広汎性発達障害(自閉症・ADHD)の男の子を育てるクリスチャン・ホームの日記

素敵な青年に育ったにいにと一緒に、サポート活動もするようになりました☆

栄養療法を始めました

2012年03月07日 | 栄養療法・食事療法
前に少し書きましたが、
栄養療法というものを開始しました。


栄養療法の方法としては

病院で採血をして、足りない栄養素を調べてから、
それにあった食事の内容を整えつつ、
同時に投薬をして体調の改善を図る

というものです。


息子の場合で言うと、

血液の検査結果を見て、あらびっくり。

フェリチンという、貯蔵鉄の値がとても低かったのです。
平均が100だとすると、息子はたったの13.5。
成長期の男の子でこの数字はおかしい…
というくらいだったようで…。

ちなみに、フェリチンというのは
体の中にためておける血液の倉庫のようなもので、
体全体が貧血にならないように
そちらからまず使われるのです。

だから、血中の貧血に関しては
フェリチンの値が低くても出てこない。
(隠れ貧血というらしい)

うちはこのクリニックに行く前に
普通のアレルギー科で血液検査しましたが
「フェリチンを計りたいです」とは言わなかったので

結果が出たとき
「ちょっと貧血っぽいけど、
治療するほどじゃあないよ」
と言われて終わりでした。

フェリチンが少なすぎると
いわゆる貧血の症状が出るわけですが、
大人はめまい・だるさ・頭痛・倦怠感などですね。

で、子供の症状としては
イライラしやすい・好き嫌いが激しい・機嫌が悪くなる…

あれ?

そうなんです。
ADHDの症状と似てるんです。

鉄が不足すると、酸素が体中にまわりにくくなるので
ボーっとすることもあります。

うちの息子の、
元気すぎるくらい動き回ったかと思うと
ボーっとして人の話を聞いてないように見える…
というあたり。
まったくもってそれっぽいですよね。

こんなに鉄分が少なければ、
ボーっとするし、集中できないよねえ…。
という発見(?)でした。


で、
クリニックから指導された内容というのが、
(鉄以外にもたんぱく質不足もあったので)

・鉄分をしっかりとること
・たんぱく質をしっかりとること
・砂糖などの甘いものをやめること

それに平行して、
・鉄のサプリメント
・ビタミンのサプリメント
・プロテイン(たんぱく質)
などを摂取することでした。

なぜ甘いものをやめるかというと、
甘いものの消化のために、体はかなりの
ビタミンを消費してしまうから。

そしてからだの機能(鉄やたんぱく質を分解したり運んだり)は
ビタミンがないと働けないので、ビタミンは必須。

たんぱく質も、脳の神経や細胞の働きに重要だから。

ということで、子供の場合は、
甘いお菓子よりもチーズやナッツ類、小魚、
それに焼き鳥とかがおやつには良いそうです。

もともとわが家ではあまり甘いお菓子を頻繁には
あげないようにしていたのですが、
鉄分とたんぱく質は盲点でした…。

そういえばうちの息子、
クラスで一番背が高い。
運動も大好き。

いっぱい栄養必要なのねえ、という感じ。

もともと野菜が大好きな子なので安心してたけど、
それからは肉や魚をいっぱい食べさせるように変えました。


ところで、
栄養療法の弱点(?)といえば、
自由診療の部分が多いので
医療費がかさむこと。

わが家は共働きですが
余裕があるほうではないので
これを始めるまでにすごおおおく悩んだのですが、
やってみないで後悔するよりも
可能性にかけたかったし、
どうしても気になってしまったので
始めちゃいました。


欧米では治療法の一つとして認知されているようですが
日本ではまだあまり知られていません。
(というよりも、日本では発達障害には治療法はない、って
どの本にも書いてありますよね)

とは言っても、
私達夫婦としては
「息子の障害が治ること」が第一ではありません。

もし、貧血や栄養素不足のせいで
このような状態になっていて、
本人やまわりがつらい思いをしているのであれば
それは改善してあげたい。

という思いからのことです。


そして、
私達と同じような思いをされているADHDのお子さんを持つご家族、
そして
自分はうまくできない、と感じて困っている子供達。
そんな人たちにも解決の糸口が見つかるなら。

そんな思いから、始めてみようと思ったのです。

もちろん、すべての発達障害が治るとは言えません。
でも、貧血や栄養素不足から出ている症状に関しては
改善の余地があるだろう、ということです。


ちなみに、
わが家の最近の朝食は

五分づきご飯・具沢山味噌汁・鳥ハム・玉子焼き・ちりめん
とか、

全粒粉の固いパン&チーズのせ・野菜スープ・ベーコンエッグ・バナナ&ヨーグルト
とかとか。

朝から大変になりたくないので、
汁物は前の夕食で多めに作って翌朝に。
ご飯も、五分づき米は黄色くなりにくいので
夜多めに炊いて翌朝にも。

実は
しばらく前に、私自身が体調が悪く
朝起きられなくて、朝食が手抜きに。
「これは絶対お菓子の食べすぎだなあ…。
 血がドロドロの貧血だなあ。治さないといけないよねええ」
と思っていたのですが
自分のことは後回しにしてしまっていたのです。

そんな私。
息子のために栄養管理を改めて考え直したところ、
体調が改善しました。

やっぱり食事って大切だなあ…。(今さら?)
医食同源!

と思う日々です。

また栄養療法の経過はそのうちご報告しますね。
なかなかアップせずにすみませんが…。

改善に向かうといいのですけれど。


※注意※
栄養療法で用いるサプリメントは
お医者さん処方の専門のものです。
一般に売られているサプリには品質にかなりの
バラつきがありますので、その点はご注意くださいね。