第125回♪ 辻つじ反戦ながし
場 所 大学通り・一橋大学東キャンパス正門前
参加は11名。チラシの受けとりは悪くなく、フリーマーケット売り上げもありました。で1対10。来月もこのテーマです。
来月のピンポン玉投票も「日米安保続けますか?止めますか?」で。「瓦版」は表が「安保をつぶせ!ちょうちんデモ400回」、裏が「府中緊急派遣村」。パネルは「伊藤真講演会」と「日米安保条約」。
まちかど世論調査(ピンポン玉投票)
日米安保続けますか?止めますか
続けます1 止めます10
続けます1 止めます10
【チラシの表面】
自民党政権は、日本国憲法を破棄できないかわりに、憲法の理念と相容れない「日米安保条約」を「世界で最も好戦的」な米国と締結してきました。1960年の実質的な施行から来年で50年を迎えます。
その間、適用範囲も極東から無制限に世界に拡大しつつあると同時に、米国との戦争協力一体化は強化されるばかりです。
日本は戦後アジアにも世界にも本当の友好国をほとんど持っていないと私は思います。米国と緊密に同盟を結び、その「下請」と化している国と「真の友好関係を築こう」とする国はほとんどないからです。
沖縄の「普天間基地移設」問題が世間の耳目を集めています。しかし、基地の移設や縮小あるいは安保条約の存続を前提にした日米関係の論議などは、そもそも「枝葉」の問題に過ぎません。戦争で甚大な犠牲を被ったアジア諸国をはじめ沖縄のひとたちの想いに報いるためにも、いまこそ「安保条約」が日本の平和と安全保障に役立っているのか一切の予断なしにゼロから見直すべきときなのです。アメリカの軍事戦略にだけ役立ってきたのが「日米安保条約」の実体なのですから。
「安保条約が日本の安全に役立っている」が7割に達し、「日本が戦争に巻き込まれる危険性がある」が2割から3割へ増加する一方で、「その危険性はない」が3割から2割強へと減少しているという世論調査が存在します。他方で、「9条を変えないほうがいい」とする世論は過半の6割前後になっているともいわれれています。「核密約」問題が象徴しているように、都合の悪いところは隠蔽して世論を誘導してきた自民党政権とそのお先棒を担いだ大手マスコミの呪縛から逃れきれずに、立ち往生している日本人の意識の「ゆらぎ」が示されているといえないでしょうか?
暴力による紛争解決がまったく効力がないことが立証されつつあるなかで、安保条約締結から50年目の2010年を機に、「安保条約」は破棄されるべきです。あなたは知っていますか? 締結国の一方が破棄
を通告したら、1年後に自動的に「安保条約」が消滅するという明確な規定があることを。
「日本国憲法」の精神に立ち戻って、それを実現すべく努力する国に生まれ変わるべきです。そうすれば、いつか遠くない時期に基地はすべて無くせるでしょう。武力としての自衛隊も必要なくなるでしょう。「平和国家」日本が真の国際貢献ができるようになるでしょう。それは為政者の決断ひとつで可能でしょう。しかし、日本の市民の後押しがなければ実現できないことなのです。
日本の市民の「平和」と「安全保障」は、まさに「日本国憲法」によって保証されています。ただし、市民が日本国憲法の理念を信頼し、その実現のために「不断の努力」を傾けるかぎりにおいてなのです。
さて、「日米安保条約」はもう必要ないと思いませんか?そして、「日本国憲法」を維持して、その理念が具体化されたら素晴らしいと思いませんか?
【家坂平人】