現場定例・ファミレス定例
梅雨の晴れ間。
久々、良い天気。現場で気持ちよくいろいろ確認できました。
現場に約束の時間よりちょっと早く到着すると、ランマーで最後の転圧作業をしていました。
しばらくすると、Nさん到着。現場での確認作業を開始。
□レベル確認
基礎の底のレベルが正しく掘れているか確認。確認の目安は、砕石から頭を出した木の棒。この天端の高さが、捨てコンのレベルになります。
一般部、周辺部、風呂場の基礎底盤のレベルをそれぞれ確認します。
計測には、レーザー光線を使います。
中央に三脚で立っている計測器から、水平にレーザー光線が360度放射状に発信されています。このレーザー光線が高さの基準になります。
高さを確認する手順は・・・
1)まず、高さの基準になる、ベンチマーク(BM:設計図に示してある高さの基準点)に棒を立てて、棒に取り付けた受信機を上下させ、水平に放射されているレーザー光線を受信できる高さに調節して、固定する。うまく受信できると、ピーっと音がするので分かる。これが、棒に固定した受信機の基準の位置になる
こいつがレーザーレベラー。敷地全体、360度全方位、水平方向にレーザー光線を放射しています。
ベンチマークで、角材に取り付けた受信機の高さ合わせ。
2)ベンチマーク(BM)に対する、高低の差を、そのまま、受信機の高さに置き換えて、受信機を棒の上で再セットします。たとえば、BMより100mm低い位置(BM-100)になっているか確認するには、棒に取り付けた受信機の位置を、初めの基準位置から、100mm上に移動します。つまり、受信機の下側の棒の長さが、基準よりも、100mm長く=深くなるわけです。
3)確認したい位置に棒を立てて、レーザーをうまく受信、ピーっと音がすれば、確認完了、レベルOK。
4)同じく、BM+100の高さの確認であれば、基準位置よりも100mm下に移動=下側の棒の長さが100mm短く=浅くして、同じ手順で確認します。
以下、この繰り返し。単純だけど、正確です。
昔は、バケツの水とホースと棒を使ってレベルを出してました。やり方は想像してみて下さい。
ローテクとハイテクが混じった世界、それが建築現場なのです。・・・いや、基本的には、ローテクベースです(^^ゞ。
□排水管変更
原則、基礎の下側に配管を通すのは、禁止です。建物の荷重が配管にかかるからです。で、基礎を貫通させて配管を通します。そのために、基礎にあらかじめ穴を開けておきます。穴の周りには補強用の鉄筋が必要です。 でも、これの原則を守ると、ベタ基礎の場合は、どうしてもコンクリートの立ち上がりから、配管がニョキッっと出てくるのが地上部に見えてしまいます。人が通るところや、表に面するところでは、これはこれで、よろしくありません。
現場で確認すると、排水配管が基礎の下にくるように埋設されていました。
Nさんと相談して、家の側面で人が普段は入らないところは、基礎を貫通させる位置に変更し、駐車場に面する配管は、そのまま基礎の底にすることにしました。
現地での確認事項は以上。
暑いので、Nさんと、一緒に来ていたサッシ屋さんと、近所のファミレスへ移動。
つづく。
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