「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

大失態

2008-11-29 21:44:19 | Weblog
今日は大失態をしでかしました、東京花の仲卸会の定例勉強会が北足立市場で開かれました。
「SO」のオープンもあり園芸物のセリを急いで終えて、高速で北足立市場に向かいました。
自分は北足立市場に向かっているのに着いたところは板橋市場でした。
何たる勘違い、高速を降りたところで一本の電話が入りました、電話の主は横山社長でした「小池さん今何処」「今、高速、降りたところです」立った一言の電話でした。
「ウォー」後ろを見ると白バイです、「お仕事大変ですね」「気をつけてくださいね」「免許書見せてもらえますか」「少し時間くださいね」「ここにサインと拇印おしてくださいますか」「6千円の反則金です、なるべく早くお近くの郵便局でお支払いください」「それでは気をつけて」この会話、私は終始無言です。

なぜ横山社長電話などよこしたの!しかも着いたところは板橋市場、再び北足立へ再出発。
会議に20分ばかり遅れて到着。

盛りだくさんの内容の勉強会でした、特に各市場が取り組んでいる販売促進、板橋市場では買参人組合と提携、組合員に限り通常、現金でのお買い物は100分の1のポイント還元を100分の3還元する。
その事により仲卸での買出しも増え、組合員でなかった買出し人が組合に入会して100分の3の還元を受ける、組合と仲卸との総合協力がうまくかみ合っているという報告を聞かせていただいた。
世田谷市場は開場以来7年、毎年売り上げが増え続け、ポイントカードを使用して買い物をしている買出し人は1200名を越えました、まだ増え続けているとの報告でした。

大田がまだ出来ていないのは20社の意見、意思がまとまり難いのと、それぞれに余裕が有りまだまだ切迫感が足りないのだと感じた。

会議は2時間半あまりして終わりましたが、横山社長は途中退席して最後まで帰ってきませんでした。
「なぜ電話などよこしたの」


「SO」オープン

2008-11-28 22:09:20 | Weblog
「SO」の富士見の駅店が昨日オープンしました、文字通り駅改札をでたところにある店です。
オーナーさんの希望で折り込みチラシもいれず、開店の目玉商品も置かず、静かなオープンとなりました。
しかし何せ駅前という事もあり予想以上の売り上げが有りほっとしております。

来週は中野新橋店が週初めからオープンセールをいたします、週末は草加店のオープンセール。

次週には浜町日本橋店、明治座の真前にオープンします、同じくその週に横浜陽光台店のオープン、わずか一ヶ月の間に5件のオープンとなり、全スタッフは不眠不休の準備です。

それぞれ店の形態は違いますが、オーナーは何ヶ月もかけ探し当てた店舗です、立地もさることながら家賃の方も予算の範囲で納まるところ、自宅からの距離、売り場面積等々4つも5つも条件が重ならないとOKになりません。

そして最後に私どもの店舗診断にパスする事が条件です、いくつもの関門をくぐってオープンする訳ですからぜひ成功して欲しいです。

竹の塚店が残念ですが今月を持って閉店となります、本部も力を尽くしたのですが、力及ばず大変申し訳ないことになりました。

オープンした店全店の成功が条件ですが、最悪の結果も受け入れなくては成りません、再びこのようなことが起こらないよう、出店条件を厳しく、フォーロアップ体制の強化が求められております。

タイ デンファレ

2008-11-27 18:31:11 | Weblog
スワンナプーム国際空港(新バンコック国際空港)プーケット国際空港、クラビ、ハジャイ両空港、タイの主だった飛行場が閉鎖されました。

某大手スーパーが週末のチラシにデンファレの花束の広告を入れていました、当然タイの方へオーダーを入れていたのですが飛行場が閉鎖されてデンファレが届きませんでした。
T店長へスーパーのバイヤーから急遽数千本注文の電話が入り集めていました。
注文された数はそろえる事が出来、ことなきを得ましたが迷惑な話です。

