「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

世田谷店店頭

2008-12-22 14:19:09 | Weblog
世田谷店店頭もやっと賑わいを見せました、しかしながら昨年の水準にはとても及びません。
店売り現金は400万をかろうじて超えましたが昨年より50万も落としました、客数では10人ほど少ないだけですが、お客さんの単価が低くなっています。
あと3回の表日ですが昨年より売り上げを落としそうです。

松が安い、千両も安い、菊も安い、売り上げの上げようがありません、かといって花屋さんがいいかと思えば、結果は出ていませんが安いから良く売れると言う事はなさそうです。

昨日の千両の水揚げをしています、値段と品物の釣合いが取れません、勿論安いと言う事でです、60本入りの一等波崎の品物ですが一枝に10輪もの実がついてます、高いときには800円、1000円で売る品物です。
いくらで売るか思案中ですが、400円ぐらいが妥当な値段ではと考えています。(小売値です)
からげに入れる千両も水を上げていますが、こちらも立派すぎて花との釣合いが取れません、立派だから良いわけではありません、仏花全体のバランスが大切で少し小さ目を探します。

何はともあれ私が花屋をやって40年初めての経験です、この先どうなるのか不安ですが、精一杯出来る事をやるしかありません。




千両市

2008-12-21 07:40:42 | Weblog
今朝、会社に来て少し時間があったので自分の席でうたた寝をしてしまいました。
目が覚めたら私の体が椅子に縛り付けられ、その椅子を柱に縛り、身動きが出来ない状態にされていました。

きっと、千両が安いので、これ以上社長に買われたらたまらないと言うスタッフ魂胆でしょう、おそらくどの市場も過って記憶にないぐらいの安値がでそうです。

千両の出来が私の記憶にないぐらい良く出来てます、秋刀魚も米も大漁、豊作の時は安いのと同じで、農家は豊作貧乏です。

何とか、やっと縄を解き自由の身になった時には、すでに遅く、どの千両市も終わってました、フローレの店頭にはまだ安くていい千両が200ケースは下らないぐらい残っています、仲卸もこのままでは豊作貧乏になりそうです。

千両をまだ購入していない方、「不況大特価」で販売します。
世田谷店店頭で小池をお探しください「貴方の値段に合わせます」なんだかヤマダ電機かコジマみたいになりました、まだ縛られたあとの痛みが残っている小池でした。

クリスマスカード

2008-12-20 06:58:34 | Weblog
素敵なクリスマスカードが届きました、頂いた相手は素敵な女性です。
先日、三人の会にゲストでお招きをした女性からでした、花業界を外から眺め、消費者の立場でさまざまな助言を頂、三人は貴重な時間をすごす事が出来ました。

クリスマスカードを頂いた瞬間、これは私だけに届いた、横山社長や白髭社長には勿論届いていないと思いました。
暫くして、ひょっとして律儀な女性なので形ばかりのクリスマスカードは二人にも届いているかもしれないと思い、後日確認をしました。
案の定、残念ながら届いてました、当然カードに書かれている内容は二人とは違っています、こちらは確認していませんが、おそらく間違いありません。

白髭社長は例のごとくつかつかと事務所に上がってきて、私の机の上に置いてあったクリスマスカードを手にして見ようとしました、すばやく取上げ事なきを得ましたが、見られたら大変でした。

このクリスマスカード白髭社長は自分の金庫にしまって在るそうです、横山社長は毎日枕の下に敷いて寝ているそうです、つくづく幸せな両社長だと思いました。



引き合い弱し、松安し

2008-12-15 17:06:03 | Weblog
例年の松市を若干様相を異にしております。
当然店頭での松の売れ行きも違っております、店頭では昨年より100万以上悪い結果が出ています。

500本の人が300本、今年は五葉松は要らない、根引松も少しでいい、苔松はいらない、などなど要らない理由は山ほどある。

松市の様子も花屋さんの状況を良くあらわしていました、世田谷フローレも現在2万本以上の在庫を抱え少々不安です。
来週の千両市にも松が出でくるのではと・・・

さて来週の千両市、松市と同じような状況が出そうです。
いずれにしろ松市も千両市も遅くなってみんなが喜んでいるのでは、どこの松も例年以上にみずみずしかったです。

松が足りなくなった方、世田谷フローレ小池までお越しください、よろず相談承り中です。


目が回る

2008-12-13 16:48:58 | Weblog
今日は園芸のセリに7.00より立ち合い、セール用のシクラメン6寸を200鉢少し買い、自ら集荷、2tロングに積み込み、鷺沼、洋光台へ配達、帰りに「磯子市場」に立ち寄り「からげ松」を100表買い込み、早速トラックに積み込み世田谷へ、「SO浜町日本橋」のオープンが予定以上に売れ、ファレノ、シンピ、ポインセチィアなどなど、ワゴン一台積み込み出荷、その間に頼まれものの松の手配、セリ買いの園芸物の整理、W専務、T店長の買出しの松が各市場より届き、てんやわんや、やっと3時半にご飯にありつけました。

南関東のYセリ人より電話が入り、「明日の松市来るように」とのことでした。
幾つになっても買うのが好きで、セリに立ち会うといらないものまで買ってしまうので世田谷のスタッフは縄で縛り付けてでも社長を拘束しておきたいと思っているのですが、電話が入ったのですから行かないわけに行きません。

てなわけで、明日は南関東へ出かけます、何とどいい松に巡りあえますように。
何年か前に、南関東で、二度とお目にかかれない松に出会い、何台も台車ごと買った事があり、そんな時は、絶世の美人に出合ったようで、何年も記憶に残ります。

