「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

9・11

2006-12-31 14:18:47 | Weblog
2001年、9月11日世界を強震させた同時多発テロ、ニューヨーク市民2973人が一瞬にして命を絶たれた。大きさは最大級のものであった。

今まで世界中で数えきれないほどのテロが繰り返し仕掛けられてきた。
どのテロも許すことのできないテロだが、9.11はその悲惨さ、衝撃はこれまでのテロとは異質のものだった。
ブッシュ大統領はすぐさま「これは戦争だ」と「対テロ戦争」を宣言しました。

2003年3月イラクえの侵攻が始まり今日まで戦争状態がイラクでは終結していません。
「USAトゥディー」は開戦以来の死者は2978人と9.11を5人上まわったと報じた、戦闘にまきこまれて死亡したイラク市民の数は民間団体「イラク・ボディ・カウント」が、51814人から57368人と推定しました。
別のグループでは「65万人を超えた」という推定もあります。
イラク駐留米軍は28日12月の同国での米兵死者数が100人を超えたと公表しました。
これは2003年3月に米軍がイラクに侵攻して以来5番目に多い月間死亡者数です。

いずれにしても双方に多大の犠牲者をだしながらもいまだに消息していないどころか、解決の糸口が見えてこないのが現状です。

米国の先制攻撃の口実は「イラクは大量破壊兵器を持っている」「テロ集団アルカイダとイラク政府の密接な関係」この二つが最大で唯一の理由でした。
しかし大量破壊兵器もアルカイダとの関係も確認できなかったと米国政府は発表し、結局何の大義名分もなかったことが明らかになりました。

その結果「憎しみの連鎖」「報復連鎖」がその後も続いているだけです。
11月の米国中間選挙で共和党はこの「大義ないイラク戦争」を多くの国民から批判され歴史的敗北をいたしました。ブッシュと共にこの戦争を推進してきたラムズフェルト国防長官の辞任だけではことは収まらず、ブッシュ大統領の求心力はますます弱まっております。

イラク戦争をめぐって米国だけではなく、イギリスにおいてもブッシュと共にイラク戦争を推進してきたブレア首相率いる労働党も各種選挙で苦戦を強いられている、当然ブレアの支持率も低迷している。

スペイン、イタリアなど当初軍隊を派遣していた国々も、国内世論に押され次々に軍隊を撤退させた、「親米国家」といわれている国においても批判が上がっている。

旧ソ連が崩壊し世界の超大国は米国だけになり、世界の秩序、人権を守るのは米国の役割と自ら世界の憲兵の役をかって出ている。
どんな国に対しても、自分が気に入らないからとの理由で、武力で政府を転覆させ時の権力者を捕らえ死刑にするなど絶対やってはいけないことである。自国の国民に与えられた固有の権利である。

米国政府内でさえイラク戦争は間違いだったという声が上がり始めているのに、依然として日本政府だけがイラク戦争の正当性を主張している、これまでの日本外交は米国一辺倒で米国の主張に「NO」といったことがないぐらいである。
このような外交姿勢が国連での常任理事国入りに待ったがかかった大きな要因とも、とれる。
援助を名目に、各国に日本の常任理事国入りを働きかけてきたが、アジアの国々からは総スカンを食らった。

様々な問題の解決は、世界の公理にしたがって、平和的に、外交的にに紛争を解決していくことが当たり前になっている中で、日本政府も自主的な外交が強く望まれる。
北朝鮮の「核実験」に「核武装の論議をはじめる」とか戦争を前提にした「周辺事態法」の発動を、との発想でなく、平和的外交の力での問題解決を図って欲しい。

日本が唯一の被爆国として世界に向かって核兵器の廃絶、貧困の撲滅の先頭に、地球環境の保護に、こんな日本政府であったなら、世界の人々に胸を張ることができ、知らず知らずに「愛国心」が芽生え「美しい日本」も夢ではないように思える。
来る年の日本がこんな日本であって欲しいと思うのは私だけでしょうか?