騒ぎの発端はソムチャイ現政権打倒を掲げる「民主主義市民連合」(PAD)が飛行場を閉鎖占領しています、この団体の名前だけから想像すると民意を代表してるかのような名前ですが、汚職追放を求めめる市民団体から過激派へと変貌したとの批判がでています。

前政権を担当していたタクシン首相は汚職疑惑や職権乱用で国外追放を余儀なくされました、PADはタクシン政権打倒で軍のクーデータを呼び込み事実上「勝利」しましたがその後の総選挙で敗北し、選挙は違法と今回の実力行使にいたりました。

選挙による政権は民主主義の基本です、民意で生まれた政権を否定し実力行使で大勢の人に被害を及ぼしている事に非難がでています。

来週月曜日タイからデンファレが届くかどうかまだ分かりません、早く正常化していただかないとデンファレを待っている人でけでなく、スワンナプール空港には一万人以上の乗客が足止めをされています。

武力でなく平和的な解決を早期に願いたいです。

季節感と色

2008-11-26 20:39:22 | Weblog
11月4日の縦横無尽で「何の根拠もありませんが11月後半は高値が出そうです」と書いた、予測が当たりそうな状況です。
本日の入荷も少なかったですが明後日金曜日の入荷も少なそうです。
花屋さんの店頭が賑わっていなく、引き合いも弱いのでこの程度の値段で推移してますがこの週末から少しずつ引き合いも出てきそうです。
全国的に厳しい冷え込み、ところにより雪が降る状況で多くの出荷は見込めません。

世田谷フローレも例年と同じような動きがあり、この週末にはクリスマス商材と合わせ濃い色の花を中心に、赤、ショッキングピンク、ダークレッド、暖色系中心の引き合いが強くなるでしょう。

季節を感じさせるものは花の種類もありますが、傾向としては間違いなく色を重視した季節感が好まれております。
金曜日のフローレの店頭を赤のグラデーションで決めてほしい、世田谷フローレの仕入れスタッフ、よろしく!!!

ところで品評会の12本立てのアマビリスめでたく売れました、ご祝儀も頂38000円でお嫁に行きました、まずはめでたしめでたし。

品評会

2008-11-25 17:28:38 | Weblog
昨夜は始めて品評会の審査をさせていただいた、毎年世田谷仲卸組合に砧園芸より品評会の審査の依頼が来る。
正直、園芸物の商品の良し悪しなど私が審査できるなどと思っても見なかったのでお断りをしていました。
7年目で初めて今年は私なりにポインセチア、ファレノ、シンピジュームの3品の審査をしました。
それぞれ生産者は一応最高の商品を出展してくるので甲乙つけがたいものばかりで後は好みという事だと思いました、なので独断と偏見で選ばせていただきました。

さて今日は品評会の商品もせりで販売をします、毎年ランは何かしらの品評会の商品を買うのですが、今年も買いたいランがいくつかありました。
今日のせりでたまたま2点競り落としました、一点は座間洋ランのチョコレートパールというファレノです、色合い、バランス、花つきも申し分ない品物でした、ちなみに10本立ちです。
こちらはすぐに買い手が付き売れてしまいました。
もう一点は北谷園芸のアマビリス、一本の花に20リンから22リンの花が付いていて12本立ちです、こちらはまだ店に飾ってあります、どちらも昨夜の品評会で私の選んだ商品でした、12本立ちのアマビリスはまだ店に飾ってあります、ぜひご覧ください。

座間洋ランのチョコレートパールはお客様に25000円でお買い上げいただきました。
アマビリスの方は35000円ぐらい欲しいと思っております、ちなみにまだ値段はつけておりませんので要相談という事にしておきます。

