KONASUKEの部屋

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カマドウマ20201029

2021年03月08日 | バッタ目
カマドウマ。
ザ・カマドウマ・オブ・カマドウマ!(笑)
一般的なマダラカマドウマやクラズミウマと違って、斑模様のない、シンプルデザイン。
背中や腿節は黒っぽく、脛節の先とふ節は白っぽい。

触角は長い。
この長い触角が、視覚・聴覚を補っています。

今回、カマドウマのことを調べていくうち、面白い記事を見つけたので、ちょっとご紹介。
カマドウマの寄生虫、ハリガネムシが作る川の生態系

カマキリに寄生することで知られるハリガネムシは、カマドウマに寄生して脳を操り、水に飛び込ませる。
そうしてハリガネムシは、カマドウマの肛門から出て、水の中で交尾・産卵します。

実はこのことが、森と川の生態系を繋ぐ、というんです。
アマゴなどの渓流魚は、水に飛び込んだカマドウマを食べます。
アマゴはこの時期、カマドウマから総エネルギーの9割を得ていて、年間でみても6割を依存していると言うんです。

実験的にカマドウマが川に飛び込むのを抑制すると、その代わりに水棲昆虫が捕食されます。
その結果、藻類を食べる水生昆虫、落葉を分解する水生昆虫が減少し、藻類が増え、落葉の分解速度が遅くなるそうです。

たかが虫、されど虫。
一種類の昆虫が居なくなる位、と世の人は言うかも知れません。
でも、どんな生き物でも自然の中で何らかの役割を果たしていて、それが居なくなっただけで、生態系のバランスが崩れてしまう。
カマドウマはそのことを教えてくれるのではないでしょうか?

※ここで言う「カマドウマ」とは、カマドウマ科に属する昆虫の総称です。

別名:ベンジョコオロギ、オカマコオロギ、イトド、イイギリ、エビコオロギ
分類:バッタ目カマドウマ科カマドウマ亜科
体長:♂18.5~21.5mm、♀12.0~23.0mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:8~10月
エサ:雑食性、昆虫の死体、野菜クズなど
その他:体色は褐色~濃褐色で、目立った斑紋はない。
    腹面や脚の先は白い。
    体色の濃淡や体長には地域変異がある。
    離島に分布するものは亜種とされる。
    昼間は林内の樹洞などに隠れ、夜間に歩きまわる。
    林の多い環境に普通。
    暗くて湿気のこもる場所を好む。
    不快害虫とされるが、人間には特に害はない。
    ただし、博物館や資料館では、古文書や屏風などの和紙を摂食することがあり、害虫とされる。
    幼虫は第1~第3ふ節の下面に多数の剛毛がある。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   虫ナビ
   カマドウマの寄生虫、ハリガネムシが作る川の生態系ほか


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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2021-03-08 07:45:19
昔には我が家でもいました。成虫越冬なのですね。
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kazuyoo60さんへ (KONASUKE)
2021-03-08 21:40:15
コメントありがとうございます。
昔は身近な虫でしたよね。
今の家は気密性が高いから、あんまり居ないかもですね。
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