明日、そんな美人に出会えるように、今日は早く寝ます。

松市

2008-12-12 23:34:52 | Weblog
事前の予想どおり若松4等5等からげ松など細いものが品薄です、台風の被害もなく順調に育っていて豊作との予想でした。
1等2等はどの市場もわりと順調に入荷していますが下物が少々品薄です。

松の消費量の落ち込み、活け花の稽古用の需要が減り大きいものを使わなくなった事もあり、1等2等と下物の価格格差がだんだん小さくなってきました、今年もその傾向が強くなる見込みです。

私が花屋を始めた40年前では、どの花屋もお稽古花の200パイぐらいはあったものでした。
価格は1活1500円から2500円ぐらいもらっていたので松の仕入れ分ぐらいはお稽古花で出たものでした。
その時分は葉がきれいで、真直ぐな、長い松は150円もした記憶があります、松の価格はその頃から40年たってもさほど変わってないように思います。

消費者のライフスタイルが様変わりして、大きいものがとんと売れなくなりました、小さくて手を煩わすことなく飾れるもの、飾った後の始末も容易なもの、そんなものしか売れなくなったみたいです。

これだけ世の中が変わってもさほど変わらないのが松のような気がします、よって松の消費が落ち込んでいるのでしょう。
小さくて素敵な松、誰か作りませんか?

セール

2008-12-09 21:50:17 | Weblog
いつもの事だが、この時期は一瞬切花の重要が減退する、全ての小売店がシクラメン、ポインセチィアを中心とした鉢物へシフトをする。
このところの相場の流れを見ていると、「物が売れない」ー消費不況ーとの思いが一層増します。

シクラメンも680円から980円、この価格で売れそうなものになるといっせいに買いが入る。
ポインセチィアも480円、580円で売れる価格帯には、より一層参加人数がふえてくる。

スーパーの店頭も、例年より更に価格が下がっている、荒利を薄くして、価格を抑えて売り上げを確保する戦略、これらの動きが一般小売店の売り方にも影響を与えているようだ。

「SO鷺沼店」の恒例、といっても三回目ですが、オープン三周年記念セールを今週催します。
一昨年、昨年と6寸シクラメンを980円で販売いたしました、限定300鉢ですが、今年も楽しみにしているお客様の期待にこたえてとり行います。

さて本日そのためのセール品を買うためにせりに臨んだのですが、なかなかうまく買うことが出来ませんでした、大勢のせり参加者は皆、同じような価格帯でボタンを押します、若い人に負けじとボタンを押しますが、寄る年並みには勝てません、てなわけで、満足というわけにはいきませんでしたがまずまずというところでした。

「SO陽光台」「SO日本橋浜町」も今週オープンです、そちらの仕入れも含め、今週の鉢物の仕入れはかってない物量になりそうです。


花育

2008-12-06 22:57:25 | Weblog
本日付けの「朝日新聞」が大きくフローレの取り組んでいる「花育」を取り上げている。
3年に及んでわが社の高杉女史が品川区の児童センターで取り組んでいる「花育」を取り上げ「花を通しての親子のコミニケーション」「子供が植物とのかかわりの中から自然や環境に関心を持つ」「子供たちの感受性や創造性を豊かに」
「花育」が子供たちだけにとどまらず地域や世代を超えた交流が期待できることなどを取材している。

高杉女史の「花育」の講師としての活動はあらゆる階層や場所へと広がっております、今月も小学校の先生方への「花育講習」、大手スーパー花売り場での「花育講座」など世論の後押しもありさまざまなところからのお呼びがあります。

3年前フローレが単独でスタートをきり、高杉女史の信念とがんばりにより、その裾野は大きな広がりを見せております。
JFMAでの「花育(花ごと)」日本花普及センターの呼びかけにより作られた「全国花育活動推進協議会」その他各地での生産者、花屋さんによる取り組みなど、花の需要喚起する大きな取り組みとして注目を集めています。

日本列島北から南までさまざまなスタイルの「花育」が網の目のように広がることを願って、フローレの行っている「花育」が少しでもその刺激になればと願っております。


「売店清水」

2008-12-03 04:49:23 | Weblog
以前に世田谷市場に新しく出来た「売店清水」の「しらす丼」を紹介したところ思いもよらず大勢の人が訪れていただいた、皆さん「美味しかったよ」と言ってくれました。
「しらす丼」が売り切れで「海鮮丼」を奮発した人も満足したようでした。

この「清水」で時折「身欠きにしん」の煮付けがあります。
私は海からほど遠いところ(滋賀大津市)で育ったので生の魚はほとんど口に出来ませんでした、勿論貧しかったと言う事と50年前の流通を考えると頷けると思えるのですが。
小さいころのご馳走と言えば「しめさば」と「身欠きにしん」でした、ここの清水の「身欠きにしんの煮付け」がふと懐かしいお袋の味を感じさせてくれます。

「身欠きにしん」は今が季節、北海道からお正月に欠かせない食材として入ってきます、乾燥させることによって、にしんの旨みを凝縮させて、凝縮させたものを数時間かけ米のとぎ汁などで戻し甘辛に煮ます、スーパーなどの店頭に出ている調理済みのものよりはるかに美味しく、にしんそのものを食べるよりはるかに美味しく、「日本人の知恵」を感じさせてくれます。

乾燥したものは「本千」とか「上千」などと書いて売っており、これらの硬く干したものは一晩かけて戻します。

今の季節、運がよければ「身欠きにしんの煮付け」に「売店清水」で出会うことができます。