さて12月に成るとまたシクラメンの品評会があります、こちらも勉強のため審査をさせていただこうと思っています。

厳しい年末商戦に突入です、不景気に負けない気概を持つことが大事です、から元気といわれようが皆さんも元気でこの暮れをのり切ってください。

柚子胡椒

2008-11-24 21:36:45 | Weblog
今日出来上がったばかりの柚子胡椒をけんちん汁に落とし味わいました。
まろやかな辛味と柚子の香りで一段と美味しくなったけんちん汁でした。
夏の安くなったときに大量の青唐辛子を買い込ます。
そこから先はフローレ世田谷店のコンピュータを打っていただいているHさんのお手伝いいただきました、青唐辛子はへたを取り細かく小口きりにして、ミルで更に細かく砕きます。
すり鉢に入れペースト状になるまですります、ペースト状になったものに塩を加えて冷蔵庫で熟成します。
約3ヶ月、今日冷蔵庫から出し柚子をすりおろして混ぜ込みます。
今年は塩を加えてペースト状になったところで頂きました、本当は柚子が真っ青な時にすりおろし青唐辛子のペースト状に混ぜ込むのだそうです。
今年は青いのがなく黄色く色づいた柚子をすりおろし、入れ込みました。

九州へ旅行に行くと、どの家でも柚子胡椒を出してくれます、鍋物によし、味噌汁、餃子の薬味
食卓に欠かせません。

今年はもう青唐辛子がないのですが、来年唐辛子の安いところを仕入れて、皆様もチャレンジしてください。

親父

2008-11-23 19:56:17 | Weblog
私の父親が死んで63年、私の生まれる数ヶ月前に死んでしまった。
勿論父親の姿など知る由もない、それでも私には父親像が出来上がっていた。
小さいころも大きくなってからも母親から父親のことを聞くのが大好きだった。
兄弟が4人、一人親戚の家へ養子に行ったので3人の男だけの兄弟だった。
私は末っ子で兄から聞く、父親の話は好きではなかった、それは父親としての優しさがなく、怒られ、怖かったと言う話が大方だった。

母親は父のことを話すときは大変誇らしげで父の優れているところばかり聞かされた。
聞いている私はいつまでももっと、終わりなく父の話を聞きたかった。
商売の話、父が逓信省時代組合活動で警察に引っ張られた話、闘病時代の話、母親との恋愛時代の話、どれもこれも父親が優しく、正義感が強く、商才にたけていたという自慢話であった。
父親を知らない私は話を聞き自分のことのように誇らしく思った。

昨夜は二人の息子と久しぶりに食事をした、話をしながら、ふっと自分の父親を思い出した。
二人の息子は自分が父親のことを誇らしく思っているように私を思ってくれるのか?そんな父親にはなれていない様に思った。

いつまでも子供だと思っている息子たちが少しはまともな意見を親にするようになった、親父が生きていれば自分もきっと親父に意見の一つや二つ聞かせていたし、生きている親父に話を聞かせてもらいたいと、息子たちと話をして感じた。

円と国際通貨

2008-11-22 09:44:27 | Weblog
この夏の韓国釜山への東京花の仲卸会研修旅行に行った際、成田の飛行場で円を韓国通貨のウォンに両替をしました、5万円で42万ウォンほど手元に来ました、釜山で両替した人は1万円で9万ウォンほど手にして、私はその時点で3万ウォンばかり損をしました。
昨日はウォンの為替が急落1ドル、1497ウォン前日比50.5ウォン下がり最安値を記録しました。
円とでは1万円が15万ウォンほどになり、この夏の1.6倍ほどになっています。

コロンビアの通貨はコロンビアペソと言う通貨です、このペソもドルに対してどんどん値を下げて1ドルに対して2500ペソから2600ペソ、いい時と比べると約半分の価値しかありません。

この影響でどの輸入商社も積極的な入荷と販売をしております。
日本の花市場は連日、輸入の花があふれ返っています、コロンビアからバラ,カーネション、韓国からは百合やバラ。
ユーロも一時は1ユーロ160円を越えていたのですが今は120円ほどで割安感が出てきました、このことでオランダ物が少し値を下げアマリリスやアジサイが増えてます。
この所のドル安を受け、花市場も世界中の花がハモノが大量に入荷して、少々だぶつきめです。

