一昨日と昨日、NPO埼玉教育ネットの研修旅行に参加させていただきました。毎年この時期に行われるこの研修旅行ですが、私はとても楽しみにしています。
旅行自体が楽しいのもありますが、やはり他の塾の先生方といろいろな情報交換や、時にはお互いの塾運営での悩み事などを気軽に相談できるといった雰囲気があるからです。
自分も含めて塾の中だけで物事を見ようとしていると、どうしても視野が狭くなるように思います。今でも「うちはうちのやり方がある!」というポリシーというか理念はありますが、その理念を実現させる方法は実に多様な方法があるということが、最近本当に良く分かってきました。
このNPOに参加している先生方は、同じ理念や目標を持った人たちだと思いますが、その理念や目標をどのように実現させていくかは多種多様です。私も理念や目標は同じだけに、逆に他の塾の先生方がどのようにそれを実現させていこうとしているのかが、非常に興味深いところでもあります。
授業形態も自立学習、一斉指導、個別指導と様々ですが、それぞれがどうしてその授業形態を選んだのかについても参考になります。当塾は個別がメインですが、その中にこの研修などで得た他の塾の先生がされている一斉授業の手法を取り入れたりするなどしています。自分の頭だけではなく、自分が大切にする理念や目標は大事にしながらも、様々な人の知恵を借りて、やり方についてはさらに幅を広げていける、そのようなことが出来るようになってきたように思います。
今までは、何でも自分が…という意識が強かったと思いますが、このNPOに参加しているうちに自分の良さを生かしながらも他人の知恵を借りるということが実は大切で、それが少しずつ実を結んできているようにも感じます。
今年も高校入試ガイダンスや講師の研修で、外部の先生方に来ていただいて講演などを行って頂きました。こうすることで、生徒や保護者の皆様にはもちろん、スタッフのみなさんにも、いろいろな考えの幅を広げていただけたのではないかと思います。
生徒・保護者、そしてスタッフの皆さんの考えの幅を広げることができたとすれば、「塾内」や「自分」にこだわり続けていたら到底できなかったことだと思います。これまでにゲストとして来ていただいた講師の先生方のおかげだと思います。
「自分の良さや理念は大切に、でも他から学べることはまだまだあるぞ!」というスタンスは、実は勉強そのものをやっていくうえでも、非常に重要なことではないかと思います。ややもすると、自分の狭い視野の中だけで勉強というものを見ている、そうすることでできたような気になり慢心してしまったり、逆に先に進むための道が見いだせず、落ちこぼれていってしまったりするようなことがあるのかもしれません。
そんな時に他人の視点や考え方を入れていくことで、目の前が開けてくるそんなこともあるような気がします。
今回の研修旅行でもたくさんのことを学ばせて頂きました。このような場があること、このような形で参加できることを本当にありがたいなと思います。
そしてここで得たことを日々の授業に生かすのはもちろんですが、私が迷った時に私の視点を広げてくれた他の塾の先生のように、生徒さんにも良い意味で視点を広げるためのきっかけに自分もなっていけたらと思います。