「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

再び食糧危機

2007-12-18 16:17:31 | Weblog
世界の穀物在庫が史上最悪の状態が続いております。1970年代前半が史上最悪だと言われましたが、その数字を上回る結果が発表されました。
世界の消費が生産を上回る状態がが続いています、それが世界の穀物相場を押し上げる要因にも成っております。
農水省の需給動向によると、2007年度から2008年度にかけて世界の穀物在庫率は最新発表で15%となり、55日分を割りこんだことになります。
国連の食料農業機関は貿易上の安全在庫水準を17%から18%に設定しています。
70年代の危機は米国、豪州、欧州の増産で乗り切りましたが、地球温暖化による水不足、都市化、工業化、による農地の減少で増産の見込みが無い。
アジア、アフリカの人口増、トウモロコシなどのバイオ燃料への転化、更なる穀物在庫率の悪化が心配されています。
大きく外国に依存しているわが国の穀物は、今や米さえも、稲作農家が米を作ることへの不安が渦巻いています。
安心して農業ができる環境と安全な食料を食べることができる環境を、国は今こそ、創る努力をして頂きたいと思います。

フィリップ ・ ビゴ

2007-12-17 10:07:38 | Weblog
時々、気がむいた時、ビゴ鷺沼店でお昼を食べることがある。
特製サンドウィッチとコーヒーで1000円、高いようだがこれがなかなかのお値打ち、サンドウィッチの中身はそのつどマイナーチェンジするのですがフランスパンや少し固めのパンに生ハムやチーズ、オリーブの塩漬け、生野菜やハーブを挟み4種類の違ったサンドウィッチを楽しませてくれる。
先日、ビゴ鷺沼店で食事をしていたら、ビゴ本人が現れた、優しい顔、白いあごひげ、がっちりした体格、まるでサンタクロースが現れたかと思うぐらいでした。
スタッフも一年も勤めているのに「会ったのは今日初めて!」と少々緊張していた。
ビゴは普段神戸のお店にいて二月に一回ぐらい何時も突然に顔を出すと古いスタッフが言っていた。
勿論私は始めてのご対面です、ビゴはテーブルでお客さんらしい人と流暢な日本語で話しをされていた。
何でも奥様は日本人で日本が大好きとの事らしいです、帰りにビゴの席に行き、せっかく会ったのだからと挨拶を交わした。
「何時も美味しいパン有難う」と言ったら、立ち上がり右手を出し力強く握手をしてくれた。
大変な握力で私の手を握り締めて、「有難う」といいました。
大きい手、強い握力、太い腕、パン生地をこねるための強靭な手を感じました。

一箱の千両も~

2007-12-16 12:59:40 | Weblog
生まれて初めての体験をした、千両市に行ってきましたが一本の千両も買うことができませんでした。
こんなことは今までありませんでした、初めから終わりまでヤリもつけなかったです。
品物と値段のつりあう物が無く、千両市なのに松を買ってきました。スタッフからは失笑をかってしまいました。
世田谷市場はやはり下等級が高く、フローレの用意した千両300数十ケースは瞬く間になくなりました。
フローレのお客さんはまだ7割ぐらいの人は千両の仕入れが終わっておりません、明日何もありませんと言う訳にもいかず、私も含めほどよいところを集めています。
今回の千両市は何処もさまざまな相場で市場によって、倍も値段が違うところがありました。
これからフローレはまた一仕事です、明日いらっしゃるお客さんに喜んで頂けるような千両をこれから集めます。
期待はずれで申し訳ありませんが、よって千両の相場ははぶかせていただきます。

お正月

2007-12-15 16:19:06 | Weblog
もう、半月もするとお正月です、私はお餅が大好物でお雑煮、焼餅、黄粉餅どんな食べ方であろうとお正月には毎日でも飽きません。
その御餅はこの十年買ったことがありません、千葉のkさんが食べきれないくらい送ってくれます。(とわ言っても捨てたことはありません)
そしてこの餅粘りがあってとっても美味しい餅です。
「餅屋は餅屋」ということわざがあります、昔は農家であろうが街中でもみんな12月がおしつまって来ると餅をついたものです、「餅屋は餅屋」は流石に餅屋がついた餅は良くできていると言ったことわざです。
餅屋にこだわらず専門家を誉めたり評価したりするときに良く使われます。
明日の千両市、さすが仲卸と言われる仕入れをして「問屋は問屋」さすが安くていい千両!と言わせてみたい。
頑張れフローレ。




