「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

流通におけるMPSの認証

2007-08-31 10:45:44 | Weblog
生産者にをけるMPSはもう一年も前から準備が始まり一定の成果が上がってきている。
いよいよ流通段階のMPSが日本でも始まる、9月25日東京花の仲卸会の定例の勉強会でMPSの松島代表に講師になって頂く勉強会を開催することになった。
数社認証にチャレンジする仲卸もすでにいらっしゃるようだが、いよいよと言う感んがする。
私たちの扱う花のトレサビリティーが末端まで伝わるように、花の鮮度を維持すべく環境が保証されているか?会社が社会規範を遵守しているか?多くの事が問われてくる。
一社でも多くの仲卸がMPSにチャレンジすることが私たちの社会的基盤を確かなものとし、生き残っていく一つの方策であるように思う。
当日は葛西市場花卉部会議室で12時から行なう予定です、東京花の仲卸会は東京、神奈川、千葉、群馬、栃木、埼玉、茨城の一都六県で構成されています。
参加の意思がある仲卸は私までご連絡ください。
場外でも場内でも、加盟希望の方もご一報ください。

会食

2007-08-30 13:46:52 | Weblog
昨日は六本木の、とある『隠れ家』的なお料理屋さんで会食をした。
フローレは私と副社長、A女史とTデザイナーの四人、お相手はフローレと昨年来から「E-コマース」『フラワーアベニュー』を共に立ち上げている、E社の副社長とスタッフ3名、合わせて7名の賑やかな会食となった。
立ち上げより「E-コマース」に多くの苦言をしてきた私としては、よきパートナーに恵まれた訳だからもっと消費者に喜ばれるシステムや商品が出来ていいのではと思っている。
最大の問題は受注より配送までのリードタイムが4日もかかる事である、花を贈りたいと思ったとき5日前なら間に合うが、5日も前から発注する人はまれで、多くは前日、当日に発注する、花屋さんは何処でもこれらのオーダーに喜んで答えてくれる訳だから、「アベニュー」だけが答えられない訳がない、即刻やること、「アベニュー」だけのメニューももっと加えること、などなど日頃のうっぷん晴らしをさせて頂いた。
最低の採算ベースは一ヶ月300件の受注がコストラインである、昨夜のミーティングで近々そのラインまで到達する感触が持てた。
フローレが消費者を花屋さんや生産者と結びつけ更なる花需要の拡大に取り組んでいる「フラワーアベニュー」、今後に期待を持たせる昨晩でした。
















菊の高騰

2007-08-29 06:15:53 | Weblog
この一週間菊類を中心に高騰し続けている、東京盆から旧盆まで潤沢にに菊があり安値が続いた。
その反動が近頃の高値相場へと繋がっている、おそらくお彼岸も菊の品薄傾向が続くと見られている。
白菊の高値は数年ぶりと思わせる高値がもう10日間以上である。
200円との値がついた市場もあった、ここへきて黄菊、赤菊、SP菊、小菊まで品薄高値状態になってきた、月末を控えもうしばらくはこの状況が続きそうだ。
近年、葬儀需要も菊、カトレアから大きく洋花へシフトされてきて、特にSP菊
(白)の需要が急増している。当社の納入先でも輪菊(白)よりSP菊(白)のほうが納入本数が多かった等ということも日常的になってきた。
夏場であればトルコキキョウの葬儀需要もぐんを抜いて多いい、これだけ洋花にシフトされていてなおかつ、白菊がこんなに高いということは出荷が異常に少ないということに他ならない。
月末を控え菊以外の花の相場も上げ基調になっている。
お彼岸まで花屋さんの苦しい日々が続きます。

屋上緑化

2007-08-28 07:25:49 | Weblog
私の住んでいるマンションは10年の大修繕を行なった、私は最上階に住んでいたことで屋上のテラスも同時に使用していた。
屋上のテラスは枕木を敷き、パラソルにテーブルと外で食事が出来るようになっていた。
屋上の再防水とのことで大量の枕木を剥がすことになり、この先また十年でまた同じことをするのかと思うと、うんざりして枕木をとりはずしてしまった。
この夏の暑さでテラスの照り返しが以前にも増してきつく、植物や木が熱を吸収していたのが良くわかった。

