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仲良し夫婦の日記です。

読書日記 ~28~

2016-05-08 00:08:02 | 読書

2冊読了。 

いつも夜中の12時ころから読み始めるのだけれど

”夜中” っていうのがいいんです。 静寂という私だけの時間。 贅沢です。

 

今回は、”対極”にある2冊。 2冊とも違った意味でおもしろかった! 

 

    ≪ 羊と鋼の森 ≫ 著 : 宮下奈都

今回の「本屋大賞」受賞作です。

偶然 ピアノの調律の場に立ち会い、心が震える音に出会ったことから

ピアノの調律師を目指すことになった 主人公の少年。

 

タイトルの”羊”は、弦を叩く 羊毛で作られた”ハンマー”

”鋼”は、”弦”

ピアノを、羊と鋼で作られた ”深い森” と表わしています。

 

調律師の道に入った主人公は、

尊敬する先輩に導かれながら成長していきます。

ある日、お客として出会った女の子のピアノに魅せられ、

彼女の為の調律師になろう という夢を抱きます。

 

ピアノの一音一音を森の音と捉える感性。

音叉の”ラ”の音が聞こえてくるような行間。

透き通るように美しい文体。

優しい読後感に浸れます! GOOD 

 

 

 

    ≪ 鳶 ≫ 著 : 多湖弘明

高い鉄骨の上で働く、あの「鳶(とび)」職の方が書かれた本。

朝日新聞の書籍紹介欄で見つけた本です。

写真もたくさん掲載されていて、興味津々。

 

 

友人が現場の事故で亡くなられ、その追悼の意味を込めて書かれました。

鳶の仕事とは…。

その危険度は…。

そして仕事を終えたときの 胸に湧く ”日本を造ったという誇り”。

多くの高層ビル、そしてあのスカイツリーを手がけた彼の

仕事への情熱が胸を打ちます。

 

空中で鳥のように舞う醍醐味を披露、

ときには、あのニッカボッカ(ゴト着)のファッション談義も。(笑)

 

作家ではないので、文章は訥々としています。

でも、ドキュメントな視線が そこにはありました。

 

知らなかった世界を知ることができ、

まさに「プロフェッショナル魂」を見た思い。 

男の世界、かっこいい!  GOOD

 

 

 

コメント (2)
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