『回想旅行記、パワースポット、エラワン』

グランドハイアット・エラワン・ホテル前にあるヒンズー教祠で願い事が叶うパワースポットとして多くの人が訪

れる。ホテルの工事中に事故が多発し感性の遅れに困り果てた発注主は星占いに占ってもらった。占星師はヒンズ

ー教神のブラフマー（宇宙の創造を司る）を祀る祠を設けるよう勧められたので、そうしたら以降は工事が順調に

進んだ。その後、願いが叶う神様として口コミで知れ渡り、病気平癒、家内安全などの願いをする人が絶えないパ

ワースポットになった。

願いが叶ったら神様に踊りを奉納する習慣があり、舞踊団が待機している。ここで寄付されたお金は病院の医療施

設の購入に当てられている。私たちは以上のような情報を持っていたので、ホテルからMRTに乗りエラワンまでや

ってきた。信仰心の厚いタイの人たち、沢山の人が祭壇に線香や花を手向けている。奥の方では鳴り物入りで舞踊

団が踊りを奉納していた。若いお嬢さんが綺麗な民族服のような姿で、アスプラ・ダンスにも似たゆっくりとした

動きで踊る。調べによると踊り子の人数で値段が変わり、一番高いもので700バーツくらいではなかったと思う。

私たちも受付で必要事項を記入、ローマ字の名前の他に漢字で家内安全と記載した。私は病気をして暫く治療に専

念していたが、こうして旅行に出かけれられるまでに回復した事への感謝、これからも家庭の平穏を一番望んでい

るから神様に踊りの奉納をお願いした。順番がくると名前を呼ばれ、前列にある座布団の席に座り奉納舞いを待つ。

やがて、音楽とともにお経のように何か言っているが、さっぱり意味不明ながら私たちの名前だけは聞き取れた。

奉納の舞いのお客は次から次へとあり、音楽が途切れることはない。

繁華街の真ん中にある不思議なパワースポット。

 

『消費税値上げと価格変動』

増税前に購入して得する商品や増税とは関係ない商品などを取り上げ、賢く乗り切ろうとの番組が目を引くようにな

った。指折り数えるようなものではない有難くないいべんと政策だが、日々の暮らしに影響のあることだから安穏とは

しておられない。然しながら、これといった妙策を持ち合わせているのではない者にとっては動きようがないから、気

に掛けると落ち着かない。

店に出かけると値上げ感が大きくなると購買意欲が減るのを防ぐため、税抜き価格を表示し出した、これは消費者サ

イドの意見。一方、売り方は次に控える10%への税率変更でまた全商品の価格表示を変えると、そのコストは莫大なも

のになってしまうから勘弁して欲しいのが本音。価格表示なんてことに手をと取られコストをかけさせられてはたまらな

いのも理解できる。

こんな騒ぎの中、増税前の駆け込み需要で物の値段に色々と変動が表れている。私の好きな価格.comにおける値

段の変動をみると、とても面白い。特定の分野の商品が同じ傾向にあるのではないし、人気商品だからということでも

なさそうだが大きく変動している。

例えば私が関心を持った某社のタブレット2月の頭では6.5万円だったものが今では9.8万円と大幅な値上がりをして

いる。秋の新商品でもないし特に売れ筋の商品でもないようなのに急激な変動を示している。かと言って他のタブレッ

トが同様な傾向にあるのではない。白物家電の大物の需要が多いと言われているが、この分野でも急に値段が上がっ

ているものがあり、恐らく品薄状態になるとこんな現象になるのかもしれない。

あるコメンテーターの話だと『消費者は売り手の気持ちで値段を判断する』と尤もなことを言っていた。つまり、ものを売

ってしまいたかったら値段を下げてでも売る、高く売れそうだと思えば価格を上げる、ごく当たり前の心理だ。同じ商品

なのに安く買う人は、ここのところの見極めが上手いのか、ただの偶然か、この辺りが普通の人との境目かもしれない。

増税が始まり新しい年度が始まる。いつもの年なら春の新商品やモデルチェンジなどで商品の目新しさ前に出した商

戦を繰り広げるが、駆け込み需要で充足感の増した消費者の関心はどこへ向かうのだろうか。

反動が大きければ売り手の心理から『在庫品は安くしてでも売ってしまおう』となるはずだと、今まで買わずに待ってい

た消費者が読み勝ちするのか、それとも渋々と増税額を払って買う羽目になるのか。

術前なら必ずタバコを万単位で、お気に入りだった焼酎は４㍑ボトルを4～5本買い溜めしていたものだがその要はなく

なり、妙に落ち着いた爺さんになっている。