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わたしのいえ・プロジェクト

マイホーム新築の記録と、それにまつわる、アレやコレ。

08/06/15 配筋検査 2回目

2008-06-15 20:54:46 |  Ⅱ.地業・基礎工事

隣の畑


今日も晴天でした。
キャベツが大きくなってきてます。
ソフトーボール大だったのが、今では、ハンドボール大。



キャベツ畑が北側正面です。
その隣の区画はジャガイモ畑です。



近所の幼稚園生が、いもほりに来たりします。


さて、本日も飽きずに、配筋検査。


昨日の作業で、修正が進んでいると思うので、進捗状況の確認に現場に向かいます。



オコチャマ監理員1号と2号を連れて来ました。
足元が危ないので、敷地の中には入れません。


おトイレはどこ?


階段はどこ?


最初の一瞥だけは、興味深く現場を見ていましたが、すぐに飽きます。



型枠の外から手を振る1号と2号。
でも、すぐに飽きるので、仕方ないので家に送り返すために、わたしも一回帰宅して、出直しです。


再び現場に戻り、検査開始。
昨日のチェック箇所が是正されていることを確認していきます。
おおむね、修正ができています。
かなり、頑張って直してもらってます。

でも、まだ直しの必要なところがあります。
今日のチェック箇所には、昨日と色の違う、白のガムテープを貼り付けます。


人通口(じんつうこう:その名の通り、床下を行き来するために開けた梁の穴)の補強筋の検査。



設計図書どおり、穴の開いた範囲の底盤にD13@200が2重、結果@100になっています。OK。


お次は、スリーブ(梁にあらかじめ開けておく配管用の穴)の検査です。



規定の位置にスリーブあり。一部、補強鉄筋にかぶりが取れていないものがあるので、ガムテープを貼ります。


型枠も再チェック。
コンクリートを流し込む時にかかる圧力は、想像以上に大きいです。
しっかりと補強しておかないと、型枠が暴れて、位置が狂ってしまいます。



その他、重ね長さ、かぶり厚をチェックしていきます。
1時間ほどで、検査完了。


あとは、アンカー位置の確認だけです。


さて、鉄筋のさび、についてです。



鉄筋の赤錆、見た目はあんまりいいものではありません。
しかしながら、鉄筋組みたて中に、一日でも雨が降ろうものなら、すぐにサビは出ます。
これはどうしたって防げません。


結論から言うと、コンクリート打設前の鉄筋のサビは、打設後の鉄筋コンクリートに構造的な悪影響はありません。


ひとたび、コンクリートが打設され、コンクリートに包まれれば、これ以上、サビは進行しないからです。
コンクリートの中は、その成分上、弱アルカリ性で保たれます。アルカリ性ではサビは発生しません。
また、サビの進行には、空気が必要ですが、コンクリートの中には、空気はありません。
だから、これ以上サビは進行せず、鉄筋が構造的に弱くなることはありません。


ただし、これには、条件があります。


まず、鉄筋が充分なかぶり厚さのコンクリートで包まれていること。
これにより、鉄筋が弱アルカリ性に継続的に保たれるのです。
コンクリートの外側は、時間の経過とともに、弱アルカリ性から、中性に変化していきます。
コンクリートの中性化が、鉄筋のある層まで進行すると、ことは重大事です。


鉄筋がサビます。→鉄筋がふくれます。→コンクリートにヒビ、剥がれが発生します。→鉄筋が露出→左に戻る悪循環ループ


だから、かぶり厚さは大事です。充分なかぶり厚さがあれば、鉄筋周囲のコンクリートは、弱アルカリ性に保たれます。


そして、もうひとつの条件は、コンクリートに鉄筋が空気に触れるようなヒビ割れを起こさないこと。
これは、コンクリートの品質と、打設方法、そして、打設後の養生で監理できます。


明日、出勤前に、今日のチェック項目を伝えて、今後の工程の調整です。


 