千両市

2007-12-14 13:04:58 | Weblog
今度の日曜日はいよいよ千両市です、各市場これから千両の入荷がぼちぼち始まります。
全体では入荷は潤沢です、上から下まで平均して物があるようです。
各市場昨年並みの入荷で、物は昨年より良いとの評価です。
千両も昔と違い、安いから沢山買うという事がなくなったみたいです、決まった量をあれば余分にいらない人がほとんどです。
松市、千両市は一年に一回です、私は花屋を始めて38年たちますが千両市も松市もたったの38回しか経験してません。
特に「千両はせりで安く、買った」と思っても、本当にいいか悪いか使ってみるまで、分からないことが多いです。
千両も松と同じで波崎の方は高齢化が進み廃業する農家がでてきてます。
新興産地の館山は生産者もまだ若いと言うことで少しづつ生産が増えつつあります。
何はともあれ相対でもせりでも品物の下見をしっかりして仕入れに臨んでください。
松のような高値が出ないと思います。

「見えない相手」と「見える相手」

2007-12-13 12:23:30 | Weblog
ブログの恐ろしさを身をもって知った三日間でした、「見える相手」と「見えない相手」、当然私に物申す人たちは私から見ると見えない相手です。
発言している人は私の日常まで知ろうと思えば知れる人たちで、ハッキリ私の姿が見えています。
私は見えない人を相手に自分の主張を繰り返していました、それはこのブログに立ち寄り、本人以外の読者に読んでいただくためにも書きました。

私がこのhananikkiに投稿して1年半が立ちました。当初一週間に一回のペースでと思い、なれないパソコンと格闘しながら書き始めました。
書いていくうちに、あれもこれもと欲が出て更新の回数が増えてきました。良い事かどうかは分かりませんが毎日更新をすることが日課のようになりました。
フローレは世田谷、大田、品川と拠点が3箇所あり、また直営小売店も点在しております、50人を超すスタッフに社長が今何を考えているかを知ってもらうことも大切なことと思っています。
それなら「自社のサイトで社長の発言」としてやれば、と言う意見もありますが、そこで社員に美味しいものの話や、時代小説の話を書いてもしっくりいかないのではと考え、hananikkiの中で続けさせて頂いてます。
勿論hananikkiの読者にも伝えたいことを織り交ぜ書いているつもりです。
現在もhananikkiの素晴らしさ、投稿されているブロカーのに質の高さに、何時も感銘を受けてます。
二日間燃え続けた縦横無尽ですが、決してひるむことなく、今後も書いていきたいと思います。
今までもブログで書いたことを「チョット、違うのでは?」などと指摘されたことは幾つかあります、未熟な人間なので今後もそのようなことがあると思います。今までも指摘されたことに「なるほど」と思えば方向変換をしてまいりました。
しかし今回の騒動の中では明らかに事実無根で捏造だと思われることが幾つかありました、私にとってその相手は見えません、読まれた読者は少なからず「そのようなことがあったのでしょう」と思われる。
何が真実なのか時間がかかりますがこのブログ書き綴っていこうと思います。
昨日は多くの友人、知り合い、お客さんにご心配を頂きました、少しくたびれましたが、至って元気やる気満々です。
このことに懲りないでまた縦横無尽のお立ち寄りください。

初体験

2007-12-12 10:25:33 | Weblog
この二日間、「縦横無尽」のアクセス数はかってないものでした。昨日は朝から鉢物市で注文も多く仕事を終えたのが4時でした、昨日アップする原稿は前の晩にセットしてましたが、ブログを開いたら、コメントの嵐でした、昨晩書いた原稿では不十分だったので没にして新たに書き直しました。昨日のブログには大方コメントを入れ返えしておいたのですが、前々日のコメントではほとんど返事を返していません。
お許しいただきたいと思います。
フローレが多くの人から反感をかっていることや、私自身の行動や言動にも充分注意することを再認識したしだいです。
しかし、自分の考えていることを素直に表現したり、間違っていると思うことにははっきり意思表示していこうと思います。
この二日間少し疲れました、今日は横山社長と白ひげ社長との忘年会に呼ばれています、何でも「そば会席」と言うことで、久しぶりに心を許せる人たちと美味しいものを食べてきます。
この二日間何回も「縦横無尽」に訪れた読者の皆さん、コメントを入れていただいた皆さんお疲れさんでした、いつか会えるときには笑顔で挨拶ができるよう願っています。

