日 時 2013年5月9日(木)18:00~19:00
場 所 JR国立駅南口駅前広場
主 催 くにたち駅前反戦
参加者5人。久しぶりの憲法問題を扱ったチラシの受け取り具合はよく、用意していた200枚の大半はなくなってしまいました。ということで、次号テーマは「オスプレイと横田基地」を予定していましたが、次号も憲法問題を絡めることに決定。担当はNさん。
立ち止まってマイク・アピールに聞き入る人もちらほら、カンパもいただきました。チラシ印刷代(1枚約2円)に充てさせていただきます。
【チラシ】
憲法を変えて、いいなりになりますか?
―96条改正は「反則」です―
●平和憲法下の戦争協力計画
国立市では現在、国民保護法に基づく国民保護計画作りが進んでいます。小泉首相の時代の2003年に作られた有事法制の一環の戦争協力計画です。しかし日本は戦争を放棄し、軍隊を持たない平和憲法を持っていたはずです。その上国立市は「この世に、『正しい戦争』などというものはありません」と謳った平和都市宣言を発しています。なぜこうなるのでしょう。
戦争は自衛を理由に行われてきました。天皇制のもと、散々軍隊に振り回され、周辺諸国に侵略して被害を与え続けた国が日本です。その間、「国のため」と人々は戦争に駆り立てられ、言いたいことも言えなくなっていった……そのような時代を私たちは経験していません。しかし、そういったことを反省して平和憲法ができたことは知っています。シビリアンコントロールなんて無理だったんです。国のせいで他人様に被害を与えないようにするには、平和憲法を作り受け継いだ、この国に住む私たちの責任です。
●決まりを守れないのは誰なのか
しかし、「もっとうまくやっていれば負けなかった」という反省の足りない人たちが、戦争の最高責任者である天皇の責任を不問にし、戦後も日本を戦争協力大国にしてきました。朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガニスタン、イラク、アフリカと続く対テロ戦争。日本はアメリカの行う戦争を支え続けました。日本の基地から米軍は戦争に出かけ、日本は後方支援という形で兵站を担い、金を出せといわれれば出し、軍隊を出せと言われれば自衛隊を出し、イラクでは米軍を運びました。そして戦争協力で経済を活性化しました。日本の戦後は戦争とともにあったのです。そのアメリカの戦争協力のために自衛隊ができました。足かせになったのは平和憲法でした。平和憲法の理念を一度も目指さなかった人たちが、建前すら放棄して、自分たちのやりたいようにしたい、それが改憲論です。
戦後の日本の政権を担い続けてきたのが自民党でした。今もそうです。ルールを守りたくない人がルールを変えようなんてズルです。変えるのが難しいから、「変えるルール」(96条)を変えるなんて、「反則」です。しかも変えようと言ってる人たちの選挙は、「憲法違反」です。どこぞのジャイアンの理屈でしょう。国立市もそんなジャイアンに取り入ろうとしています。恥ずかしいことです。
●憲法を変えないとあなたは困りますか?
「国民の手に憲法を取り戻す」と安倍首相は言って、96条を変え、改憲の要件を緩和しようとしています。しかし今の憲法で私たちは何が困っているのでしょう。貧困・格差を国が拡大させたのは生存権を定めた憲法25条に反します。長時間労働や首切りの横行、学校教育の貧困、育児環境の悪化、男女間の賃金格差などは憲法の理念をないがしろにしてきた結果です。生きづらいな、と思ったときに、なんとかしたいという思いを実現するために、個人として尊重され幸せになる権利を定めた13条があります。でも、こんな基本的人権を主張されては政治家たちは困るのです。戦争協力だけでなく、私たちがどんなに苦しくっても言いなりになってくれないと、やりたいことができません。
有事法制を作って近隣諸国との関係がよくなったでしょうか。アメリカの戦争に協力して、基地の被害やテロの危険が減ったのでしょうか。自衛隊は災害救助に役立ちました。しかし自衛隊は自衛隊です。国防軍になれば、正式に人殺しが仕事になります。
憲法が変わってこなかったのは、私たちにとって、変える必要がなかったからです。私たちは、ジャイアンに怯えてインチキを見逃し、未来に禍根を残すことはありません。「王様は裸」です。
(2013.5.9 宗像)
オレはジャイアン~ガキ大将