世田谷フローレのI女史は朝から張り切っております、何でも三菱銀行へ行って大量にウォンを買い込むそうです、「あまり買わないほうが良いよ!」と言ったら「こんなチャンスを逃したら二度とない、何を差し置いても」といっておりました。
そんなにウォンを買ってどうするつもりか分かりませんが、「来るべき韓国旅行に備えるつもりですか?I女史」

突然の三人の会

2008-11-20 01:26:11 | Weblog
今日は初めてのゲストを迎えての三人の会でした。
横山社長が静岡へ出張だったとのこともあり7時半なら東京に着くとのことで、丸の内での食事会になりました。
ゲストは大手企画会社にお勤めのAさん、横山社長と白ひげ社長の嘘か本当かわからないジョークに笑い転げてました。
いつものことですが白ひげ社長弁舌がさえわたり、ほぼ独演会状態でした。
私も横山社長もただただ白ひげ社長の能弁に感心することしきりでした。

業界が大同団結するには、日本がオランダとどう違うのか?どのような活動が望ましいのか、最終の目標は、誰に向け活動するのか?

全てに理屈と答えを用意、わかりやすく説明をしていただきました。

業界全ての人が納得できるコンセプト、全ての行動は消費者に向け、そのために業界の人々がともに汗を流し、達成感や手ごたえを確信するイベント、花の持つ魅力を消費者、そして一番わからなくてはならない業界人に再認識していただく。
次から次へと怒涛のごとく白ひげ社長のアイデアが出できました。

今日はじめて知りましたが白ひげ社長のお爺さんは長く浅草を中心に活躍したマジシャンだったらしいです。
得意技は檻の中で、手足を縛られ僅か何十秒で檻から生還してくる「くぐりぬけ」の名人だったそうです。
なるほどそう言われてみれば、納得する場面が多々ありました、幾多の困難な修羅場をくぐりぬけ、最後は私など煙にまかれてしまいます。
今日の白ひげ社長の懐から繰り出すカードの多さ、さすがマジシャンを叔父に持つ社長だとつくづく関心いたしました。

業界の中での存在感と役割

2008-11-19 14:59:35 | Weblog
全国花き卸協会(仲卸の全国組織)の存在がいよいよ確かなものへ一歩踏み出す。
12月1日規制緩和の一つで社団法人、財団法人がよりいっそう設立しやすくなる。
この法人も一般と公益と分かれますが一般社団法人、一般財団法人、は規定の書類さえ整えれば、申請のみで認可が下りる。
公益の方は有識者の諮問機関で審査をし、本当に公益性があるのか審査をします、こちらのほうはよほどのことがない限り認可されません。
というわけで全国卸協会は一般社団法人を申請する事になりました、それとて沢山の書類を提出するので時間がかかります。
今年度の決算が終わり、来年度には社団法人でスタートできればよしとして準備を始めます。

仲卸の体裁だけを整えるのではなく、文字通り社会、業界の中でその役割を果たす事が求められます。
花き業界や社会の中で花を通し社会貢献する、その事なしに仲卸の社会的地位が向上する事はありえません。

業界は花の需要を喚起する(花の消費拡大、と言ったり書いたりすると白ひげ社長に怒られます、理由は聞いたのですがよく分かりませんでした、でも怒られるのは嫌なので需要喚起としておきます)ことは急務です。
1997年をピークに消費は落ち込んでいます、業界の諸悪の根源は消費が伸びないことです。
青果はピーク時で一人当たりの消費量が年間120kgあったそうです、現在は90kgを大きく割ったそうです、人口の減少、高齢化が進み今後も増えそうにありません。
花は人口が減るのは困りますが、高齢化は消費の減退の障害になりません。
生活のあらゆる場面で花が飾られ、人々を癒してくれる、花の消費がもっともっと増える事が我々の生活をより豊にしてくれます。
協会がこのことで大きな役割を発揮することが必要です。