女装子愛好クラブ

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女装小説『ウェステンの聖夜』⑦

2020年12月30日 | 女装小説
向かい合って愛し合っている凌と悠希の身体は、かたくひとつになっている。
悠希は少しでも凌と一つになりたくて、中に腕を回し、足首を凌の腰の後ろで絡めている。
愛する2人の身体はぴっちりと隙間なく密着しているのだ。

凌が突き刺す度に、悠希の核ボタンは爆発寸前になっていく。
そして、その核ボタンと連動している悠希のものは恥ずかしいことだが興奮の極みに達していた。
その興奮したもの凌の臍の下にはさまれて律動と同じリズムで擦られている。
その先端からは悠希の興奮のしるしがとめどもなく分泌されていた。

「ああぁぁぁ、すごーーい」
「いいよ、悠希...」
「だんだん目の前が白くなっちゃう....」
「そ、それは...、悠希が天国へのドアに近づいているからだよ」
「ああーーー、う..れ..し..い...」
「もうなにも考えずに、悠希の女の子のものだけに神経を集中させてごらん」

耳元で恥ずかしい言葉を囁かれて悠希はさらに興奮してしまった。
その凌の言葉が悠希の最後のブレーキを外してしまった。

凌は刺激を繰り返している。硬くなった自分もそれと同じリズムで擦られて、もうたまらなくなっている。
「あーっ!!、だめーっ!」
「もう、なにがなんだかとわからないぃぃぃ」
「落ちていっちゃうぅぅぅ....」

広いホテルのダブルルームに悠希の悲鳴に近い歓喜の声が響き渡った。

声を上げながら、さきほどまで真っ白だった目の前が、突如暗転した。
目の前が真っ暗になり、背中にあるベッドがなくなった。
落とし穴に落ちたように、自分の身体が急激な速さで空中を舞い落ちていっているようだ。
この部屋は高層ホテルの20階にある。地上100メートル近い高さのはずだ。
しかし、悠希はそれ以上に深い「女のエクスタシー」という歓喜の奈落に落ちていく夢のような体験をしているのだ。
(完)

最後まで、ご愛読ありがとうございました。
初出のものをベースにしていますが、ここに掲載するにあたり、少し改編しております。
ご了承いただければ幸いです。

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