広汎性発達障害(自閉症・ADHD)の男の子を育てるクリスチャン・ホームの日記

素敵な青年に育ったにいにと一緒に、サポート活動もするようになりました☆

息子が席をゆずりました

2012年10月30日 | 日々のこと
5月頃(!)に書きかけていた記事なのですが、
せっかくなのでアップします。

当時より成長した部分もあるなあ、と思いつつ…。
でも、こんな感じで優しいところは変わっていないです。


------以下、その記事です------------

息子が電車で席をゆずりました。

と言っても、
テレながらだったので相手の方はゆずられたことに気づかず…。

私の隣の席に座っていた息子。
息子の前にご婦人が乗ってきました。
息子はなんとなく立ち上がり、つり革につかまって
ちょっとよろよろ~とし始めました。

私は
「遊び始めたかな?ひどくなるようだったら止めよう」と
考えていました。

前に立っていたご婦人も、それとなく反対側に行ってしまいました。
息子が立ち上がったのはごく短い時間だったので、
私はとくに注意しなかったのですが

ふと気がつき、
「もしかして今、どうぞ、ってしようとした?」と
聞いてみると、
「うん…。でもあっち行っちゃったね」

そうかあ、そうだったのかあ。

「じゃあ、次はもっと大きな声で、どうぞって言ったらいいよ。
今のおばちゃんは気がつかなかったみたいだから。」

「うん、わかった」


この時、何でもかんでもすぐに
「周りの迷惑になるからフラフラしないの!」と叱らないで
本人がどんなことをやりたがっているのかを
見てあげるのは本当に大切なんだなあ、と感じました。

もし私が彼の優しい気持ちに気づかずに
いつもいつも注意してしまっていたら…。

息子もせっかくの気持ちを台無しにされたと感じ、
きっと、いわゆる二次障害につながっていったことでしょう。


私が気持ちをのんびりとかまえること。
そして彼の心を信頼してあげること。
それをこれからも忘れずにいたいと思いました。


いつか、誰かの励ましになる

2012年10月12日 | 私の支えの言葉
大変なことを経験するとき、皆さんはどんなことを考えながら過ごしますか?

息子に発達障害の診断が下る前後、
いろいろなことが毎日のように起こり
私は気持ちが折れそうになることもありました。

でもそんな時にも
息子のお友達のママたち、教会のみなさん、
ご近所の方、もちろん私たちの家族…。

いつも、息子のいいところを見つけて励ましてくれました。
本当にいろんな人に支えてもらったなあ、と思います。

そして
いつか私のこの経験も、誰かの励ましになるのだろう。
そんな風に思えるようになりました。


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「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のように
ふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。
しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。
だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」

ルカによる福音書、22:31~32

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イエスが十字架につけられる前、その後の裏切りを知っていながらも
ペテロ(シモン)に対して言った言葉です。
自分を育ててくれた尊敬する恩師を裏切ってしまうというのは、
ペテロ自身にとっても相当なショックだったのではないでしょうか。

人それぞれに困難な時期というのは来ます。
しかし、イエスはその一人一人のために、信仰がなくならないように
祈ってくださるのだと思います。

そして、いつか立ち直ったら
他の人を励ます存在になることが期待されているのです。

ペテロはその後、キリストの復活を目の当たりにし
自分の命が危うくなることをも恐れない力強い信仰者へと変わっていきます。

どれほど落ち込んで、もう立ち上がれない、と思っていた人も
いつか立ち直れる日がくる。


私も、
この経験を通して、同じような悩みを抱えている方にとって
少しでも励ませるような存在になれたらと願っています。