「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

「繋ぎ束ね届ける」

2012-04-28 11:48:52 | Weblog
さくら並木ネットワーク(SNN)が設立され半年が過ぎた。SNNに新しい便りが次々届き、未来に大きな可能性が生まれつつあります。486本の植樹した桜から新しい力が生まれ、さくら並木ネットワークに質的変化をもたらせようとしています。

数日前気仙沼前浜から1通のメールが「花のミプリ」さんへ届きました。3月10日に植樹した一年生の桜「江戸彼岸のしだれ」に花が咲いたと言う便りです。
半年前ミプリさんへ伺い、SNNへの協力を要請したところ快く賛助会員に登録頂きました。後日SNNへ多額の振込みがあり、驚いた私がお電話をしました。電話口から返ってきた言葉は「私は素人から花屋を始め今年で十年、何とか細々営業してきました。十年たった記念にお客様に何かお返ししたいと思い蓄えたお金がありました」「桜を植えることに使っていただければお客様にも納得していただけると思い申し込みました」。
我々はこのような思いをなんとしても被災地被災者に届け、一日も早い復興の力となること、100年先まで津波の被害を伝え続けなければならないとメンバー全員は確認しあいました。
この話を聞いた前浜の菊池さんは「ミプリさんに桜を自宅前の津波が到達した地点に植えていただくことができないか?」ミプリさんは忙しい中、前浜に出向き、菊池さんと二人で桜を植えました。「ミプリの桜です。かわいくて、可憐で、はかなくて、きれいで、こんなチャーミングな桜は見たことがありません。本当に素敵です。とてもうれしいです。桜並木ネットワークのみなさまのおかげです。ありがとうございました」(桜の写真は SNN ホームページ記載)1本の小さな桜が支援者と被災者を強い絆で結びつけ、新しい物語が再び始まります。

6月にSNNの新聞「さくらだより」(仮称)ができます。賛助会員全員へ送付されす。この編集委員会に賛助会員から新しいボランティアが加わり、積極的で斬新な意見を頂き、間違いなく賛助会員と被災地を結びつける「さくらだより」になると確信しました。

賛助会員から「ホームページから記事を抜粋し、SNNお知らせの資料を作り、多くの人に広めたい」このような要望が届きました。この方は観光バスの添乗員をされていて、SNNの活動に賛同され、バスでのお仕事先、乗車されているお客さんは勿論、道の駅や宿泊先あらゆるところにSNNのリーフレットを置かせていただく依頼をやってくれています。
お会いしお話をうかがったところ、あまりの積極性でSNNの問い合わせがバス会社へ頻繁にあり困っているとのお話でした。SNNの「ひろめ隊」として活動を引き続き展開していただき、SNNの名刺を作りバス会社の迷惑に成らないよう興味のあるお客様にはSNN事務局へ問い合わせが入るようしました。

ロンドンのさくらブローチを日本で制作したいとの依頼がSNN事務局へ届きました。ロンドン SakuraFront と繋げその許可と制作上の注意点のアドバイスを頂き、日本製のさくらブローチが200個、出来上がりました。雰囲気のあるブローチが素敵なボランティアグループにより完成し、多くの力がSNNに寄せられていることに感謝しています。
私達はこれからも多くの感動の物語を賛助会員の方と分け合い、新しい道を切り開きたいと思っています。それにはあなたの力が必要です!
復興、復旧への道は始まったばかりです。それぞれの力は小さくて弱い、しかしその力を繋げ束ねることで、大きくて強い力へと変わり、希望と夢になり被災地と共に歩んでいく。それが「さくら並木ネットワーク」です。

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