クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

羽生駅前にはレトロ風の看板モールがある? ―はにゅう萌え(62)―

2012年07月31日 | はにゅう萌え
羽生駅近くにある古そうな看板のモール。
「松田屋」「金田屋」「石坂」の文字が見える。
かつての羽生の賑わいを感じさせる「資料」だ。

昭和29年の写真を開くと(『行田・加須・羽生の今昔』郷土出版社)、
「東武商事株式会社」の看板や、埼玉県信用組合羽生支店の建物が見える。
また、かつて羽生に存在していた映画館「セントラル」の上映作品のポスターも、
写真の隅に確認できる。
ひょろっと背の高い人形もあったようだ。

ほかにも、被服会社の卸店や一般の商店が建ち並んでいたという。
当時は被服産業が盛んになろうとしていた時代である。
「戦後」から新しい時代へ移り変わっていく息吹のようなものが漂う。

ところで、この通りにあった洋食屋さん(?)がいつの間にか閉店していた。
「貸店舗」の看板が妙に寂しい。
高校三年生のときに入ったことのある店だった。
中学生の頃、ボンタンや裏刺繍で同級生たちのハートをくすぐっていた被服店ももうない。
小さな家電屋さんも、メガネ屋さんも、八百屋さんも……。

昭和54年に生まれたぼくらも、その通りの風景の移り変わりは、
すでに「懐かしい」の部類に入っているようだ。


埼玉県羽生市

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2 コメント

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Unknown (たくどん)
2012-08-11 12:31:46
駅前の通りもずいぶんも殺風景になってしまいましたね。

私はクニさんと年が近いので見てきた風景は、ほぼ同じですね。

あすなろ、アザミありましたねぇ。
私もボンタンをそこで注文しましたよ。
ひょっとしたら実家にまだあるかも(笑)

中学時代は八百屋の向かいにあった、富士屋でかき氷をよく食べてましたね。
当時、大のミルク入りが140円で、たこ焼きと一緒に注文してました。

ああ、懐かしい^^
返信する
たくどんさんへ (クニ)
2012-08-12 09:21:59
ボンタンのお店、なつかしいですね(笑)
同級生たちとよく行ってました。
男子中学生のメッカのイメージです。
八百屋、かき氷……
なつかしい。
シロップ全部乗せをしたこともありました。
とてもおいしかったけど、最後はすごい色になるんですよね(笑)
いまの子どもたちは、いまの駅前にどんな思い出を作っていくのかな……
返信する

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