NHK・Eテレに『100分de名著』という番組がある。
1月の放送内容は“カール・マルクス資本論”だ。
大方の人が、その内容は知らなくても、このタイトルはご存じであろう。
コロナ禍の家ごもりには格好の暇つぶしだから、テキストを買って拝聴することに決めた。
私も若い頃、マルクスにかぶれ資本論を手にしたことがあった。
当時は難解で理解できないまま、剰余価値説などを解ったような顔をしたものだった。
今回は折角の機会だから、録画して勉強したいと思っている。
日本ではマルクス経済学が流行した時代があった。
戦前戦後の左翼系の人々はマルクスに傾倒し、大学教授や学生にも信奉者は多かった。
それが、ソ連崩壊が引き金となってサッパリだ。
ロシアでは市場価格が自由化され、共産党独裁の中国でもマルクス経済学とは無縁である。
コロナ禍で世界中の経済が大きく落ち込んでいる。
SDGsの貧困解消や気候変動など、世界が当面する課題も多い。
アフターコロナとマルクス経済学の組み合わせが、何らかのヒントをもたらすかもしれない。