「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

世界5月号

2008-04-30 21:27:21 | Weblog
世界5月号に鈴木宣弘東京大学教授が「日豪FAT(自由貿易協定)で日本農業は破壊する」という論文を書いてます、全文をここで紹介したいぐらいですが、要約(また小難しいとお叱りを)すると、土地や自然条件に依存する農業では、努力で埋められない差があると指摘しています。
規制緩和で競争力がつき自給率が高まるという「規制緩和を推進する人々」の論理で自由化を進めれば、日本の食糧生産は破壊的打撃を受け自給率は「ゼロに」近づくと予測しています。
また自給率の低下に伴い社会的な損失も起きてくることを指摘、農地の減少で環境中の窒素が過剰となり健康被害に注意を促しています。

「輸出産業の短期的利益や安い食料」という目先の利益に踊らされる事なく、日本国民の将来を見据えた「健康と生命に直結する公益性の高さ」を踏まえた議論を呼びかけています。

興味のある方は私の要約より世界5月号をお読みください、同じ本に「世界の食料危機と日本の食糧安保」辻井博石川県立大学教授の論文も記載されています、こちらも一読の価値があります。

不評

2008-04-29 15:48:02 | Weblog
昨日のブログは大変不評でした、反省してます。
私は日本においても総合的見地から、環境問題も含め日本農業をどう立て直すのかということを研究している学者があることに感激しました。

先生の学業の目的を引用させて頂いたのが、訳がわからず皆さんの不評をかってしまいました。
食料自給率を100%まかなっている国はいずれもしっかりした農業保護政策をとっていること、そのことで国民の食料が供給できるとしたら、国民の命と健康を守るうえで大事なことだと言っています。

食糧にかかる関税も日本は世界中で特別なものを除き大変軽くなってます。
そして今後締結されるアメリカとのFTA等は食糧の関税を取り払い、日本の車や家電製品をアメリカで関税をなくす、差し替えの協定です。
これらの法律や各国間協定が世界の食糧事情にどのような影響が出で来るのかということを研究されてます。

何はともあれ今日もわかりにくいとお叱りを受けるようですが、39%の自給率を日本政府は本気であげようとするなら、日本経済の根本からの改革が必要になると思います。
このような先生が日本にいて、感激したあまりに難しい、訳のわからないことを書いてしまったわけです。
申し訳ありませんでした。又のお叱り待っています。

鈴木宣弘

2008-04-28 20:59:51 | Weblog
注目すべき人物です、東京大学大学院生命科学研究科教授、どんなことを研究してるかというと

「従来完全競争市場として取り扱われていた農産物市場に関して、不完全競争性の程度を示すパラメータを導入した新しいタイプの同時方程式モデル体系を構築し、その研究成果を国際貿易モデル分析に応用し、 WTO(世界貿易機関)の農業交渉や活発化するFTA(自由貿易協定)の締結交渉による農産物貿易自由化の国民経済・環境への影響や国内関連政策の国際貿易へのインパクトの解明、日本だけでなくFTAによる域内国や域外国を含めた世界の様々な階層への影響とその調整政策の解明に取り組んでいる」

難しくてよくわからないと思いますが、自国の食糧は出来る限り自国内で調達できるように施策を講じなくてはいけません。
そして自国の農業を守るために農作物にはしっかりした関税をかけなさい、また農家が継続して食料生産できる保障も確立する。

先生は日本とオーストラリアが結ぶEPA(経済連携協定)が例外なしに結ばれたら日本の食糧自給率は現在の39%から30%に低下する試算もあるますといっています。
また国際的な食糧不足のため各国が非常に簡単に輸出規制を行っている点で、日本政府はWTO(世界貿易機関)に働きかけ「簡単に輸出規制できなくするよう」していますが、自国民が飢えたらまず自国民を守るのがその国の当然の行動です、ですから国内で調達可能にすることに力をそそぐことだといっています。

更に日本の農業に手厚い保護が必要だとも言っています。アメリカやヨーロッパの農業大国はそれぞれの国がしっかりとした手厚い保護をしている、アメリカは市場価格と再生産価格を政府が全額補てんしています、ヨーロッパは農家が環境や景観の保持に重要な役割をになっているとの理由で農家所得の7、8割を直接支払っているとのことです。

先生の発言の一つ一つがうなずけます、論理的で初めて納得できる主張です。

政府は日本の農家と外国の農家との競争を奨励してます、日本の農家の平均耕作面積1.8ヘクタール、オーストラリア3385ヘクタール約2000倍です、赤ちゃんと朝青龍が相撲をとるようなものまともにたたかえるはずがありません、そこでしっかり関税をかける必要性をといています。

