ラジオ放送をネットで聴くことが多くなった。
NHK“らじる★らじる”の聴き逃し『朗読の時間』も、その一つ。
いま流れているのは、有吉佐和子の『紀ノ川』である。
放送は50回にわたる続きもので、きょうは第17回だから、先はまだ長い。
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そんなこんなで、有吉佐和子に興味を持ち、私の本箱をひっくり返してみた。
有吉作品が何冊かあり、そのうちの一つが『中国レポート』だ。
ページをめくっていると、中国共産党の幹部についての記述が目に止まった。
文化大革命に関する言葉で、以下、引用すると、
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「この国は、カードは総て伏せられている神経衰弱というゲームとよく似ている。
誰がハートの王様か、誰がダイヤのジャックか分からないのだ。
今や江青がスペードの女王だったことが明らかになった。
しかし、未だそれだけなのだ」と。
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現在、米中は厳しい対立関係にある。
日本は、この中国とどう向き合うか難しい舵取りを迫られている。
前述の有吉佐和子の記述は、今の習近平指導部の幹部を見るとき参考になるかも知れない。
小説『紀ノ川』から脱線するが、中国共産党の指導部には無関心では居られない。