歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

人材スカウトから電話がありました

2006-09-13 23:11:45 | 日常
歴史について書く予定でしたが、今日は珍しい経験をしたのでそのことを書こうと思います。


午前中、オフィスにいた私に電話がありました。相手の名前には全く聞き覚えがありません。彼の第一声、「お忙しいところすみません。少々お時間をいただけますでしょうか・・・」という言葉を聞いた瞬、私は内心舌打ちをしました。

これはもうセールスの電話だろ。不動産か、金の先物か。さてどのタイミングで電話を切ってやろうか、と身構えたのですが、いつもよく掛かってくるセールスの電話のように、相手は学生バイトといった雰囲気ではありません。あれ、と思って、年輩の方らしい相手の話を聞いてみると、当社は外資系の生命保険会社なのだが、是非あなたをスカウトしたい、ついては時間をもらえないか、という趣旨でした。

へー、本当にこういうのってあるんだ、とちょっと驚いてしまいましたが、興味ないので断りました。


しかし、金融には詳しくない、おまけに営業には不向きな私に、生命保険の営業マンにならないか、と話を持ち込んでくるのは、人材スカウトとしてはどうかしています。これはあくまでも想像ですが、とにかく有名大学出身者だったら誰でもいいだろ的なのりで、彼は大学の卒業名簿とかをもとに電話をかけまくっているのではないでしょうか。


受話器を置いた後、10年ほど前にとあるヘッドハンティング会社の社長に会い、人材ビジネスについてのヒアリングをしたときのことを思い出しました。

エグゼクティブしか扱わない、というその会社の社長に、まず私が聞きたかったのは、クライアントが求める人材を、どのようなノウハウで探し出すのか、ということでした。その点をうかがうと、社長はこともなげに、「やはりまずは有名大学の卒業生の中から探しますね。」、と宣い、自らの有名大学の卒業生との人脈を自慢されるので、思わずズッコケそうになりました。

まずは有名大学出身者に絞り込み、それから面接をすれば効率がよいのかもしれませんが、へッドハンティング会社の社長としてはあまりにも正直すぎる発言です。


日本の人材スカウトやヘッドハンティングって、こんなものなのでしょうか。やはり我が国の社会では、まずは学校のブランドが重視されるようです。