世田谷フロ-レ&SO

2006-12-30 08:50:30 | Weblog
世田谷フロ-レは30日Am10時を持って本年の営業を終了させて頂きます。
相変わらずの御贔屓有難うございました。
スタッフ一同一生懸命仕事をしたつもりですが、いたらぬことが多くご迷惑をおかけいたしました。
来る年2007年は更なるレベルアップ目指しスタッフ一同頑張る所存であります引き続きのご愛顧よろしくお願いいたします。
私はこれより「SO」へ向かい残された2日間精一杯お客様のお相手をしたいと思っております。
27日、28日の「SO」はそれぞれ250人から300人のご来店でありました。
「SO」らしいアレンジに「SO」らしいお花でお客様を向かえようと準備をいたしました、今日はきっと爆発するように思います。
私の「縦横無尽」は申し訳有りませんが、明日の更新とさせて頂きます。

異変

2006-12-25 21:35:12 | Weblog
今年の相場はおかしい、22日(金)暮れらしい相場へ突入かと思いきや、今日ははじめの一時間、そのあとはだんだん相場が落ち着き安くなりだした。
花やさんも例年どうり売れるのか少々不安を抱えながらセリに望んでいる。
12月にはいり多くの花やさんは、昨対比を落とし、低調な商いをしている。
必然的に暮れの商売も弱気になる。
一方でスパー、ホームセンターは12月が最大のかきいれどきだ、それぞれ昨年対比を上回る発注をかけている。
これからの物日はスパーやホームセンターのために存在するのか、少しさびしい気がする。
暮れの商売だけが盛況だ、と言うのはありえない、一年間一生懸命やってきた商売総決算がくれである。
12月はお客様から一年間の通信簿をもらう月である。
たくさん売れた店は、良い通信簿をもらった店、売れなかった店は何か原因があるはずだ、景気が悪い、天気が悪い、曜日が悪かった、人どうりが少なかった、など外的要因のせいにせず、自らにその要因があることに気がつき、その要因を取り除くことが大切である。
人は誰でも自分の責任、自分の努力の足りなさに寛容である。
一年に一回、12月ぐらい自分に厳しく振り返ってみよう。

「SO」の一週間

2006-12-24 11:07:38 | Weblog
「SO」のオープンから一週間、多くの励ましや期待を頂いた。
しかし、花やさんにとって「SO」は競争相手であり、ライバル的存在と感じている花やさんも少なくはない。
日本の消費者の6割は花を買っていない、ヨーロッパでは、野菜、肉、魚最後に花を買って、これがスタンダードな週末の買い物のスタイル、しかも多くは男の役割である。
日本でもこんなライフスタイルがスタンダードになれば花の消費は飛躍的に拡大することは間違いない。
私達の力でそんな習慣が日本に根付くなどとは決して思ってもいない。将来的には、花にたずさわっている全ての団体や個人が花の消費拡大のため大同団結をして、資金、宣伝など花の消費拡大に必要な活動を早急にはじめなければならない。
私達の行っていることが、少しでもそのことに良い影響を与え、21世紀に花の消費が大きく伸びるようにと考えている。
私達は「SO」でおこなっている、コンセプトそして「MD」、可能な限り伝えていくつもりでいます。
花やさんが現状を変えることの必要性を強く感じたとき、私達との取り組みも可能になるように思う。

「SO」の来店数は一日100人から150人で毎日を推移している。平均の客単価も700円から1000円を行ったり来りを繰り返している。
来店数と客単価をもう一割二割増やしたいと思っている、それにはもっと雑貨を充実させなけれならないと思っています。
この一週間、絶対に花を買ったことがないと思われる人が店にはいっくる。
20代の女性、20代から50代の男性、接客の中で「花やさんに入ったことは?」「花を買ったことは?」など何気なく聞くことにしている、一日に何人かは「初めて」と言う答えが返ってくる。
花で一面に覆われている花やさんだったら到底入ってこられないと思われる人達が少なからず、店に入ってくる。
何も買わなくても店内をゆっくりと回遊して興味ある商品を手にとって見てくれる。私達が狙った、私達がたてた仮説が的外れでないことが裏打ちされているようだ。

「SO」は将来のフランチャイズを見据えて様々のデーターを取っている。売上構成比、切花、鉢物、雑貨、だけ出なく、切花も幾つものカテゴリーに分けデーターをとっている、当然、鉢物、雑貨においてもである。
時間帯の来客数、客単価これらのデーターを分析すると、ほぼ、我々の仮説の正しさが立証された感がある。
おおよその構成比は生花40%、鉢物40%、雑貨20%ぐらいで、季節によりこの構成比が若干違ってくるようである、今後は雑貨を厚く、強くしてもう少し全体比を高くする仕事をしなければならない。

「SO)が開店以来めざしている接客は、100円の食器でも専門店のように大切に梱包する、100円のバラでも専門店で売っている400円のバラと同じ包装を心がける、お客さんの相談にはあいまいな答えを返さない、切花にはギフト、ホームユースにかかわらず、クリザールの使用を徹底させる、もちろんクリザールは必要なだけお客さんが無料でもっていって頂く、「安くても、サービスの質は高い」。

