「ノット・クリケット」とは、英国のフェア・プレイを表わす語彙。
少しでも英語の辞書をかじった人には、よく知られたボキャブラリ―だ。
クリケットは英国の国技とされ、野球の原形の様な球技をさす単語である。
さて、福島原発の処理水をめぐる中国側の振舞いは、如何なものか?
報じられるニュースによれば、現地の日本人学校への投石があったり、
SNS上では「汚染水を止めろ」の書き込みが飛び交ったり、
日本の店舗などへ直接の抗議電話が掛かって来たり、と。
問題の本質は、処理水に含まれるトリチウム量であり、食の安全問題の筈。
そんな事にはお構いなく、ただ反対のための反対という事態である。
中国人のフェア・プレイに関わる言葉を拾ってみた。
林語堂という、
ノーベル文学賞の候補にもなった人の言葉があった。
【含容】=「人を壁際まで押しやるな」という意味らしい。
例えば、敗軍の将には、旅費を与え海外産業の視察名目に派遣するとか。
又、古人のように竹林で僧の話しを聞き、浮生半日の閑を。
と言った対応などである。
なお、林語堂は、北京大学の教授を追放で退き、中共・国府にも関わり、
最期は香港で没し台北へ埋葬された、という。
日中友好関係を促進してきたこれまでの両国関係を、何とか維持したい。
かつて、鄧小平が初来日した時、中国の諺を引用して、
「井戸を掘った人のことは、決して忘れない」と言った。
日中両国民は、互いに前述の言葉を思い起こして行動したいものだ。