08/06/14 配筋検査・現場定例

2008-06-14 19:21:23 |  Ⅱ.地業・基礎工事

配筋を検査するのだ。

配筋検査は、私の職場では、構造設計者の仕事です。

私は、建築計画の専門なので、主に平面プランを練ったり、デザインしたり、構造設計と設備設計の取り持ちをしたりして全体をまとめ上げることが、職能です。
高層ビルの構造は、「資格はあっても」検査できません。
この、「資格はあっても」というのが、現在の一級建築士制度の矛盾点です。
それぞれ要求される職能が、まったく異なるにもかかわらず、建築設計、構造設計、設備設計、全員、「一級建築士試験」という、同じ試験制度によって与えられる、「一級建築士」という同じ資格を持つのです。
でも、わたしが構造設計をできないのと同じで、構造設計者は、建築の設計や、はたまた、設備の設計はできません。
餅は餅屋です。

構造設計のインチキ事件に端を発し、現在、一級建築士制度の見直しが行われています。

さて、本題にもどります。
木造2階建ての、わたしのいえ・プロジェクトでは、建築設計の専門であるわたしが、構造、設備、全てを担当しなくてはなりません。
でも、木造2階建てであれば、高度な専門知識を必要とする構造計算はないので、基本を抑えれば、わたしでも充分、設計・監理できる範囲です。

さあ、配筋検査です。
9:15に現場に到着。現場監督のNさんを待たずに一人で検査開始。
本日は晴天。巻尺持ってウロウロするだけで汗が垂れてきます。暑いです。
現場監督のNさんとは、9:30の約束でしたが、少々遅れて9:45にNさん到着。
 

配筋・型枠検査のキモは・・・

1.型枠のゆがみや隙間がないか。
目視で、型枠がきちんと立てこまれているか。ゆすってみて、がっちりと固定されているかなど、検査します。
見た目にきちんとしているかどうかでは、判断できないこともありますが、少なくとも、見た目がきちんとしていないと話しになりません。
見た目は大事。

2.鉄筋間隔・鉄筋径
正しい鉄筋が、設計図どおりの間隔で配列されているか。基本中の基本です。
たとえば、我が家の底盤はD-13@200=異型鉄筋13mm呼径を200mmピッチで井桁上に組む設計になっているので、各鉄筋が200mm間隔以下になっているか検査します。
また、鉄筋どうしの最低限の離れ寸法も規定されています。
あんまりくっつきすぎだと、鉄筋と鉄筋の間にコンクリートが充填できなくなるからです。

底盤は、綺麗に200mmピッチで配筋されてます。

3.かぶり厚さ:
鉄筋を包み込みコンクリートの厚さを「かぶり厚さ」といいます。
十分な厚さを取ることで鉄筋を保護し、鉄筋コンクリート構造が長持ちします。
最低限のかぶり厚さは、建築基準法で、部位ごと、場所ごとで、それぞれ規定されています。
基礎で土に接する部分は、もっとも厚く、6cm必要です。
基礎や梁で土に接しない部分で4cmが最低限のかぶり厚さです。
鉄筋と型枠の隙間を巻尺で測って検査します。将来にわたって耐久性を確保するために、これが一番大事な検査です。

かぶり厚さでもっとも重要なのは、土中に隠れる基礎の配筋が、きちんと6cm以上のかぶり厚が取れているか、です。
この現場ではピーコンからのネジ棒と、スペーサーでかぶり厚を確保してます。
6cm取れていないところがソコココに散見されます。
やはり、コンパネ型枠と手造り鉄筋では、現場監理が重要です。

4.重ね長さ
鉄筋を継ぐ場合は、必ず鉄筋の直径(正確には、呼径)の40倍以上の長さで重ねます。
たとえば、D13の鉄筋どおしを継ぐ場合は、13x40=520mm以上の長さ重ねます。
コーナーや、立ち上がり、など各部位で巻尺をあててチェックが必要です。

主筋のD-13だから、520mm以上の重ねしろが必要。OK。

立ち上がりはD-10なので、400mm以上の重ねしろ。立ち上がりを横に繋ぐ主筋はD-13だから、520mm以上の重ねしろ。 OK。

風呂場は、コンクリートの立ち上がり壁が高いです。配筋も替えてます。
設計図書通りに配筋されてます。折り返しもついてます。OK。

5.結束
鉄筋同士が、堅固に、なまし針金で固定されているか目視で検査します。
ブラブラしている鉄筋は、コンクリート打設時にとんでもないところに移動してしまうかもしれません。

