「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

風の果て

2007-12-05 07:13:03 | Weblog
明日、NHK木曜時代劇「風の果て」がいよいよ最終編、一回も欠かさず一話より八話まで見ることが出来た。
藤沢周平の原作を見事に脚色した「竹山洋」演出の「吉村芳之」製作の「菅野高至」いずれも私と同じ1946年生まれである。

作品は下級武士の次男、三男に生まれた若者が、同じ道場で剣を磨きながら、自分達の行く末をそれぞれが心配しながら、若き日を悩み生き抜く。
当時の下級武士の次男三男は、いかに禄高の高い家に婿養子に入るかが彼らの関心ごとであった。
上村隼太は桑山家180石に婿入り、長女桑山満江と夫婦になる、父桑山孫助は隼太に厚い信頼を寄せ、隼太は父孫助に尊敬の念を持って従う。

若き日の友はそれぞれの人生を歩み、隼太は破格の大出世を果たす、若き日の友、杉山鹿之助との葛藤から対決へ、友寺田一蔵を死へ追いやった自身の責任、最終回は友、野瀬市之丞との果し合い。
首席家老まで昇りつめた隼太は若き日の自分と、今の自分に矛盾を感じ、常にいかに生きるべきかを問い続ける。

最終回「尚、足(たる)を知らず」私と同じ世代の3人が描く藤沢作品に自分を見つめなおし、自らの若い日に思いをはせる。
隼太(佐藤浩市)妻(石田りえ)父孫助(蟹江敬三)杉山鹿之助(仲村トオル)などなど充分納得のいく、スタッフとその演技です。
最終回だけでもご覧ください。