食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、ショップに連行』

2014年03月12日 18時11分37秒 | 旅行

美術鑑賞が終わりましたら・・・・皆様がお望み、お望みなしに関わらずお連れするのが無理矢理ショッピングの

時間です。まずは、台湾のお茶屋さん。上海でもレクチャーを受けた後に、健康茶と言うものはどれほどの違いが

あり、私たちにもその違いが分かるものか否か、騙されたと思い買ってみた。日本でも3,000円もするようなお茶

は抹茶以外に買ったことはないのに、上海でも台北でも万もするお茶を勧められる。

北部の標高1,500m以上の所で栽培する高級なウーロン茶を試飲させてくれる。一番茶は飲まずに出がらしのよう

に捨ててしまい、二番茶から飲むのは上海と同じだった。そんなに高級なお茶なら出がらしと同じ扱いを受けてい

る一番茶で十分に満足するのに。

高級なものも普通のものも大きな差を見つけられないから、私たちはド凡人ということになるのか。今回も物見遊

山には違いないが、大震災で多額の寄付を頂いたお礼の旅だから、お茶の味云々ではなく、少し高めのウーロン茶

をお買い上げする。帰国後、度々にウーロン茶が振る舞われるのかと思っていたが、出されたのか今も大切に保存

してあるのか私には不明。上海で買ったお茶も台北のウーロン茶も古くなれば古いほど、高級になっていくものら

しいから、慌てて飲まなくてもいいと言えば納得。

上海のお茶屋でも述べたと思うが、台北の人もこんな高級なお茶をガブガブと飲んでいるとは思えないのだが・・・・

続いてのお土産店は何でもありなのだが、日本人にお土産として喜ばれるのがカラスミ、ボラの卵巣を塩漬けにし

た後、塩抜きをして乾燥させたもの。うに、このわた、を合わせて日本の3代珍味というそうだ。日本でも高級品

とされ値段はピンキリながら馬鹿値がつく。台湾はカラスミの生産が盛んなのか台湾土産と言うとカラスミや漢方

のようなものが有名で、専門店が軒を連ねる商店もある。

私たちはカラスミにどれだけの執着はないが好きな人には堪えられないものだそうだが、私には少し生臭いように

感じるが、珍味という事で食事会の一品として買って帰ることにした。一寸したものは5~6,000円からで本心を

言うと、味に比較すれば勿体ない気がする。同じ投資をするなら日本で何か旨いものを買った方が・・・・なんて

無粋なことも頭を過るが・・・・お礼の旅と言い聞かせる。

後日、漢方、カラスミなどの専門店が並ぶ所を訪ねてみたが、元より乗り気ではない品々、店の中に足を踏み入れ

しつこい店員に捕まったら大変と、店先をチラ見する程度で歩いてみた。収穫は勿論のことゼロ。お茶にカラスミ

と取り敢えずメインになりそうな土産は揃ったから、あとは小物、つまり孫たちへのバラマキ品を探せばいいだけ

になった。


『鶴の恩返し、恩を返さない銀行』

2014年03月12日 17時57分36秒 | 日記

誰もが良く知っている鶴の恩返しという物語がある。あるおじいさんが罠にかかっていた鶴を助けてやった。ある

雪の晩、道に迷った美しい娘さんが道に迷ったとお爺さんとお婆さんの家にやってきた。親切な娘さんがすっかり

気に入り一緒に暮らすようになり、娘さんはお爺さんたちに『機織りをするので決して部屋を覗かないで』と言い

機織りを始めた。出来あがった反物は上等で・・・・・・・と続き、お爺さんたちが部屋を覗いたら、あの助けた

鶴が自分の羽を元に機織りをしていた。こんな物語だ。

日本はバブル崩壊後に日本は不良債権処理に悩まされていた。銀行も自己資本率が低下し国際的な信用を失い

かねない事態が生じた。こんなことになった責任は政治や経済状況というのが通例だが、銀行自体が馬鹿げたマネ

ーゲームをした結果だ。ここで政治の判断として沢山の銀行に『資本注入』という名のもとに『国民からの税金』を貸

し出した。つまり株券はないが国民が株主になったのと同じ状況だ。だから銀行は国民に大変な借りがあり恩を感

じているはずだ。対策はそれだけでは終わらず『預金利息を限りなくチャラにする』という前代未聞の国による民間会

社救出作戦が始められた。税金を貸してやり、利子まで免除して銀行の危機を救ってやったのは、蓄えの殆ど無い

人から多額の預金を持つ人たちの善意だ。

時は巡り、そうした銀行もスケールメリットを活かすメガバンクに統合されたり、様々な形態で合併をして健全化

を取り戻し、今や空前の利益を上げるに至った。国はデフレ脱却策の一つとしてゼロ金利政策が取っている。日銀

と一般銀行との間の金利と私たちと銀行の金利の関係は詳しくないが、あの時は金融危機と言う名の下で私たちの

金利を下げた。今は金融危機ではなく銀行は空前の利益を上げているなら金利は少なくても当時のものに戻すの

筋ではないのか。

鶴はお世話になったお爺さんたちに自分の羽で反物を織り、恩を返した。銀行は『鶴の恩返し』を知らないのか、

知っていて知らんふりをしているのか。物語の続き、銀行員が覗いてはいけないと言われていた部屋を覗くと、機

を織らず居眠りをしている鳥がいた。よく見てみると『鶴ではなくサギだった』


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