「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

「花の力プロジェクト」の経過と今後の課題についての報告

2004-04-21 21:05:14 | Weblog

花の力プロジェクトの最初の活動として予定しておりました「母の日に花の力を」についてお知らせいたします。「母の日に花の力を」被災地の被災者に花の最大のイベントである母の日に、私達の思いと共に花束を届けることを決定し、その活動を支えるいくつかのワーキングチームを立ち上げました。

その後、このプロジェクトに最も欠かせない現地の情報、被災者の置かれている状況、現地の花屋さんや生産者の状況、これらの調査のため4月15日宮城県石巻にこのプロジェクトの必要性を訴えていたレン・オークメイドほか一名が調査に向いました。
石巻桃生のガーベラ部会、石巻の花屋さんを訪問し、被災の状況やそれぞれの立場でのプロジェクトに対するご意見をうかがいました。
そして被災者数百人が生活をしているセンターを訪問、現地の花屋さんにもお手伝いいただき2時間の「デモ」を行いました。
皆様も報道などでご存知のとおり、センターに避難されている家を失った人たちは、ダンボール一枚で仕切られた避難所で、日常の生活とはほど遠い生活を余儀なくされています。
少なくとも仮設住宅に希望者が全員入居でき、町の再建が見えてくる、そのような日常が戻るときこそ「花の力」が安らぎや、喜びや癒しを発揮してくれるのではないか、今被災者に最も大切なものは母の日に花束を配ることではないという結論に達しました。
残念ではありますが、「花の力」が及ばないところに、多くの被災者がおられる事が分かりました。

私達が被災地や被災者を思いやる心も、「花の力」に依拠する活動にいささかの揺るぎもありません。
「花の力プロジェクト」は今できること、将来に向けやらなければならないこと、花に携わる個人として、多くの思いを引き続き集めていきたいと思っています。

「母の日に花の力を」に代わる活動として現在いろいろなイアデアが出ておりますが、それらを取りまとめて素案を作成し、次回ミーティングで話し合いをしたいと考えております。

「花の力プロジェクト」は、基本的に個人がボランティアとして活動するグループです。これからも、どうぞ皆様、東北の復興のために「花の力」を手に、一緒に活動してくださいますよう心よりお願い申し上げます。

「花の力プロジェクト」発足

2004-04-15 09:41:03 | Weblog
4月12日、僅か一週間で花で被災地被災者を支援するプロジェクトが立ち上がりました、まだ数十人の人たちの集団ですが全員素晴らしい頼りになる人たちばかりです。
ミーティングの中で、「現地を見ないでいくら論議しても始まらない、誰か現地に入り調査してみたら」「私達の支援を望んでいるのか」などさまざまな議論の中で2名が15日石巻に入ることになりました。
石巻の桃生のガーベラ部会の人とコンタクトがつき、「大歓迎でお待ちしています」「もし来ていただけるのであればお花を少しでもいいからお持ちいただけますか、活けてもいただきたい」このような話になりました。
また石巻の花屋さんの息子さんが東京の花屋さんで修行中で、その彼とも連絡を取り花屋さんの訪問も予定しています。
現地の花屋さんが立ち直るお邪魔をしてはいけない、できれば花屋さんの復興にも力に成れればと考えています。

第一回のミーティングでいくつかの作業部会を立ち上げました。花束を作ったり、花の手配をする花束製作チーム、現地とのコンタクト等の情報収集チーム、ロジスティクチーム、広報チーム、事務局それぞれのリーダー、サブリーダーを決めました。
第一弾のプロジェクトは「母の日で花の力を」この取り組みが決定、数本の花束を被災地で被災者に手渡しで渡す、お母さんでもおじいちゃんでも、子供達でも、殺伐としている被災地に花を飾ってもらいたい、同時に花の最大イベントの母の日に「ありがとう」「これからも元気でね」「いつも笑顔で」との思いを込め、一人づつに手渡したい。

ミーティングの中での発言「私は個人でなくOOOフローリストとして参加します、私の店は80人の従業員がいます、どうぞ必要なとき何でも手伝います。事務方も何でもできます、お金も必要でしょう、いくらといっていただければそれも出します」心強い嬉しい発言を頂きました、私たちは勿論善意は受けます、できうる限りこの発言に甘えないように活動を続けていく所存です。
ミーティングの一人一人の発言を聞き、幾度もハンカチで目頭を拭きました、皆さんの気持ちを一まとめにして被災地被災者に花と共に送ったら、きっと素敵な笑顔が私達に大きな勇気をいただけるようにも思いました。
まだまだ力も知恵もお金も足りません、生産者からお花を提供してくださいとの訴えもしません。そんなにお金は出せませんが買います。
お花を入れるスリーブも買います、そのお金は工面できていませんが、私が徴収する責任者になりました。
皆様の支援お待ちしています。


「花の力プロジェクト」(仮称)

2004-04-11 10:23:48 | Weblog
4月12日、20名の呼びかけ人による東日本大震災の被災地、被災者支援「花の力プロジェクト」(仮称)が立ち上がります。
呼びかけ人は花を生業としている人、花を通して、花の力で被災地、被災者を元気に、被災者に笑顔が戻る、このような取り組みに共感共鳴していただける人を募りました。
4月6日大田市場でレン・オークメイドとばったり会った。彼は私にこう言いました「今度の震災で沢山の人が亡くなり、たくさんの人が家を失い、私にできることを何かしたい、私は日本へ来て25年、日本の人にたくさんお世話になった、今そのお返しをしたい。私は花にかかわってきて、花には人を元気に、人に笑顔を、人を癒す力がある。その力を被災者に届けたい」
その話を聞き、ありがたく思うと同時に、今こそ花を生業をしているものが花の力に依拠して、花と我々の思いを被災地に届けるアクション起こさなければいけない。

この会は従来の花業界の組織を超え、全ての参加者は一人の個人として参加する。
この会の活動は我々の想いと花の力を被災者に届ける。
この会は花を生業としている人で、同じような想いを持っている人であれば誰でもが参加できる。
この会は透明性を確保し、民主的運営と公平性を担保する。
この会はボランティアで組織され、当面寄付により財源をまかなう。
この会は被災地の復興が進めば進むほど花の力の必要性が増してくることから単発の取り組みとせず、息の長く継続的取り組みを行なっていく。
この会は一人一人がが決して無理をせず、自分ができることを考え、行動する。

まだ不十分な約束事ではありますが、これらのことに共感できる方、できるだけ多くの人、個人個人の力は弱くても、弱い力を束ね我々のできることを考え続け実行していく組織です。

呼びかけ人は何十人もの社長から、たった一人で切り盛りしている花屋さん、仲卸の従業員、いけばなの先生、フラワーデザイナー、花のフリーペパーを作ってる方。
12日の立ち上げ会は世田谷市場7階、東京都第一会議室、5時です。

私は40年花の仕事に携わってきました、花業界は私の会社も含めて、いまだ経験をしたことのない悪い状況です。しかし私はもし花で被災者を元気にできたら、被災者の笑顔が見られたら、被災者の笑った声が聞かれたら、自分自身にこの苦難を乗り越えられる力がでるように思っています。
このプロジェクトの成功は我々自身が元気になれるプロジェクトのように思っています。

成功させたい!