底盤、立ち上がり、きちんと結束できているか。OK。

ここまでが本日の配筋検査。まだ作業が終っていない分については、来週月曜日の出勤前に確認することにします。

本日の「ダメだし」。
ガムテープでマーキングして、現場監督のNさんと、一箇所ずつ確認します。
結構、直し箇所は多いかも。
底盤下側のかぶり厚不足は、スペーサーの追加で修正できます。
基礎側面のかぶり厚不足は、配筋のやり直しが必要。
この調子だと、今日一日は直しで手一杯かな。

その他、今後、確認すべき項目は・・・

5.補強筋
人通口の開口、配管スリーブなどの周辺には通常の配筋に加えて、補強の意味で配筋を増強して、コンクリートの強度が周辺と同じになるようにしてあげます。
目視にて、適切に補強筋が敷設されているか確認します。

6.アンカー位置確認
これも大事です。設計図書どおり正しい場所に、ホールダウンアンカー、アンカーが敷設されているか確認します。
立ち上がり鉄筋にキチンと緊結されているか、基礎の中心に立ち上がるように配置されているか、柱からの離れ寸法は正しいか、巻尺で確認します。

開口部補強筋の作業は、今日の作業でできるでしょう。
スリーブ設置も今日の作業になります。明日確認します。

アンカー位置の確認は、場合によっては、コンクリート打設当日の確認になるかも

現場での鉄筋加工は、この二つのマシンで行います。左が曲げ加工、右が切断。
おぉ、ローテク万歳。

現場監督のNさんから指示を受けた職人さんが、早速、配筋の直しを開始します。

頑張って直してねぇ~!

 

その他、現場定例での確認事項。
本日は、配筋検査のため時間がもったいないので、ファミレスに移動せず、現場にて打ち合わせ。

□工程確認
・コンクリート打設には立ち会いたいので、曜日の調整。来週の火曜日か水曜日。
・打設後1日開けて立ち上がりを打設。
・養生期間は5日間。散水養生をお願いしたが、通常はそのための人区はかけないとのこと。 
自分でもできる作業なので、現場の水道にホースをつけてもらうことにする。
出勤前に水撒きしよう。 
散水養生については、後日、また、詳しく。
・上棟式をやりたいので、建て方は土曜日にならないか調整をお願いする。

□外装サンプル
・サンプルの鋼板の仕様が間違っていたので、正しいサンプルを受領。この中から選びなおし。

□電気メーター設置位置など
・電気の配線工事担当者が来ていたので、メーターの位置や、コンセントプレートの仕様など確認。
・施工図と、器具リストを提出してもらう。
・ケーブルテレビの引き込み方法を検討してもらう。

□軸組み図
・未提出。早く出してください!
・ホールダウンアンカー、アンカー位置を図面上で確認。

□サッシ
・玄関扉は、カタログにてYKK製品を確認。もひとつ下のグレードでコストダウンするか迷う。
・承認は、今月いっぱい。

以上。

 


08/06/11 墨出し位置検査

2008-06-12 00:05:06 |  Ⅱ.地業・基礎工事

建物位置の確認なのだ。


出勤前に、墨出し位置の確認。捨てコン上に引かれた「墨」の線は、壁の中心線を示しています。
これが、設計図どおりの位置にあるかを、建物の四周で、巻尺でいちいち計って、検査します。



結果は、若干のずれはあるものの、実害ないので、OK。


でも、他の事で驚きました。



この工務店は、コンパネの型枠使っています。
今時は、省力化と正確性を期すために、大手ハウスメーカーなどは、鋼製型枠(あらかじめ出来上がっている部品化された型枠)をパタパタと、ネジでとめて組み立てていくのですが、この工務店は、昔ながらのコンパネの型枠です。


私の専門とする、ビルなどの現場と同じです。


型枠そのものの材料費は安いかもしれませんが、組み立てるのに手間がかかります。
そして、当然技術も要求されます。
熟練工の技、職人技が要求されるのです。
それに応えるべく、現場監理にも気合が必要です。



型枠工事と同時に、配筋工事の準備も進みます。
現場に鉄筋が搬入されます。



ここで、またビックリ。
鉄筋も手組みです。
今はやりのユニット鉄筋(工場で、ある程度まで溶接などで、組み上げられた鉄筋部品)ではありません。
工場で、カットと曲げ加工だけを済ませた鉄筋を、一本、一本、現場で、針金で巻きながら組み立てていくのです。