アメリカと日本のFTA(自由貿易協定)の締結があります、先ごろ韓国とアメリカが締結しました、韓国の現代自動車はアメリカ国内で関税0で売ることが出来ますが、トヨタは5%の関税がかかっています、トヨタとしては一日も早くアメリカとFTAを結びもっとアメリカでのシェアを伸ばしたいところです。
自動車や家電がアメリカで売れる事との引き換えで日本の農業をだめにしているようだと思いました。

電車通勤

2008-04-27 20:18:13 | Weblog
さて昨日から自分の免許書が停止になっています、土曜日は一時間半かけて世田谷市場まで行きました。
電車通勤の最大のメリットは電車の中で本が読めることです、土曜日は南武線の溝の口で降りるところを3つも駅を乗り越して武蔵小杉まで行ってしまいました。
溝の口へ戻り、田園都市線で用賀まで行くところ、今度は一つ先の桜新町まで行ってしまいました。
読んでいる本は読み出したら何をさておいても読みたくなる佐伯泰英の「吉原裏同心 流離(りゆうり)」という本です。
別にどうでもいい本ですが、読んでいてわくわく楽しい本なのでついつい夢中になります。

さて明日からは何人かの人が我が家の前を通るのでそれに便乗して市場まで行きます。
そして何より頭がいたいのは、試験場で行われる免許停止短縮講義が二日間ある事です、この講義に今まででて何も得るところがない事です。
今回は何か得るものを探すように講義を受けたいと思います。

フランチャイジー

2008-04-26 20:39:04 | Weblog
アントレーのフランチャイズショーが年に何度か行われる、雑誌で出店者紹介し、興味のある人たちが展示ブースへ出かけてくる。
特別なブースを作ることもなく、当日はブース前を通る人たちに声かけをする。
先週行われたアントレーでは「SO」のブースだけが人だかりをして、あまりの人で、隣近所のブースへ迷惑をかける心配があると主催者側と一悶着があったぐらい賑わったらしい。

そこで興味を持ったオーナーさんに集まっていただく第二次説明会を昨日と今日、二度にわたって「SO」鷺沼で行った。
総勢20名の方が着ていただき説明を受けてくれた。

鷺沼の立地は決して悪い場所ではないが、特別いい場所でもない、いわば普通の場所である。
フランチャイズのフラッグショップが特別の場所に有って「よく売れているでしょ」と、これから商売をするオーナーに言っても説得力がない、それは偶然と資金力がないと出店できないような場所だからである。
鷺沼の「SO」はいわば何処にでも存在する立地である、その場所で次から次とお客さんが入ってくるところに説得力がある。

これらのオーナーを最終契約までこぎつけるのが大変である、専門家の話によると「10件フランチャイズが出来ればそれからは増えるの早い」オーナーはフランチャイジーの推移が一番気になるところである。
フランチャイジーの収支決算、「SO」本部の対応、これらの実態が一番気になるところである。
勿論「SO」はフランチャイジーが存続することが最大の仕事です、そして繁盛していただくための手立てをともに尽くしていきます。
先週3号店が出来ました、4号店、5号店までは見通しがたちました、出来るだけはやく10号店まで到達したいです。

花の消費拡大

2008-04-25 16:32:04 | Weblog
昨日の輸入切花協会の勉強会の中で「今後輸入切花は増えていくのか?増え続けるのか?」「増えるとしたらこれからの十年でどれぐらい増えるのか?」このような質問が私にあった。
いくつかの要素が重なりあっている、①輸入切花が今まで通り進化し続けること、品質が上がること②国内産地の高齢化、後継者問題、コストアップなどにより国内産地は生産減になるだろう③この十年で花の消費が伸びるのか?
この3点で分析すると、①確実に品質のレベルアップがなされてきた輸入切花が今後もさらに品質は良くなっていくだろう。②間違いなくよほどのことがない限り生産は横ばいか下降線をたどる③花の消費がこの先増えるのか、これは誰にもわからない、そしてここが一番大事なところである。
仮に花の消費が増え続けたとしたら、その多くは輸入品が補うことになるようである。
花の消費を増やす取り組みこそ、花関係者万人の願いである。
そして花に関係している我々が知恵と力を出さなくてはいけないところである。