「何処でも同じよう」

2007-12-11 18:03:06 | Weblog
先日のブログで松の卸値を書いたところ大勢の生産者、小売店から沢山のお叱りを受けた、中には「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と思われる投稿もあったが大方は真面目に「現状の小売店の状況から考えて、卸値を消費者に知られるのはいかがなものか?」との意見が大半でありました。
先日のブログの真意は、一つはまだ松を買っていない人が大勢いる中での仕入れの目安、まづまづの若松が50円から60円であれば安いのではないですか?からげ松も高いけれど40円であればしょうがない所でしょ、とのこれからの買出しの目安して書いた。
二つ目は今後は生産者、市場、仲卸がもっと適正な値段を出せば相対が増え、松の取引では将来的には相対が主流になるのではと書いたつもりでした。
卸値は毎日新聞紙上で発表されています、生花だけでなく鮮魚、野菜、果物、精肉、生鮮だけでなく卵から乾物ものまであらゆる取引されている商品です。
異論を唱えた人は「新聞紙上の片隅に小さな文字で書いてあるものは誰も見ない」とのことでした。
新聞が誰も見ないものを毎日掲載し続けるでしょうか?要求があるから掲載されるのであって当然毎日見ている読者が存在するのです。
「新聞はいいがブログはいけない」特に「仲卸がブログに価格を書くのはいけない」私は消費者に卸値を知らせるために書いているのではありません、たまたま消費者がブログを覗き先日の極上品100円~150円、使えるもので50円を切るものがなかった、からげ松が40円~60円を見たとして、果たしてどのように小売の現場で混乱が起きるでしょうか?
私にはどのように考えても小売の現場で混乱がおきることはないのではと思います。
私自身も昨年より何軒かの小売店をやっております。仲卸が小売店をやったことへの批判については甘んじて受けますとこのブログでも書きました、しかし可能な限りそのデーターは公開をして皆様にも使って頂くことを胸としております。
勿論「SO」の近くで競合している花屋さんはフローレに敵意をもっても当然でしょう。
今後、花卉業界もボーダレスの時代へ望むと望まないにかかわらず向かうことは必死です。
その世界で生き抜くということは相当の力を持つか、仲間でグループをつくるか、小売店が卸や仲卸との提携を考えるとか、抜きん出た技術、多くの顧客を囲い込んでいるとか何かの方策が必要だと思っています。
フローレも来るべき時代でも生き抜ける力が必要と考えています。
何度も皆さんのコメントを読み直しました、しかしながらどうしても先日のブログで書いた松の値段が不当だったとは思えません、更なる皆様のご投稿をお持ちしています。
キャベツの卸値が消費者に知れても、花の卸値が万が一知れたとしたらいけませんか?店頭ではかなり高い技術と接客で一本一本の花を売っています。当然の対価として胸を張ってお客さんから正当な代金を受け取るのは当たり前のことだと思います。
誹謗中傷でない限り多くの人の意見をお待ちしております。

温暖化対策56カ国番付

2007-12-10 04:08:59 | Weblog
温暖化対策の世界の番付がドイツの環境保護団体ジャーマンウオッチから発表された。
日本は昨年の39位からさらにランクダウンして42位と成りました。
上位3カ国はスウェーデン、ドイツ、アイスランドと環境政策を積極的に推し進めてきた欧州諸国が入りました。
調査対象は世界全体の90%以上を占める主要排出国56カ国で、最下位はサウジアラビア、京都議定の離脱国、米国はブビーの55位でした。
米国と並んでオーストラリア、カナダ、ロシアを「適切な気候保護政策を採っていない」と批判しています。
「先進国は発展途上国の二倍の速さでCO2の絶対排出量を減らさなければ成らない」と強調しています。
インド(5位)中国(40位)に対しては急速な経済成長で石炭石油など化石燃料の利用によるCO2排出量は増えていると分析「発展途上国の効果的な気候変動政策も必要」とコメントしている。

先週はインドネシアのバリ島で地球温暖化を抑える国際会議が開かれていました、日本は不名誉な賞である、化石賞のベストスリーを独占しました。
この会議でもっとも温暖化対策に消極的という受賞で、先進国の温暖化ガスをいくら削減するか目標量について語らなかったことへの受賞です。
消極的な米国と歩調を合わせたのも受賞の対象になりました。

政府はこのところ「テロ新法」の国会成立に向け躍起になっております、この法案が成立することが国際社会に対する唯一の貢献との大合唱です。
米国国内から世界の大多数の国では米国の「イラクからの撤退」が大きな世論となっております。

真の国際貢献とはこれらの環境対策で大きなイニシアティブを発揮、自らのが決めた京都議定書の目標をやりきることだと思います。
先のブログでも書きましたが、2015年の京都議定書の目標は確実に達成できないだけでなく、さらに排出量を増やすのではないかとの懸念まであります。
企業に排出量の目標を定め、確かな達成プロセツを明確にしなければなりません。
「テロ新法」の成立に血眼になるより、はるかに確かな国際貢献だと思うのは私だけでしょうか?

何処も同じよう

2007-12-09 13:14:12 | Weblog
どの市場も前日売りが徹底され、各市場の建値が決まる、よって右並びの値段が各市場につく。
今回も「からげ松」某大手市場で60円との値がついた、勿論ネット上の建値です、他市場も60円を目安にそれぞれの入荷具合と品物のよしあしで値段をつけているように思われる。
当日のせりも多少の違いわあるものの若松極上品100円~150円、使えるもので50円の松は何処もなかったようです。
特別高いのがからげ松で40円から60円ぐらいしています、予約相対で手配をしている花屋さんはいいものが30円で手にはいったと喜んでいました。
今後、花屋さんも必要なだけ予約相対で間に合わせる時代が来るかも知れません。
フローレの店頭はまだ2万本以上あらゆる松があります、明日から松の販売が始まります。これから揃える方はぜひフローレで、