職人さん、よろしくお願いします。


もっと見ていたかったが、会社にいかねばなりません。


現場を離れ、キャベツ畑の横を駅に向かいます。



隣の畑では、モンシロチョウが乱舞しています。


 


当然、帰りに現場に寄りました。



おお、一本、一本と、組み上げてきています。見慣れたコンパネとめるピーコンもあります。
本当に、在来のコンクリート工事です。


また、明朝、明るい時に来て見よう。


 


08/06/09 キャベツ

2008-06-09 22:32:16 |  Ⅱ.地業・基礎工事

キャベツ畑です。

本日は雨のため、現場作業なし。工事に進捗がないので、閑話休題。
敷地の北側には、「生産緑地」のキャベツ畑が広がっています。
いつまでも、このまま生産緑地だと、見晴らしが良くていいのですが。

畑のキャベツは見る見る大きくなってます。

中心にキャベツの玉が見えます。
ソフトボールくらいの大きさです。
メリメリ、メキメキと中心から、次から次へと、新しい葉っぱが生まれて、大きなキャベツになります。

なんだか、大地のエネルギーを感じますね。


08/06/08 今日の手形

2008-06-08 21:02:32 |  Ⅱ.地業・基礎工事

ハトの手形?

先を越された・・・。

マイホーム新築の記念に、家族の手形を、家のどこかに残す予定です。
玄関の土間コンクリートに残そうかなぁ、と考えています。
鳥類に先を越されて、捨てコンに手形を残されてしまいました。
ハトでしょうか。

蛇足。
昨日のブログの記事は頑張りすぎでした。
こんな調子では、書くのがめんどくさくなって、中断しそうです。
もっと、力を抜いていかないといかんなぁ・・・。

反省。

 


08/06/07-3 午後の現場

2008-06-07 22:39:48 |  Ⅱ.地業・基礎工事

しつこく、現場監理 午後の部

現場が近いってのは、いいです。 こんなに足しげく、現場に通ったのは、正直初めて。本業でもここまで熱心ではありません・・・あ、言っちゃった(^^ゞ
ファミレス定例を終えて、そのまま、また現場に戻ります。

転圧作業を終了し、レベル確認も終っているので、捨てコンを打設する前に、防湿フィルムを敷きこんでいます。

完全なる手作業です。ローテクです。
幅2mほどのロール状のフィルムを重ねながら敷きこみ、隙間や、合わせ目を防湿テープで貼っていきます。
このフィルムで、地盤から上がってくる湿気を防止し、基礎や土台を守ります。

フィルムから、朝一番でレベルを確認した棒がニョッキリ頭を出している部分も、防湿テープでカバーされています。

この棒の高さまで捨てコンを打設して、均します。
写真を撮りながらウロウロしていると、作業をしているおっちゃんが、これ見よがしに、「よし!完璧だ!」と言うのが聞こえてきます。
完璧な作業、ありがとう。

一旦帰宅。昼食。午後は、子供と近所のプールへ。

プールに行く前に、また、また、現場に寄ります。
ミキサー車が来て、捨てコンを打設していました。

コンクリートを流し込み、こてで均しています。

プールで遊びつかれたあとに、現場に寄ります。

本日、これが4回目の現場。
捨てコンクリート工事が終了していました。

おこちゃま現場監理員1号と2号。

本日の作業は無事、終了。
古代遺跡のできあがり。
このまま放置し、明日は作業なし。
月曜日に晴れれば、このコンクリートの上に、実寸大の設計図を墨で書いていきます。

目に見える進捗のある工程が、週末に重なってラッキーでした。

楽しめました。

 


08/06/07-2 今日のファミレス定例

2008-06-07 22:38:23 |  Ⅱ.地業・基礎工事

ファミレス定例 ドリンク飲み放題

私はママチャリ、Nさんと、サッシ屋さんは車で移動
小回りの効くママチャリの方が早くファミレスに到着。
ドリンクバー注文して、定例再開。

□工程確認
今週の工程の進捗状況と、来週の予定を確認します。梅雨の雨で遅れてます。これはいたしかたなし。
・今日中に捨てコン打設
・来週初めの晴れた日、月か火に墨出し。その翌日に現地で墨位置の確認の予定。
・墨出しが終っていれば、木・金で型枠組み、配筋(基礎の鉄筋組み)の予定。
順調なら、来週末は配筋検査ができる。ただし、雨が全く降らなければの話・・・無理やな・・・。

