広汎性発達障害(自閉症・ADHD)の男の子を育てるクリスチャン・ホームの日記

素敵な青年に育ったにいにと一緒に、サポート活動もするようになりました☆

食事療法

2012年01月11日 | 栄養療法・食事療法
グルテンダイエットってご存知ですか?

ダイエットと言っても、痩せるためにするダイエットではなく、
除去食という意味のダイエットです。

小麦アレルギーがADHDの要因かもしれないという話を
しばらく前に聞いたことがありました。

同じ教会の姉妹が話してくれたのですが、
彼女のお友達(アメリカ人)の娘さんに
うちの息子と似たようなADHDの傾向があったのが、
小麦粉をとらなくなったら症状が良くなったのだそうで。

もともとはそのお友達自身が小麦粉アレルギーというのが分かって
小麦粉を料理に使わなくなったところ、
同じ料理を食べていた娘さん二人のうちの下の子が
落ち着いたり、集中力を持てるようになったのだとか。

その方は上の娘さんと下の子を比較して、
なんで同じ育て方をしてもこんなに違うのだろう???と
思っていたそうです。

ADHDと診断されていたかはお聞きしていませんが、
とにかく症状が格段に良くなったというお話でした。

そう言われて、あれこれ調べてみると、出てきました。
アレルギーを治そうとしたら多動が落ち着いたとか。

とは言っても、息子はパンやピザが大好き。
もちろん給食は学校の中で一番楽しみにしている時間。
完全に小麦粉を除去するためには、朝食のパンも、
お友達と同じ給食も食べられなくなります。

うちの子には難しいだろうなあ…、とそのままになっていました。

それが、先週の日曜にまた同じ話題が出て、
「本当に良くなったみたいだから、完全にではなくても
一部だけでも試してみたら?」とその姉妹が勧めてくれました。

う~ん、一部でも効果はあるのかなあ?
うちには難しいと思うんだけどなあ…
でも完全除去だと給食が無理だからお弁当持たせるのも大変だし…と
あまり乗り気ではなかった私。

でもその日の息子は、なんだかいつもよりテンションが高くて
私以外の人に注意されても何度も同じことをしてしまっていました。

人の話を聞いていないかのように、遊ぶことに集中してしまっているみたい…。
そこで怒ったり叱ったりしても、あまり効果はないし…と
私の心の中にはあきらめと悲しい気持ちが混ざっていました。

その日の夜、
家に帰って、食事のあとで息子がこんなことを言いました。
「ねえ、ぼく、おとなになっても教会に行けるの?」

「なんで?行けるよ、大丈夫だよ。どうして?」
「でも、ぼく、ずっとちゃんと座っていられないしなあ。
 話を聞いてると、だんだん頭が混乱してくるから、だら~っとしちゃうの。」

たぶん、帰り道に私と夫が注意した言葉が心に残っていたのでしょう。
「子供だからあんなことしても許されてるけど、
 大人になったら許されないんだよ」 

大人になってもきちんと座っていられなかったら、
教会に行けなくなるかもしれない…。
子供心にそんな心配をしていたのでしょう。
なんだか胸が痛みました。

その時、息子に聞いてみました。
「そうかあ、困ってたんだね…。じっとしてられないのが、
 もしかしたら小麦粉のせいかもしれないって聞いたんだけど、
 小麦粉の入っているもの食べないってこと、やってみる?」

すると息子「うん!」とすぐに返事を。
「でも、パンとかラーメンとか、お菓子も小麦粉入ってないのは
 食べられなくなっちゃうけど、いいの?
 給食も食べられないものが出てくるかもしれないよ。」
「うん、食べない!」
「おそばとかお餅とかは食べられるし、ご飯は大丈夫だけど…。
 おせんべいも大丈夫だけど…」
「うん、それでいい!」

息子の中でも、いろいろと困っていることはあったようで、
大好きなパンや、給食さえ食べない!と言ったのにはかなり驚きました。
それだけ、息子本人も何か感じていたのでしょう…。

いろいろと調べていると、
もしアレルギーでこのような症状が出てしまっているのだったら、
息子本人の心身に負担がかかっているのかもしれないと思うようになりました。

アレルギーで喘息やアトピーになるように、
アレルギーを処理しきれない体が、過剰反応しているのかもしれない。
だったら楽にしてあげたい。そう思えてきました。

また、いろいろな方のブログを見るうちに、
特に海外に住んでいる方などで、グルテンフリー(小麦除去)の
生活をしている方も見つけました。

パンが主食の欧米にはやはり小麦アレルギーの方も多いようで
(日本のそばアレルギーみたいな感じですかね)
アレルギー対応の料理キットもスーパーに売っているそうです。

代用品もないわけではないし、
日本に住んでるからごはんやそば、おせんべいもあるし。
やってみようかな…。

とは言っても
まだ息子が小麦粉アレルギーと決まったわけではありませんので、
まずは血液検査をしなければ。

それまでは、「一応」パンよりご飯にして、
「なるべく」小麦粉を使わない料理にする予定です。
もちろん給食も楽しく食べさせます。

多少の努力でも多少の変化はあるのか…。
気づけるくらいの変化を望むなら、
やはり完全に除去しないといけないんでしょうけどねえ~。

ま、あまりやりすぎず、ほどほどにしましょうね!