
 ↓(立日橋)
16:00     立川駅南口(柴崎3丁目右折)
 ↓(学園通り)
17:00     国立駅南口
 ↓(たまらん坂)
17:30     国分寺駅南口
 ↓(東経大)
18:30     武蔵小金井駅南口(前原坂上)
 ↓(連雀通り)
20:30~21:00 井の頭公園到着
     (※時間は大体の目安です。適時、休憩を取りながら歩きます。)

  主 催 ケンジュウの会
      kenju_treedom【アットマーク】yahoo.co.jp FAX:042-684-9119
      090-7600-1627(永友)

 →チラシダウンロード

※ 途中合流大歓迎、途中離脱OK
※ お弁当、出納持参
※ 12日のウォークにも参加される方は無料で宿泊できます。事前にケンジュウの会まで申し込みください。

12月の駅前反戦

2009年12月10日 | 反戦・平和
12月の「くにたち駅前反戦」

  日 時 2009年12月10日(木)18:00~19:00
  場 所 JR国立駅南口
  主 催 くにたち駅前反戦

 いつものメンバー6人に新人、反戦運動を卒業研究にしている学生が加わり総勢8人の参加。
 駅前は別のグループが宣伝活動をしていため、大学通り入口の「たましん」前に移動して、1時間でチラシ150枚ほどを撒きました


【チラシ】
断ち切れ。日米安保の「論理」

また沖縄が揺れています 沖縄の都市のド真ん中にある、米軍・普天間飛行場。離着陸訓練を繰り返すジェット機の騒音が本当にヒドイ! これぞまさに「爆音」という感じです。昔から危険性が指摘されてきましたが、2004年には、隣接する沖縄国際大学に軍用ヘリが墜落・炎上。さすがに「これはヤバイ」ということで、1996年の日米政府の話し合いにより、飛行場はめでたく別の場所へ移転する・・・はずでした。
ところがその移転先というのは、よりによって、同じ沖縄県の名護市・辺野古湾の沖。貴重な自然が残っています。ジュゴンも泳いでます。ちょっと待ってよ、ということで、住民は粘り強い反対運動を続け、いまだに飛行場の建設工事は進んでいません。
(詳しくは「ヘリ基地反対協議会」のHPをご覧下さい。 http://www.mco.ne.jp/~herikiti)
そして2009年の現在 民主党は普天間飛行場の「県外移設」を公約の一つに掲げ、政権を奪取。沖縄の人々の期待は高まりました。ところが、話は全く進まない。そこで沖縄で住民との対話集会が開かれました。が、結果は次の通り。

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外相、民意より同盟
岡田克也外相が、一民主党員として普天間基地移設に対する地元住民の意見を聞くため、支持者を中心に約80人を集めて名護市で開いた5日の対話集会。県内移設反対を熱く訴える住民に対し、岡田外相は最後まで日米同盟の重要性を主張し、まるで基地受け入れの理解を求めるかのような「説明」に終始。外相の発言に「それは脅しか」と会場が一時騒然となる場面も。失望、落胆、憤り――。対話を終えた参加者からは「絶対辺野古に決めている」「アリバイづくりだ」と怒りの声が相次いだ。(12月6日「琉球新報」)
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 とはいえ、外務大臣が沖縄の住民との対話集会に参加したこと自体が「画期的」だ、という意見もあるでしょう。けれど裏を返せば、それが「画期的」に見えてしまうほどに、沖縄の住民たちは長い間、日米交渉の蚊帳の外に置かれてきたのです。

   アメリカとの約束を守ることは何よりも優先され、
   あらゆる問題はこの原則の下で処理されなければならない

 この「論理」は、敗戦後60年間、日米関係(とりわけ安全保障問題)を一貫して支配してきました。政府にとってこの論理は、国民にウソをついてでも守るべきものだったのです(チラシ裏面:「沖縄密約」の記事を参照)。
 ですが、私たちは知っています。「日本を守る」はずの沖縄の米軍兵士たちが、アフガニスタンやイラクへ派遣されたことを。在日米軍は日本を守るための軍隊ではありません。仮に米軍の目的が日本の防衛だとしても、憲法9条は米軍の駐留を許さないはずです。忙しくてもテレビや新聞で普天間基地のニュースをチェックして、「しっかり見てるよ」というサインを政府に送りましょう。新しい日米関係を築く、この絶好の機会を無駄にしないために。(2009年12月10日)