「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

「津波そして桜」

2012-10-15 12:26:40 | Weblog
2012 年2 月24 日さくら並木ネットワークの役員会が開催された。狭いので大人数の会議には使わないのですが当日は訳があり、さくら並木の事務局での開催になった。
ロンドンの震災支援組織「サクラフロント」より「サクラブローチ」が送られてくる。そのブローチは在英の日本人が3.11 を忘れない、そしてイギリスの人たちにも忘れないでと言うメセージを込めたブローチです。ポール・スミスなどの著名人などにも賛同を広げ、さくら並木ネットワークとも提携を始めた組織です。

さらに明後日26 日(日本時間27 日)アメリカで行われるアカデミー賞の短編ドキメンタリー部門ノミネート作品「津波そして桜」の監督ルシー・ウォーカーとそのスタッフが
「サクラブローチ」を付け会場のレッドカーペットを闊歩する。
日本テレビはかなりの確率でこの作品が受賞するだろうと思っていた。ロンドン、ロサンゼルスそして東京の「さくら並木ネットワーク」がさくらで結ばれ、めでたくアカデミー賞受賞とのシナリオを書いた。

全員でロンドンから届いた「サクラブローチ」の入った小包を開封するところからカメラが回り、長時間の撮影になった。
27 日ニュースエブリィでの放映が決まり、少なくとも15 分の枠ももらった。当日午後「津波そして桜」は対抗馬のパキスタンの「Saving Face」に賞を持っていかれた。
15 分の番組はたったの3 分にカットされ放映され、担当者から謝罪の電話があった。
私は当初から「津波そして桜」が受賞すると思い込んでいた。アメリカの映画業界が日本への震災支援のメセージをこの映画の受賞で伝えるものだと思っていた。
受賞すれば必ず日本上映が実現することも含め、残念でたまらなかった。

「いまだ日本で観る機会が設けられていないのは残念というほかないだろう。本作の宣伝を担当するデヴィッド・マクダエル氏は、本作の日本公開について
「まだ決定していません」と回答。東日本大震災からの復興を題材にしていることに加え、オスカーにノミネートされていることで世界的な注目度もアップ
している本作だが、いまだ日本で観る機会が設けられていないのは残念というほかないだろう」(シネマトゥデイ編集部)

映画関係者だけでなく、我々も日本上映を願っていた。そんな折、細沼代表が「どこもやらないのであれば、さくら並木が上映権を取ろうよ」と言った。
それはまだ暑い盛りの7 月盆のころだった。それから多くの人の支援を受けながら、「サクラフロント」とのつながり、さくら並木ネットワークの理念と「津波そして桜」の映画が重なり合う共通の想いが上映へとたどり着いた。

10 月12 日の役員会で試写が行われた。ルシー・ウォーカーと言うイギリス人の女性監督が日本の文化に深く精通し、津波と桜と日本人を見事に捉えた。上映中はとめど
もなく涙がこぼれてきたが、その涙は決して悲しい涙ばかりでなく、全てを失った人々がそれでも前へ歩き出す感動の涙でもあった。日本での一般上映は、10 月24 日(水)「さくら並木一周年さくらの集い」が最初です。
普天間かおりの「さくら並木ネットワーク」の楽曲「千年桜」も新しいアルバムに収録されて24 日リリース、当日歌ってくれます。

生きていると言うことがどれほど素晴らしいものなのか、人間が大きな喜びを感じるときはどのような時なのか。私は「さくら並木ネットワーク」のたった一年の活動の中
で幾度もこのことを感じ、経験しました。
10 月24 日「さくらの集い」が必ずやこのような集いになると信じています。まだ席はあります、さくら並木の事務局までご連絡ください。

最新の画像もっと見る