国交省は猛暑日であっても屋上緑化はヒートアイランドを抑制する効果がある測定結果を公表しました。
猛暑日となった今月16日霞ヶ関の3号館屋上庭園で測定を実施、その結果①緑化されてないタイルの表面温度は56.1度まで上がりましたが、芝生表面との温度差が最大で23.7度にものぼった。②建築物への熱流出量は、緑化されていないタイル面では大きかったが、芝生面では熱の流入出はほとんど確認できなかったーとの測定結果が出ました。
国交省は「屋上緑化により放出が抑制された熱量は、百平方mの芝生面の場合家庭用エアコンを十台24時間連続で稼動させた冷却能力に相当する」と推計している。

建物が日射で熱せられ、蓄積された熱が夜間に放出される現象がヒートアイランド現象である。
この対策に今後屋上緑化が大きな役割を担うことになりそうだ、一方、水面や植栽面、土壌面から水分蒸発のため使用される熱は、気温の低下の寄与すると言われている。

植物の果たしている役割が再確認されて、緑で覆われる都市が出来るのは大いに歓迎です。

独活

2007-08-27 13:27:46 | Weblog
魚沼のすずきで山独活の煮物をご馳走になった、ほどよい味付けに山独活にしかないような苦味がとても美味しかった、大きな器に一杯入っていたものをあらかた食べてしまった。
独活はよく池波正太郎の剣客商売などに出てくる『肴は、茄子の新漬けに溶き辛しをそえたもので、それに独活の塩もみがでた』この時代の独活なのだから山独活だと思われる。
江戸時代後期には江戸近郊で独活の栽培が始まった、文献では19世紀初期、文化年間に旧吉祥寺村で栽培が始まったと書かれている。
今では立川市が最大の栽培地として年間300トンも出荷しているそうです。
独活は昔からあまりいいことにたとえられません、「独活の大木」「独活の煮え太り」などといわれ、私も大きいことから独活にたとえられ人事のように思えない独活です。

「花育」の旅

2007-08-25 20:31:12 | Weblog
今しがた帰ってきました、昨日世田谷を6時40分出発し、関越自動車道で一路魚沼へ、鈴木さんに『小出』インターでピックアップ願い、素晴らしい昼食をみんなでご馳走になり1時からの『ゆりが咲いたらまた逢おう』に急きょライターのTさんも同行して我々は5人で参加させていただいた。
子供達と農業青年士会の心温まる交流に参加をさせていただき感激をいたしました。

3時30分ライターのTさんはこれから新潟の胎内へ、フローレのSさんは所要があり東京へ、われら3人で高杉女史が待つ、嬬恋まで3時間、嬬恋ではテントでのバーベキュウと温泉へ、夜はテント寝袋の初体験、寒くて夜は何度か目がさめたものの何とか眠れました。
嬬恋は朝から晴天、さわやかな風が吹き、テントでの読書は最高のひと時でした。
午後からの『花育』の参加、法政のO先生も見えてにぎやかな花育と成りました。
夏休み最後の親子でのいい体験が出来たのではないかと思いました。
3時30分嬬恋を出発、無事7時30分世田谷に戻りました。
700km、よく一人で無事運転できたものと自分でも思っています。
この旅で多くの人にお世話になり有難うございます。
特にすずきご夫妻には手厚いおもてなしを受け感謝です、そばも独活も山菜もとっても美味しかったです、有難うございました。

『居眠り磐音』

2007-08-24 05:41:32 | Weblog
私の読書の指南役がいる、花屋さんのN社長である。この社長、面白い本があると、こっそり教えてくれる。
宮部みゆき、首藤瓜於(しゅどううりお)、横山秀夫もそうだった、横山秀夫はそっれから十冊位は読ませていただいた。
最近佐伯泰英の『居眠り磐音(いわね)』シリーズを何冊か持ってきてくれ「面白いから読んだら」と言って貸してくれた。
この「磐音」シリーズ読んでみるとはまるはまる、確実に寝不足になります。
何でも350万部のベストセラーになっているらしい、表紙の装丁は『平成の名絵師』蓬田やすひろさん。
主人公磐音、豊後関前藩の650石の跡継ぎ、わけあって国を出てその日暮の長屋住まい。
男が男にほれる、女だったら間違いなく首っ丈、剣は一流、お金には無頓着、請けた仕事は損得抜きでやりあげる。
義理、人情にあつく、弱い者に優しい、こんな男が次々起こる難問題を解決していく、今年の秋の夜長うってつけの一冊です。
双葉文庫648円

