食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、空の難行』

2014年03月21日 18時02分07秒 | 旅行

長蛇の列の後尾に並び受付をすませるまで約30分、ドーハでトランジットするチケット2枚を渡され、各自でカタール航空の受付、

出国手続きを済ませ北ウィングの出発ロビーに再集合の手筈となった。時刻はもう夜中に近い。自宅では床につき羊を勘定する体

制になっているはず。出国手続きを済ませて登場ゲートへは無人のモノレールが運航されており、乗れば目的地に連れて行ってくれ

る。ドジを踏んで乗り過ごしても元の場所に戻り、再度連れて行ってくれるから安心してドジってもいい。

説明を受けた通りの手順で搭乗口に向かうが、途中にあると思われる店舗やDFSは全てシャッターを下ろしていて、夜は人気のない

街並みをあるいているような感じだ。搭乗ゲートで小1時間待ちドーハまでの辛抱タイムが始まる。人間の食サイクルは朝昼晩と3

食、夕食後は遅くとも6時間もすれば睡眠に入るから腹が減る心配は不要。ところが、今回のように夜中の出発となれば睡眠まで

に未だ時間がかかるから夜食の必要性を心配する人、夜遅く食べて寝るのはよくないと言う人、私のように旅だから少しアルコール

があればいい人、様々だ。

妻との会話で『いつものパターンだと夜中でも夜食が出そうだ』

『こんな夜中だから要らない』

『ワインかビールはあるかな?』

搭乗後、水平飛行に入るとワゴンがやって来て夜中にしてはディープそうなメニューの食事が配膳され始めた。私たちはふたりとも『No

thank you , wine or beer please』と言い慣れたフレーズをCAに伝える。周囲の人たちの胃袋は凄い。クリームソースのチキン料理を美

味しそうに食べている。夜食も飛行運賃の中に含まれているだろうから、要らない人は割引をしてくれてもよさそうなものと思う。また、出

される食事はブラ製の食器は使い捨てなのだろうか、封を開けなかった料理、ミルク、砂糖、水、プリンなどは吉兆のように使い回し

するのだろうか。

私たち夫婦は飛行機の食事の何から何まで完食することはない。特に私に至っては半分も食べればいい方だから。

こんなことを考えると飛行機の食事は無駄が多いと思う。運賃は高くそれなりのサービス提供は必要で、用意されるものだから経費

的な面からは無駄な原価とはいえないかもしれないが、貧乏性の私の思うところである。

私は用意してきた7インチのワンセグTVのビデオ録画番組を観ながらワインをチビリ、チビリ、妻は疲れたのか必死で寝ようと奮戦して

いる。離陸が真夜中、周りの人たちも寝ている人が目立ち、私は酔いが回り寝る体制になってきた。夜間飛行の間は寝たような、ゴ

ー音の中で夢ばかりを見ていたような不思議な感覚で何度も寝返りをしながらしている内、周りが騒がしくなって目を覚ます。

今回は空の5つ星カタール航空を利用、昨晩の夜食につづき早朝の食事も結構手の混んだものが出された。尤も冷凍したものを

大量チンしたものだろうが出される種類も味もよろしい。

外がうっすらと白くなり中継地のドーハに到着した。この空港の滑走路はターミナルからバスで20分以上もかかる所にあり、飛行機

が到着するとバスが迎えに来る。手荷物には色分けされたタグが付けられトランジットは黄色、ドーハが最終地の人は青色となって

いる。バスに乗り青色ゲート、黄色ゲートを通るので、行き先によってそこで降りる。私たちはここからアンカラ空港を目指すので黄色

のゲートで下車する。30人もいるグループがバラバラになり再度集合するのに時間がかかる。朝の行事。洗面やトイレを済ませるの

も、市内観光のために入国手続きをするのにも30人となれば、1人々のロスが蓄積され大きなロスになるから、皆の協力は旅の質の良否

を左右する。幸いにも今回の旅行で非協力的な人や、自分勝手の行動をとり迷惑をかける人はいなかった。

 

                                    機内から見え始めた朝日

                     ドーハ着


『三春町の滝桜』

2014年03月21日 18時01分08秒 | 日記

今、日本の中で一番行って見たいものは福島県の三春滝桜。いつごろか何故なのかはっきりと覚えていないが、何

かが強い印象で記憶の中に根付いている。毎年、春になると三春の滝桜はもう満開になったかなー、と未だ見たこ

ともない桜に思いを寄せてきた。三春町のことは勿論、滝桜についてもその容姿を写真で見たことがあるだけで何

も知らないのに、ご執心なのは私自身が謎のまま。

昨年、東日本大震災鎮魂の旅と称して福島県、宮城県の被災地を訪問し献花してきた。会津若松市で一泊し相馬市、

双葉町と回った際、三春町の近くを通過した。来年か、いつになるか未定なれど、必ず訪れるからと立ち寄らず先

を急いだ。例年は今頃か少し後に海外に出かけているが今年は今のところ予定なし、それでは三春町に馳せ参じよ

うぞ、と思い立っても、海外よりも遠いと思っているのか決心が鈍る。

それでも気になるから満開の時期を調べてみると、年により20日近くのばらつきがあり、一昨年は3月中、去年

は4月20前後と余り参考にならないが、概して4月15日~20日が有力なようだ。ここから会津若松まで1泊2日かかり、

翌日に滝桜を堪能した後に近郊で1泊した後に、ついでだからどこかよさそうなところがあれば・・・・

なんて考えているが、満開予測があやふやなので纏まりがつかない。

最近は観光協会がタイムリーな情報をネットに流してくれるから、有名観光地で混雑に巻き込まれないアクセス方

法などを知ることもでき、初めて行く者にとっては心強い。現地での観光時間帯混雑を避けるためには少し早目の

時間帯に移動し、観光バスが到着する頃には次の場所に行く予定に、つまり頑丈しなさいと言うことが一番の対策

のようだ。

こんな時に便利なのが、いつもパンフレットを送ってくる旅行会社のお誘い。

やはりツアー参加は便利なものだし宿泊代などのことを考慮すると個人でウロウロするよりお手頃価格になる。相

手はプロだし専用の移動バスで連れて行ってくれるから無駄のない旅になる。コースによっては私が行きたい所が

ないのに内容的にはいいものがあったり、行きたい処を含んでいるが余分なものが多過ぎるなどツアーならではの

事情がある。私は昨年の石巻市訪問が最北端でそれより北は知らないから、愚だ愚だと講釈を垂れていないで、さ

っさと見に行けと天の声がありそうだ。


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