半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

県議会議員の選挙区の問題

2006年09月08日 | 地域の問題について

 来年4月の統一地方選挙で長野県議会議員選挙が行われる。

 長野県も合併により120あった市町村が81になった関係から、選挙区の変更を余儀なくされている。
 この5月に県議会の選挙区等調査特別委員会で新選挙区が決定され、今後条例の改正を経て正式に変更になるのだという(長野県議会のHP)。

 これによれば次のようになる。

  <現状・定数>   <新選挙区・定数>
  小諸市  1  →  小諸市 1
  佐久市  2  →  ①佐久市
  北佐久郡 2     ②旧・北佐久郡浅科村
  (旧・浅科村)     ③旧・北佐久郡
  (旧・望月町)     ④旧・南佐久郡臼田町
  (御代田町)      ⑤北佐久郡御代田町
  (軽井沢町)      ⑥北佐久郡軽井沢町
  (立科町)       ⑦北佐久郡立科町
               以上①~⑦で  4
 
 まず、①~④は現在新・佐久市になっていること、また地理的な問題から⑦立科町が一つの選挙区になることは理解も賛同もできる。
 しかし、⑤御代田町と⑥軽井沢町を含めることはいかがなものだろう。小諸市は御代田町や軽井沢町と浅間山の山麓にある地域として歴史的にも文化的にも、人的にも様々なつながりが強い。現に将来の合併を見据えたものであるかは兎も角として、小諸市では、御代田町・軽井沢町と50近い広域事業を行っている。
 県会の選挙区が実現すれば、制度的にこれらのつながりや広域事業は分断されてしまう。特に小諸市が地域から孤立した立場になってしまうことが大いに懸念される。

 この件につきこれまで、3市町長、3議会、3市町の区長会などが県及び県議会に対して陳情をしてきたのだというが、いずれも議会を動かすまでに至らず、陳情を行った後のフォローも(表面的には)なく、全く盛り上がりに欠けた状態だ。
 たぶん多くの地域住民がこの選挙区割を知らないからだと思われる。

 特に小諸市にとってみればその影響をモロに受ける死活問題になりかねない重要な問題だ。

 ところが、約10ヶ月前に市内にある小諸高原病院に触法精神障害者が入院することになると市はいち早く情報を市民に提示し、連絡協議会まで作って白紙撤回を求める2万7千人の署名を集めた、一部ではあってもあの異常なまでの盛り上がりも今回はない。
 また、この選挙区割に関係する佐久地域選出の数名の県議たちの動きもすこぶる鈍い。

 何故だろう?
 
 一旦条例が通れば変更をするのは至難の業である。
 もし、本当に住民が選挙区割のことを知らないのであれば(この点で、県会の選挙区等調査特別委員会は本当に住民の意思の調査を行ったのだろうか。はなはだ疑問が残る。)条例改正をする前に、関係機関や議員はしっかりと説明をすべきだと思う。

 「民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず(民はただ施政に従わせればよく、理由や意図を説明する必要はない。)」でいいはずがない!





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