JELFAフォーラム2007

2007-08-23 12:42:07 | Weblog
昨日大田アーバンホテルでJELFA主催の勉強会が行なわれた。
回を追うごとにその内容と活動が充実してきているように思った。
私が花屋を始めたのは1969年、2000年までの30年間は楽しい思いをさせて頂いた、その楽しい思いの数だけ、たくさんの『ゴミ』をおきざりにしてきたように思う。
JELFAは私たちが20世紀に多くの残してきた『ゴミ』を一つづつ拾い集めているような活動をしているように感じた。
JELFAと言う組織が現在存在していなかったとしたら、背筋が寒くなる思いがする、そして何よりなのは、JELFAの下支えはFAJが行なっていると思うがオープンでパブリックである、ますますの発展を願ってます。

フォーラムはヨーロッパにおけるオーガニックフラワーの最新情報、日本でのオーガニックフラワーの可能性の講演とパネルディスかションが行なわれた。

5月の東京花の仲卸会で講師にお呼びした、佐久の鈴木さん、昭和花卉の菅家さん、オランダよりブロックランドさん。
鈴木さんの話しに実体験の中でのオーガニックフラワーの取り組みに裏打ちされた説得力があった。
今後はオーガニックフラワーのグループ作りにかかっている、経験を重ね幾種類ものオーガニックフラワーが出現したとき面白い展開ができるように思う。


「SO」の自立

2007-08-22 10:24:11 | Weblog
フランチャイズ展開の構想を練って調度一年たった。
直営店2店舗、フランチャイズ店1店舗全て順調というわけには行かないが、合格点が付けられそうである。
昨日「SO」の会議を行い、今まで財政面はフローレにおんぶで抱っこだったのを自立する予算をつくった。
直営店2店舗は勿論独立採算で、今後は少しでも利益が出るよう店長以下マネージメントを行なうことになった。
「SO」本部スタッフはフランチャイジィの獲得とロイアリチィーで本部経費をまかなうことで予算をつくった。
花卉業界での本格的な始めてのフランチャイズとして成功するために「何が必要なのか?」を皆に聞いてもらった。

「SO」の掲げているコンセプトはおそらく今後何十年も耐えうること、フランチャイズとしてのさまざまなシステムは絶えず改善を繰り返していくこと、私たちはある仮説を立て仮設にもとづいた検証を繰り返す、その中で不具合が生じたときこそスタッフの英知を絞り、考えられる最善を尽くす。
本部スタッフや店長の考えていることがいつでも発言できる会議であること、皆で話し合い皆で決める、このことが大切であることなどを話した。

私たちは今まで誰も経験をしたことがないことを繰り返している。
スタッフの創造性が何より必要である、スタッフの創造性が活かせる会社に成れるようにと思っている、それは社長の大事な役割だと思う。

高井研一郎

2007-08-21 11:58:47 | Weblog
法務省が「裁判員制度」への市民の参加意識を高めようと、「総務部総務課山口六平太」(作林律雄 画高井研一郎)のキャラクターが出演する広報アニメを作った。
物語は、大手自動車メーカー総務課で六平太の上司に当たる有馬課長裁判員候補者に選ばれるところから始まる。
「何でこの忙しいのに裁判員なんだ」「どんな理由なら辞退できるのだ」と嫌がる課長。六平太会社から課長を支援するよう指示を受け、裁判員になるのに法律知識は必要ないことや勤務を理由に辞退できないことなどを説明する。
まさしく「会社の潤滑油」を自任する六平太らしい取り回しである。

高井さんは調布にアトリエがあり30年ぐらい前になりますが遊びに行ったことがあった、先生はその頃まだまだ売れてなく、プロゴルファー織部金次郎がブレイクする前でした。
先生の絵は一流なのですがストリ-が今一歩で悩んでおられ、その後相性のいい作家と出会い次々ヒットを連発しました。

先生はマジックが趣味でアトリエに入ったその瞬間から次々とマジックが展開されました。圧巻は私の選んだトランプがなくなったと思ったら天井にトランプがナイフに刺さっていました。
私たちを呼んだのも先生の暇つぶしに「マジックでも見せてやれ」との思いで呼ばれたようでした。

先生は手塚治虫、赤塚不二夫の弟子として修行し、その後、「総務部総務課山口六平太」の大ヒットとなった訳です。
人間頑張っていればいつかいいことがある。