食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『9.11』

2013年09月11日 19時13分06秒 | 日記

世界中を震撼させたアメリカ同時多発テロは2001年に起こった。以後アメリカはテロ

対策という尤もな理由でイラク、アフガニスタンでの戦争を経て本当に有効なテロ対

策を打てたのか、その判断をしかねている。

イラクでは開戦の根拠として上げた大量破壊兵器は存在しなかった、フセイン独裁の

悪政からの解放は、より多くの混乱を産んだだけで今もなお苦しみは続いている。ア

フガニスタンに於いてもタリバンやアルカイダの討伐に一定の成果はあったもののテ

ロを防ぐ有効な結果は残せずイラク同様に治安は悪い。

振り上げた拳を下ろそうにも、混乱だけを作り出し下ろしどころを失ってしまい、アメリ

カ国民には厭戦気分だけが漂っているように思える。

理由は分からないが最近の日本における9.11のマスコミの扱いは、極めて小さくすっか

り遠い過去のようだ。WTCビルでは何の罪もない多くの人が犠牲になった。その報復で

WTC犠牲者より多いイラクやアフガニスタンの罪のない人たちが犠牲になった。WTC

で亡くなった人たちもイラクやアフガンでの惨状を望んではいないと思う。

今日は東日本大震災から2年半の節目、人災、天災どちらにしても人の命は地球より重

いことには変わりない。人は霊長類の頂点に立つと言うならば、この言葉の意味は簡単

に理解できるはずだ。


『QSL(交信)カード』

2013年09月11日 18時06分06秒 | 日記

探し物をしていて天袋の奥を覗いたらアマチュア無線で交信した相手と交換したQS

Lカードが出てきた。最初は北米、南米、ヨーロッパなどと地域別に整理していたが、

回数を重ねるとソ連や東欧諸国など珍しくない国のものが多くなり、貴重なものは別

にしていた。正確には分からないが以前のカウントでは2~3000枚はあったと思う。

その中で最も多い国はソ連でガリ版刷りの自作のものが大半だ。当時の国状を表し

ている。この事はソ連と同胞国だったチェコスロギキア、ポーランド、ユーゴスロバキア

など東欧諸国では無線など国家で厳しく管理されており、西側との交信などとんでも

ないのではないかと思ったりしていた。しかし、交信してみると制限を受けているとか、

監視されている風には思えないほど自由にやっており、非常にアクティブな印象を受

けた。ただ、無線機やアンテナの殆どは自作だから音は悪いし出力も一定しない。ど

の曲も非常に強い信号で中には数Khzの範囲で聞こえる違法と思われる無線機もあ

った。当時、COCOMという条約で西側から東側に軍事転用可能品は部品でも輸出し

てはならないことになっていたから、物不足で苦しんでいた東欧諸国のアマチュア局

は無線パーツですら高嶺の花だった。

だから交信すると『XXの部品が欲しい』などと平気でおねだりをしてきた。そうした国で

も初めて更新した国にはエアメールで直接カード交換をお願いしていた。こちらが依

頼するから自分のQSLカード、返信用の封筒、返信切手料金として1$またはIRC(国

際切手のようなもの)を入れて相手に送る。相手は受け取ると自分のカードを入れ、

『こちらではIRCを売っていないので送って欲しい』とか『マイコンチップZ80を送って欲

しい』などと平気な顔をして返信してくる。勿論、以後は無視。

ベルリンの壁崩壊は東欧の新しい幕開けとなりソ連、チェコ、ユーゴなどの崩壊に続き

民族紛争で分裂を繰り返したくさんの新しい国が誕生した。 天袋から出てきたQSLの

中にYugoslaviaがあった。この国は6か国に分裂してしまった。民族紛争は骨肉の憎し

みの中、悲惨な結果を残したが近年になってやっと落ち着きを取り戻した。クロアチア

もユーゴから分裂した国だ。ワールドカップ、フランス大会の時にクロアチアと対戦し残

念ながらサムライブルーは負けてしまった。

あのような辛い状況を乗り越えてワールドカップに出場するまで復興できたことに心か

ら祝福した覚えがある。国が平和になると他国にはない素晴らしい景観や風習、行事

などを目当てに観光客も訪れる。QSLカードを眺めながら国状況の移り変わりを暫し

懐かしんだ。


リンク