3時間の勉強会でしたが瞬く間に過ぎてしまった勉強会でした。

日本輸入切花協会

2008-04-24 12:07:20 | Weblog
今日は午後から「日本切花輸出協会」(輸入商社24社)の勉強会と懇親会があります、たいした話もできないのですが30分ばかり話をしなさいということで何か話をと思っていますが未だに何を話すか思い浮かびません。
輸入の切花が入ってきてからもう30数年の歴史があると思いますが、日々進歩しています、今では国産の商品をしのぐものまで現れ、「これが輸入?」と首をかしげるものまで現れる状態です。
これから来る母の日等は輸入の商品がなければ「暴動」が起こりそうです。
カーネーション、デンファレ、葉もの、・・・

いつもお世話になっている輸入商社の皆さんにこんなときにお返しをと思うのですが、後数時間必死に考えます。

さて、いよいよ明日から免許停止です、東京運転試験場に行って処分を受けるのですが60日の停止です。
嫌な免許短縮の講義を二日間たっぷり受けて半分の30日に短縮です、以前この講義を受けないで目一杯、処分を受けたのですが、講義を受けると処分を受けた点数が0に戻るのですが、講義を受けないと点数は処分の前と変わらず、シートベルト付着の1点だけで又大きな処分が来るとのことです。
そんなわけで今回はおとなしく二日間講義を受けるつもりです。

2007年度スーパー売上高11年連続減

2008-04-23 17:20:44 | Weblog
日本チェーストア協会が発表した2007年度の全国スーパー売上高(既存店ベース)は、前年度比0.8%減13兆8394億円となり、11年連続で前年比を割り込みました。
不振な商品は競合店や専門店の頑張りのある、家電、衣料品や生活関連品などで14兆円を割り込んだのは18年ぶりだそうだ。

食料品を中心に値上げが続き消費者の「生活防衛意識」が強いため、各社は今後プライベートブランドの開発販売に力点を置き、これらの売り上げが伸びる傾向が出ているそうです。
勿論メーカーのものより割安でお手ごろなところが売りです。

こんな状況ではたして花は売れていくのでしょうか?
私たちも含め消費最前線での頑張りが必要です、もっと花を買っていただく仕掛けが・・・・

名案があったら教えてください。

「SO」鷺沼のガンバリ

2008-04-22 16:19:16 | Weblog
「SO」鷺沼店は常にお客様をより身近に感じるよう、又お客様も「SO」鷺沼を身近に感じていただける接客に心がけています。
来店客のほとんどはポイントカードを持参して、持っていないお客さんにはその場で作ってメンバーになっていただく。
努力の甲斐があって2000人近いメンバーとなった、今年の「母の日」にはこのメンバー全員にダイレクトメールを送った、店長が先頭になりポスティングも行なった。

その成果が「母の日」の受注に表れた、昨日で「母の日」の早割予約(4月20日までに母の日の予約注文すると一割引)が終わりました。
鷺沼だけで76件の受注を獲得しました、受注のナンバーワンは3800円の「てまりアレンジ」で受注の約半分になります、ナンバー2,3とカーネションの鉢植えの赤とピンクが続きます。

予約のほとんどはこれからの受注です、昨年は20日を過ぎて母の日の予約を始めました、おそらく昨年の倍ぐらいの受注はあると思います。

一年間、お客様の要望にそってギフトをしっかり受けて、気に入っていただけたのか?その結果が母の日に数字で出てきます。
お金を払って頂くお客様は基本的にはわがままなものです、そのわがままと思える要求にしっかり応えることが喜んで頂けることだと思います。

怒り噴出

2008-04-21 15:57:05 | Weblog
先月後期高齢者医療制度がなぜ悪法なのかをこのコラムで書きました。
4月1日からこの法律が施行され、ますます悪法だという声が各方面から沸きあがってきています。
長く働き、年老いてきた人たちを75歳から別枠で囲い、新たな保険料を取り立てる保険を創設、今後この保険は受益者負担の原則を貫くため、保険料は年を追うごとに増え続けます。
政府は都合のいい数字だけ使い、あたかも保険料が下がるかのように宣伝していますが、大方の人の保険料は上がります。
そればかりでなく医療そのものの質も下がるのではと心配されています、各県連の医師会も続々と反対の意思表示をしております。

この法律をつくった人たちの意図が少しずつ見えてきました、「なぜ75歳以上の人たちだけの医療制度なのか?」
①治療に時間がかかる ②認知症の症状がある ③いずれ死を迎える 政府はこの問いにこのように答えています。
手間隙をかけず、早くに死んでもらう、このための医療制度のように見えてきます。

日本人として生まれ、日本人として死んでよかった、こう思える日本であらねばなりません、しかし今回の後期高齢者医療制度は全てが逆のようでなりません。