幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

現象ではなく、根本を追え

2020年02月02日 16時19分25秒 | 日記・エッセイ・コラム
「現象ではなく、根本を追え」
これは、私が生徒さんに授業をする時に心得ていることの1つです。

例えば、風邪をひいたときにお医者さんに行きます。
そして、今の症状をお話をして、薬をもらいます。
これは対処療法ということになります。

しかし、対処療法で終わらせてしまうと、またいつか同じ症状が出てくる可能性があります。
そしてその都度その都度お医者さんに行って薬をもらうのも悪くはないのですが、やはりそれでは、いつまでたっても根本的な解決にはなりません。

頻繁に風邪をひくなら、その原因を探る必要があります。
不規則な生活が原因なのか、睡眠時間が足りないのか、食生活が偏っているのか…
そうやって風邪をひいてしまう根本を探る、そうすることで風邪をひくという現象も抑えられると思います。

この話は勉強にもそのまま当てはまります。
苦手な教科について、まずはできるように対処すること、これはまずは大切なことです。
でもいつまでも対処療法のようなやり方では、万年風邪のようにずっとそれを繰り返すだけになります。
だからこそ、根本を見つめる必要があります。
なぜその教科が苦手なのか、そもそもなんで勉強が嫌いなのか…
そうやって根本を追っていくことが大切です。

もしかしたら全部の根本を探すことはできないかもしれません。
でも今起きている現象の根本を探そうという指導者の気持ちは絶対に必要です。
全ての根本は見つけられなくても、「ああ、こんな理由でこの教科が苦手なんだ」ということを1つでも2つでも見つけられる可能性はあります。
根本を見つけ出せれば、その根本を解決するための方法を考えられます。
そうすることで、少しでも苦手の根元を押さえて解決ができれば、だんだんと自立の道も見えてきます。



塾としてまずは対処療法的なものを求められている、それは間違いがないことです。
でも、それに終始してしまうと、いつまでも自立していくことができません。
常に起こる現象をだれかに解決してもらわなくてはいけない、そういうふうになってしまいます。
だからこそ、指導者は根本を追うべきだと、私は思います。

とはいっても、どうしても根本を追うのには時間がかかります。
12~15年間生きてきた中で身につけてきたものの中に眠る根本的な原因を、そう簡単には見つけられないからです。
でも、「自立して勉強ができるようにさせたい」と思うならば、この時間は無駄ではないと思います。

指導者にもいろんなタイプの人がいると思います。
私は現象だけに対応するだけの指導者にはなりたくないと思っています。
現象に対処しながらも、その根本を探し出す、そんな形で生徒さんと関わる指導者でありたいと思っています。
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できる、できないより大切なものがあるよね

2020年02月01日 17時15分07秒 | 日記・エッセイ・コラム
公立入試1か月前。
この時期になると、どうしても「できるか、できないか」に目が行きがちです。
確かに、点数が取れればそれで安心できるし、取れなければ不安になる。
だからどうしても、できる・できないに固執しがちです。
でも、今のできる・できないに固執するあまり、本当に大切なことを見逃していませんか?
それは「できないところを復習して、できるところに変えていく」ということです。



誰でもできないことに関しては、目をそむけたくなりますよね。
だから、やり直しなどもきちんとせずに、次の問題へいってしまう…
もっとひどい場合には、できなかったところをできたことにして、ごまかしてしまう
そんなことを繰り返していては、いくら量をこなしても、成果は限定的なものにしかなりません。

なんでしっかりとやり直しをしないのか?
そういう生徒さんを見るたびに私も考えてきました。
そうして考えているうちに、
「もしかしたら、できない自分を認めたくない」
そんな気持ちがあるのかなとも思い始めました。

やり直しをすれば、それも、とことんやればやるほど、自分のできないところが炙り出されてきます。
もしかしたら、それに耐えられないのかもしれない、
だから、やり直しをしっかりとしないまま次に行ってしまうのではないか、
そんな気もしてきます。

もちろん、全員がそうではないと思います。
きちんとしたやり直しのスキルが単純にないだけ、ということもあるかもしれません。
でも、もしかしたら、こういう理由なのかな、と思う人がいないわけではありません。

ここで大切なのは、「自分の負けを認めること」だと思います。
まだできないところがある、それを素直に認めることだと思います。
そんなこと、プライドが許さないという人がいますが、それはプライドを使う場所が間違っていると思います。

できないところがある、それを素直に認めてできるように努力していく、
それが一番の近道だと思います。
それを認めずに、表面的に量をこなしていっても、結局は浅い知識でしかないので、思ったような結果は期待できないと思います。

受験まであと1か月、今からでも遅くはありません。
自分は、自分のできないことに素直に取り組んでいますか?
しっかりと根拠を考え、深く勉強していますか?
もう一度、生徒さんたちに問いかけたいと思います。

まだ1か月あります。
最後の1か月、きちんとした勝負のテーブルについて、頑張っていきましょう!
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