まいにち が SUNDAY     

(こまっち)の 出雲弁日記。

ちょっと出雲弁(6) い

2007年11月15日 | ちょっと出雲弁

   とはなんでしょう。
湯 また、風呂の事を、「い」と言います。
昔は、一人暮らしの老人の家では、毎晩風呂など沸かしたものではありませんでした。

そこで、

「おまえさん、こんや、いーわかさっしゃーかや」

「えんや、こんやわ、やみょかともっちょーがね」

「ほんなー、おちー、いいりねごだっしゃえ」

「だんだん、だんだん、まあこんやわ、しちれーしーわね」

「まー、そげね、じぎーしーこたーなえがね。きょやちゃ、のくさがきちーて、あしぇがでちょーけん、ながしねきなはえよ」

「よーこそ、よーこそ、ほんな、じぎなしね、よばれねあがーましわ」

共通語で

「あんた、今夜、風呂を焚かれますか」
「いいえ、今夜は、やめようと思っていますよ」
「だったら、うちへ入浴にきなさいよ」
「有り難う御座います、だけど、今夜は遠慮します」
「まー、そんな遠慮する事はありませんよ。今日なんか、ひどい暑さで汗が出ているから、汗を流しに来なさいよ」
「ようこそよんで頂いて、それじゃ遠慮しないで、お邪魔します」

と言うような会話が良く聞かれたものです。


出雲の人の性質がよく表れていますね。

好意をもって誘われても、一度は遠慮する。
これは、人の好意に甘えてはいけない、人に迷惑を掛けてはいけない。
と言う心の表れでしょうか。

 15.5℃