□外部アルミサッシリスト、色見本受領
建具屋さんがNさんと同伴で来てました。
・アルミサッシはTOSTEMのものを使うことになりました。ただし、訳あって、玄関だけは、YKKのものにします。

・リストと、サッシの色見本を受領。来週中にチェックして、次回定例でチェックバックする予定。
・アルミサッシは今月中の承認を目標とする。

□軸組み図(スケッチ)受領
先週の定例でもらった軸組み図を、当方でチェック、かなり書き換えて送付しておいた案を、反映した修正案を受領。来週半ばには、CAD図で受領予定。

□外壁ガルバリウム鋼板色見本受領
カラーガルバリウム鋼板の色見本帳を受領。見本帳には小さなチップサンプルが貼られています。
これではナカナカ大きな外壁の色は想像できません。
このチップから色を数種に限定して、もう少し大きなサンプルを提出してもらい、その上で色の最終決定をします。
来週の定例までに色の候補を絞り込みます。

□外壁吹きつけ塗装色見本帳受領
我が家は、一部、コストダウンのために、吹きつけ塗装にしています。
これも、色を絞り込んで、大き目のサンプルを作ってもらい、最終決定します。
これは、しばらく時間がありますが、ただ、ガルバリウム鋼板の色は決まるので、それにあわせてめぼしは付けておくべきです。

□コンセント・スイッチ図追加訂正
一部、目立つところに付く、スイッチプレート(コンセントや照明のスイッチのカバー)を、角ばった、ちょっとデザインにこだわったものに変更したかったので、その位置を指定した図面を交付。

□次回定例
時間変更で9:00~現地にて
宿題
先方:
・2週間短期工程表
・軸組みCAD図
・玄関扉品番確認
当方:
・基礎伏せ図にホールダウンアンカー、アンカー位置指定
・サッシリストチェックバック・外壁色見本選定

いじょぉ~!
午後の現場監理へとつづく。

 


08/06/07-1 今週の現場定例

2008-06-07 22:34:32 |  Ⅱ.地業・基礎工事

現場定例・ファミレス定例

梅雨の晴れ間。
久々、良い天気。現場で気持ちよくいろいろ確認できました。

現場に約束の時間よりちょっと早く到着すると、ランマーで最後の転圧作業をしていました。

しばらくすると、Nさん到着。現場での確認作業を開始。

□レベル確認
基礎の底のレベルが正しく掘れているか確認。確認の目安は、砕石から頭を出した木の棒。この天端の高さが、捨てコンのレベルになります。
一般部、周辺部、風呂場の基礎底盤のレベルをそれぞれ確認します。

計測には、レーザー光線を使います。
中央に三脚で立っている計測器から、水平にレーザー光線が360度放射状に発信されています。このレーザー光線が高さの基準になります。

高さを確認する手順は・・・

1)まず、高さの基準になる、ベンチマーク(BM:設計図に示してある高さの基準点)に棒を立てて、棒に取り付けた受信機を上下させ、水平に放射されているレーザー光線を受信できる高さに調節して、固定する。うまく受信できると、ピーっと音がするので分かる。これが、棒に固定した受信機の基準の位置になる

こいつがレーザーレベラー。敷地全体、360度全方位、水平方向にレーザー光線を放射しています。

ベンチマークで、角材に取り付けた受信機の高さ合わせ。

2)ベンチマーク(BM)に対する、高低の差を、そのまま、受信機の高さに置き換えて、受信機を棒の上で再セットします。たとえば、BMより100mm低い位置(BM-100)になっているか確認するには、棒に取り付けた受信機の位置を、初めの基準位置から、100mmに移動します。つまり、受信機の下側の棒の長さが、基準よりも、100mm長く=深くなるわけです。

3)確認したい位置に棒を立てて、レーザーをうまく受信、ピーっと音がすれば、確認完了、レベルOK。

4)同じく、BM+100の高さの確認であれば、基準位置よりも100mmに移動=下側の棒の長さが100mm短く=浅くして、同じ手順で確認します。
以下、この繰り返し。単純だけど、正確です。