そして「SO」の一番狙っていたリピートのお客様は一週間で100名を突破しました。毎回「SO」がお客様に出す「SO」チケット、2週間以内に再び「SO」での買い物のときお持ち頂ければ一本の花と取り替えますというサービスは好評である。

一つ大きくはずれた仮説は、私たちのコンセプトの大筋は正しいが、そのコンセプトの線上からはずれた商品でも消費者は、とまどうことなく受け入れてくれることが判った、「カスミソウ」はおしゃれでない花の代表のように言われているが、「SO」ではよく売れる花の一つである、おしゃれな花やさんの店頭から消えた「カスミソウ」が再び、おしゃれな「SO」{私は思っている)で売れている。
嬉しい誤算は今後も「カスミソウ」だけでなく取り入れていこうと思っている。
思考錯誤を繰り返しながら新しい花の消費拡大に向け引き続き取り組みたいと考えています。

一週間12月16日(土)~12月22日(金)来店購買客数 2000名

「なだ万」と「花のソムリエ」

2006-12-20 14:35:28 | Weblog
12月19日金籐さんが何回か花のソムリエをやっている、「なだ万」でソムリエをやるというので予約を入れておいた。
しかも、歌とピアノと花のソムリエとのジョイントだというので楽しみも倍増です。
金籐さんが「富永裕輔」のライブで彼の歌声に魅了され、以来ブログのやり取りをしている。
読売新聞に「なだ万」でおこなっている花のソムリエのことが大きく取り上げられ、金藤さんの大きな顔・・・・失礼大きな写真がのリました。
今回は支配人にお願いをしてギャラも出てジョイントが実現しました。
フロ-レとなだ万も「朝どりの花」を毎週買っていただき、お客さんの評判もそこそこのようだ。
支配人は「SO」のオープンにも奥様と駆けつけてくれた。私もそのとき逢えず今回が初対面となった。
何か、御土産と思い、前日「SO」でバッグアレンジを買っていった。(写真のもの)
5つ買って、支配人一とつ、富永君、ピアノ、パーカッション、ベースの奏者に一つずつ、5X500=2500円。
羽衣ヨウランの渡辺君に無理を言ってシンピを1輪ずつピックに入れて、出してもらった。
オープンでも一番人気でよく売れた。
当日は火曜日、いつもならそんなに混まない店も満席状態、お客様から料理が遅いとのクレームが幾つか出てしまったとのことで、金籐と支配人の話で「こんな時ソムリエもないだろう」とのことでおとなしいソムリエとなった。
私達には素敵なブーケを作ってくれた。三宅花卉園のアルストロメリヤ、金井君のきらきらレース、伊東君の金魚、折原君のローズゼラニュームにあすなろそれぞれ奇麗でした。
そして「なだ万」のお料理もなかなかのものでした。

疲れた体を癒してくれた

2006-12-19 07:20:31 | Weblog
12月3日に休みがとれて以来、連日忙しく休みがとれなくて少々ばてぎみである。
昨日はその疲れを癒すべく、バラ風呂に入った、バスタブ一面とはいかないが、よい香りとカラフルなお風呂にゆっくりと浸かった。
今回の「SO」のお薦めのバスローズをオープンに買っておいた。
ワンパックそこそこ入っていて300円お買い得で土曜日の早い時間になくなった。
神奈川のバラ農家場無農薬で作っているものです。
香りと少し優雅な気分を味わうことが出来大満足でした。300円は安い!!


「SO」 再爆発

2006-12-18 18:40:31 | Weblog
16日.17日来店数1300名 売上げ1150000円 
私達の期待を超える数字を挙げることが出来ました。
これからの改善点をざっと書きとめてみたのですが、100近くの改善点がありました。
出来るかどうか?明日から一つづつ地道に改善していきます。
1300人のお客様の期待にこたえるべく、そして新しい花購買者の掘り起しに今後も努力をしていきたいと思います。

「SO」 爆発

2006-12-17 01:40:27 | Weblog
「SO」のオープンが決まったのが3週間前、内装からMD、スタッフの募集等など、物理的に充分準備が出来なかった。

急きょ決まった店長の「落合」、商品開発チームスタッフの「K叔父さん」「M氏」、企画室長の「M」先生その他「FCチーム」のがんばりで不充分ながらなんとかオープンにこぎついた。
開店の告知は、折込よりポスティリングのほうが効果が望めると言うので10.000部をポスティリング、当日駅前でのチラシ配布、店前でのチラシ配布、店前は前日も配布、前日の店前での配布でお客様の反応が異常にいいので、これは何か起こるのでは、との予感がかすかに芽生えた。

