和尚の寺で「お坊さんのファッションショー」を
行った時に、とても感動された方が「袈裟」をご奉納
してくださいました。
もともと袈裟というのは、小さな布を何枚も剥ぎ合わせた
もので、色も汚い茶褐色のものでした。しかし歴史の流れの
中で豪華できらびやかな金襴などの布で仕立てたものが
できてきました。
大袈裟(おおげさ)という言葉は、実はこんな由来から
できたのです。
ファションショーというと軽い . . . 本文を読む
和尚の寺には、かわいらしいお地蔵さまが刻まれた
小さな石がたくさんあります。京都で有名な「あだしの
念仏寺」もそうですが、これは昔の墓石なのです。
昔は、一人のために一つの墓石を建立していました。
つまり家単位の墓石ではなくて、亡くなった方その人の
ために、中央にお地蔵さまなどの仏さまを刻んで、
その両脇に戒名と年月日をいれて墓石としたのです。
これらの墓石のほとんどは、お寺の周辺地区から出土 . . . 本文を読む
お酒の香りがするお線香が発売されています。
名付けて「お香酒」というもので、大阪の老舗である
香舗・奥野晴明堂さんが、古くから伝わる調合法を
もとにして作られたものだとか・・・。
もともとお酒は禁じていますから、お酒の香りがする
お香なんてとんでもない?
飲んじゃいけないのはわかるけど、でも飲みたいと
お寺の隠語で「般若湯」=智慧のお水・・・?
「唐茶」=中国から伝わったお茶・・・?
「大乗 . . . 本文を読む
「博物館に初もうで」というキャッチに誘われて
最終日のムンク展を見てきました。
ノルウェーでは、紙幣の肖像にも描かれている国民的な
画家ですが、人間の根幹にある孤独、嫉妬、不安などを
見つめた画家です。
作風も「叫び」や「不安」に代表されるように遠近法を
使った構図の中で、血のような空の色、フィヨルドの
不気味な形、極度にデフォルメされた人物などが特徴です。
と・・・思っていたらムンクの絵は . . . 本文を読む
お正月の3日間だけ三面大黒天のご開帳をしました。
今年の干支の鼠は、この大黒天の使いの動物です。
鼠が大黒様を助けたという説話からだそうです。
切り紙で干支の栞を作ってくれる檀家さんがおられて
ご覧のとおり1枚1枚気持ちをこめて作って頂いたものを
皆さんに差し上げました。
鼠は、その繁殖力の強さから子供をどんどん産むので
「子」という字にあてられて「子年」とされたようです。
ねずみ算、鼠小 . . . 本文を読む
今年の干支である子年生まれの方の守り本尊は、
千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)という仏さま
です。
観音様は、私たちの救いの願いに応じて33の変化した
お姿に変身されるとか・・・。その観音の最も変化した
お姿が千手観音さまで、それだけに人を救済する力の
強い観音様です。
ですから、日本最古の観音霊場である「西国三十三観音霊場」
の中で14ヶ寺が本尊として信仰を集めているくらいです。
千 . . . 本文を読む
東京はお天気に恵まれたお正月でした。
お寺では大掃除や仏さま、床の間、玄関などたくさんの
お正月のお飾りをして、新年のご祈祷をすると気持ちが
とても引き締まります。
毎日するわけではありませんから、1年に1回こういう
節目の時間は、和尚には必要です。
今年の玄関のお飾りは、中国へ行ったときに買ってきた
「福」の字の切り紙です。
「福」の字の中におめでたい印がたくさん刻んであります。
中国で . . . 本文を読む