昔は、バケツの水とホースと棒を使ってレベルを出してました。やり方は想像してみて下さい。

ローテクとハイテクが混じった世界、それが建築現場なのです。・・・いや、基本的には、ローテクベースです(^^ゞ。

□排水管変更
原則、基礎の下側に配管を通すのは、禁止です。建物の荷重が配管にかかるからです。で、基礎を貫通させて配管を通します。そのために、基礎にあらかじめ穴を開けておきます。穴の周りには補強用の鉄筋が必要です。 でも、これの原則を守ると、ベタ基礎の場合は、どうしてもコンクリートの立ち上がりから、配管がニョキッっと出てくるのが地上部に見えてしまいます。人が通るところや、表に面するところでは、これはこれで、よろしくありません。

現場で確認すると、排水配管が基礎の下にくるように埋設されていました。

Nさんと相談して、家の側面で人が普段は入らないところは、基礎を貫通させる位置に変更し、駐車場に面する配管は、そのまま基礎の底にすることにしました。

現地での確認事項は以上。
暑いので、Nさんと、一緒に来ていたサッシ屋さんと、近所のファミレスへ移動。

つづく。

 


08/06/06 今日の砕石

2008-06-06 23:14:05 |  Ⅱ.地業・基礎工事

砕石、または、砂利なのである。

昨日のブログで、

『昔ながら、と言うか、正統派な工法なら、ここでは、「割栗石」と言うもっと大きな石を使う。大きな石を丁寧に手を手を使って並べていく。』

と書いたが、ものの本で確認したところ、半分正解、半分不正解なので、訂正しておきます。

確かに、『昔ながら』な木造の基礎工法としては、割栗石(15cm四方くらいの大きな石)を手で並べていく工法が底盤工事の定番工事・・・(^^ゞ。

しかしながら、土質が、関東ローム層などの、粘土質の場合は、大きな石を敷き詰めない方がいいらしい。上から転圧することによって、かえって地盤を荒らす(石がめり込んで、粘土にひびが入る状態をイメージして下さい)結果となり、せっかくの苦労が逆効果となる。

であるから、粘土質の我が家の敷地の場合は、このような細かい「砂利・砕石」または、「砂」を敷き詰めるのは、至極、『正統』な工法らしい。

決して、「大きいことはいいこと」ではなかった砕石の話でした。

 

明日は待ちに待った、現場定例。

楽しみだぁ・・・。

 


08/06/05(木) 今日の現場

2008-06-05 23:34:06 |  Ⅱ.地業・基礎工事

今日の現場

今日は小雨日和。日課となった、朝の寄り道。

お、昨日の朝より作業が進んでいる。根切り作業がほぼ終わり、敷地の奥のほうから、砂利を敷きだしている。

これは昨日の朝の写真。

この写真では少々見難いが、地盤に、棒がにょきにょき、等間隔で立てられている。これは、これから敷き詰めていく砂利の厚さの目安とするための棒。この棒がちょうど隠れるくらいまで砂利を敷いていく。

これは、今朝の写真。

砂利が敷かれている。手前の木箱で囲われたような部分は、風呂の部分。風呂の床は直接コンクリートで作っていくので、基礎の底盤(基礎の底の面)が、木造の床となる廊下や寝室よりも、高い。つまり、基礎が高い。そのために、この部分だけは、地盤をほとんど掘削せずに、高いまま残してある。

自分で書いた図面では、そういうコンクリート基礎になるのは分かっていたが、実際はこうやって土工事をするとは知らなかった・・・(^^ゞ。

設計図に描いたとおりに作ってくれるのは、当たり前だが、嬉しい。

そして、同時に、責任も感じるのである。

敷かれているのは、砂利。

締め固められる前なので、まだゴロゴロしている。
昔ながら、と言うか、正統派な工法なら、ここでは、「割栗石」と言うもっと大きな石を使う。大きな石を丁寧に手を手を使って並べていく。

うちの現場は、そこまで丁寧な作業はしないようだ。ベタ基礎だからこんなものかもしれないが、思っていたより細かい砂利である。

 

夜、帰宅時に飽きずに敷地に立ち寄ってみた。

ほぼ、必要な部分全面に砂利が敷かれ、転圧(どんどん上から固める作業)が終っていた。

砂利敷きの目安になる棒が、同じ長さだけ、そろってちょっとだけ頭を出していた。

ということは、お天気次第で、明日は捨てコンクリート打設かも。

週末は墨出しを確認できるといいなぁ。