当日はスタッフ全員はオープンの3時間前に来て最後のオープン準備に取りかかった。
10時オープンと同時に「SO」には長蛇の行列が出来てしまった。
この行列は閉店20時になってもまだ続き、閉店時間の1時間あとの21時をすぎたころ、やっと行列は11時間ぶりになくなった。

お客様の数は700名を超えていた、フローレが「SO」での狙い、今まで花やさんに足を踏み入れたことのない人、この人たちに少しでも花に興味を、そしていつか花を買って大切な人に、自分の部屋にプレゼントしたり飾ったりしてくれるようになることを願って「So」を創った。

朝から夜までの行列の中にたくさんの男性が混じっていた、男性はいつもいつも必ず混じっていた、その数は異常に多かったように思った。
私たちが立てた仮説、30代の女性に花を買ってもらう、そのことが40代50代を引っ張り、やがて20代までもが花を買ってくれるようになる。
今日の「SO」列の中に、世代を問わない光景があった。
私たちの思いも超えるかのような現実に、私は大きな胸の高まりを憶えた。

ではなぜ、こんなに大勢世代を性別を超え「SO」に足を運んでくれたのか?
正確な分析はまだ先にするとして、これだけは言えることの一つとして、やはり「MD」に負うところが大きいと思う。
花以外の商品、私たちで言えば雑貨の役割、特に陶器ソーサ、カップ、ボウルなどはものすごいスピードでなくなっていった。
店が花だけで覆われていたら、きっと男性の多くは店の中に入ってこれないのではないかと思った。
店が美しく、おしゃれで、商品もちょぴり大人の雰囲気をかもし出すものを多くし、このことも多くのお客さんに評価された原因だと思う。

オープン価格は980円のシクラメンだけで残りの商品は全て通常価格にした、お客様はせっかく身近に出来た素敵な店に、このまま永久に商品も価格も変わって欲しくないと思っている言葉としてこう言った、「この値段は今日だけでしょう?」「いつもこんなに色々あるの?」私たちはその期待を裏切らない商売をと気を引き締めた。

長い行列に待ちきれなくなってたくさんのお客さんが少なからず花を置いて帰ってしまつた、それらのお客さんなは大変申し訳なく思っています。
店終了のミーティングでスタッフとしっかり議論をし、改善点を見つけ出し早速明日から実行するようにした。
店終了後ミーティングの最後に「私たちの挑戦、新たな花の消費者をつくる試みはスタートを切った、今日のスタートは確かな手答えをつかんだかのように思う、この大切な仕事を力を合わせやっていこう」

12月16日「SO」来店数700名 売上650000円 鷺沼 けっして良いとは言えない場所

千両市

2006-12-16 13:22:07 | Weblog
先週の松市に続いて明日は千両市、私は37年花を扱っているが、それでも37回目の千両市である。
松の仕入れより難しく、今まで完璧という仕入れは一度もなかったようにおもう。
それでは明日は、いつもいい千両は館山の千両と決まっていたが今年に限っては良いものがほとんどないと思って頂いていいと思います。
むしろ波崎の品物の方が良いものがありそうである。
各市場2割減との話しですが、特級、一等がすくなくなり2等、3等が増えた分、箱の入り本数が増えケース数が減ったと言うことである。
当然良いものは値が張るが、中ほどの品物は結構あるので、その辺をしっかり買っておくのが賢い対策です。
何年経験しても完璧はないので、31日に残さないよう仕入れをしなくてはいけません。
買ったら涼しい所に風の当らない所で水に飲ましておくことが大切です。
良く品物の下見をして、セリに臨んでください。

ムハマド・ユヌス氏(66歳)

2006-12-11 18:51:48 | Weblog
ノーベル平和賞授賞式が12月10日、ノルウェーの首都オスロで行われた。
先日のブログで書いたグラミン銀行の創始者「ムハマド・ユヌス」に賞金とメダルが手渡された。
彼は受賞式の演説で「貧困は平和への脅威だ、・・・世界の指導者の関心が貧困の闘いからテロとの闘いへと移行した、・・・貧しい人々の生活改善に資金を投入するほうが、銃に使うよりも賢明な戦略だ。」イラクに巨額の資金を投入してますます泥沼化させている米国などを批判した。
授賞式にはグラミン銀行から融資を受け自立したバングラデシュの女性も招かれた。